腰痛を3秒体操で解消・・・

　私の腰痛歴は約35年くらいか。40代中ごろに発症、整形外科に行くと病名は忘れたが「背骨が変形している。もう年だということだ」と言われたことが忘れられない。
　平成になる前年、スイミングがいいと聞いて始めた。その時コーチが「病院に行っても楽になるのはその時だけで、完治はしない。痛みが出ないようにしっかり筋肉を鍛えるのが一番」と言われ、スイミングと腰痛体操を30数年間、ずっと続けてきた。
　昨年の骨折でスイミングは中止を余儀なくされたが、腰痛体操は今でも毎日続けている。おかげでひどい腰痛は起きないし、起きても腰痛運動とモーラステープを貼れば一晩で治る。
　しかし昨年の大腿骨骨折の手術後、骨を固定する器具がずれているとかで、左足に重心を掛けたり、長時間歩くと痛む。そのせいで歩く姿勢が悪くなったのだろう、最近は頻繁に腰痛が起きるようになった。

　先日、東大医学部特任教授・松平浩さんの「腰痛、肩こりの解消法、予防法について」のネット記事を読んだ。その中に「これだけ体操」というのがあり、ためしに腰痛が起きたときやってみたら楽にはなった。その後も時々やっているがいいみたい。要点だけを抜粋、詳細はネット記事をどうぞ。
■これだけ体操　　　
（1）足を肩幅よりやや広めで平行に開き、リラックスして立つ
（2）お尻より少し上に両手を当て、息を吐きながら骨盤を押し込み胸を開く
（3）骨盤をしっかり押し込んだまま3秒キープしてゆっくり元に戻す
（4）予防の場合1日に1〜2回、治療の場合10回を目安に始めてみる
【注意点】
●反らした時に腰に痛みや違和感があっても、元に戻して10秒以内に痛みが引けば心配ない。この時の軽い痛みや違和感は「借金がたまっている証拠」。
●元に戻して10秒たっても痛みが残る場合はいきなり押し過ぎなので、一度強度を弱めてみる。
●「これだけ体操」をやっている最中に、痛みやしびれが太ももやふくらはぎに放散する場合は、体操を中止して整形外科に相談する。
●立ち仕事の人、ハイヒールを履く女性、妊娠中の女性などでは、猫背とは逆に腰が反り過ぎている「逆腰痛借金」の人もいる。こういった人は、椅子に座って、腰をかがめる体操が効果的な場合もある。
　まさに「たったこれだけ？」という体操だが、「毎日行うと『腰痛借金』をためずに済む。また、筋肉内の血流が改善し、発痛物質の分泌が減るので、ぎっくり腰の予防や慢性腰痛の改善に役立つ。今現在、それほど腰痛に困っていないという人は、猫背、前かがみ姿勢が続いた後に、1日1回やるだけでもいいという。
■腰痛は動かして治す
腰痛がある場合、「腰を動かすと痛い。痛いから動かすのが怖い」という人もいるだろう。特に、ぎっくり腰の経験があると、痛みへの恐怖から腰をかばってしまいがちだ。しかし、「ほとんどの腰痛にとって、安静は百害あって一利なし」と松平さんは言う。
　私が思うに、腰痛の症状は人それぞれだし、腰痛対策の効果も人それぞれ違う。だから、いろいろ試してみて自分に合った運動方法を見つけるしかないと思う。私もあれこれやってみて、良いと思うものを自分流メニューにしてやっている。