いよいよ今月末には“ポスト菅”を決める民主党代表選が行われるらしい。ダイアモンド社の情報サイト「ザ・世論 ウィークエンド投票箱」では、12日現在で立候補が取り沙汰されている7人の候補者から誰を選ぶか、ネットで投票参加を呼びかけていたが、8月15日、その結果が発表された。
この代表選は、日本の次の首相を決める大事なプロセスにもかかわらず、民主党議員以外の一般国民は参加できない。そこで参加自由の「DOL読者版・民主党総裁選挙」として、自分が支持する候補者に投票してもらい、世論の意見を集約しようという試みのようである。
さて、その結果は下記のとおりである。
1位 馬淵澄夫・前国交相 33.9%
2位 前原誠司・前外相 23.5%
3位 野田佳彦・財務相 17.1%
4位 鹿野道彦・農水相 10.3%
5位 樽床伸二・元国対委員長 5.6%
6位 海江田万里・経産相 4.6%
7位 小沢鋭仁・元環境相 4.6%
これまでの世論調査では、前原氏が有力候補だったように思うが、ネットでは馬淵氏がトップである。なぜ、馬淵氏が? という思いがあるが、菅さんが若い世代に引き継ぎたいと言ったように、ここらで世代交代もいいのではと思う。小沢氏は「経験と知識があって、命がけでやれる人でないといけない」と述べたそうだが、そんな人がいたらこんな情けない民主党にはならなかったはずである。
“ポスト菅”を巡ってはいろいろな思惑や駆け引きがあるようだが、我々国民としては、全く関係のないところで行われる選挙だけに関心はイマイチである。正直いうと、誰がなっても同じようなものだろうという冷めた気分になりつつある。
ところで、代表選が取りざたされ始めたころの争点といえば「増税」・「脱原発」・「子ども手当」などのマニフェスト見直しか、堅持か。そういったところだったように思うが、ここに来て大連立の是非が争点となりそうだとか。これらの争点は徹底的に議論され、党内の一致した意見として野党と協議できるものでなければならない。が、小沢氏は「マニフェストは国民との約束で守らないといけない。政権交代した2年前の原点に返るべきだ」という。自公の反対はもちろん、世論調査をみても国民のほとんどが見直しを容認しているのに、こうまでマニフェストに固執するのはなぜだろう。小沢氏の発言には違和感を覚えるのである。
そして、また小沢氏の存在が浮上してきているが、反小沢、親小沢などという「数の論理の政治」の延長では国民に愛想を尽かされてしまうだろう。これを機に、小沢・鳩山・菅の3氏は第一線を退いてもらいたい。それでなくては何も変わらないように思うのである。
現代ビジネスに、『後継選びで復活する小沢神話、「菅退陣」を機に小沢も鳩山も代表選から手を引いたらどうか』という田崎史郎氏の記事があるが、民主党の先生方にぜひ読んでもらいたいと思う。
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