つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

理解できない民主党の内部抗争・・・

2010-12-14 | うんざりしてます
 昨今の民主党には理解できないことが多い。ますます混迷の度を深めている小沢氏の国会招致問題、自らを「一兵卒」という小沢氏を相手に、なぜこうまで手間取るのか不思議でならない。
 13日に発表された世論調査では、小沢氏の政治資金問題に関しては、「国会で説明するべきだ」が68%。また、この問題に対するこれまでの民主党の対応についても「評価しない」が83%と、これをみれば小沢氏に国会での説明を求める世論は強いことが分かる。これが支持率低下の大きな原因の一つであることは間違いなく、小沢氏はこの強い世論にどう対応するつもりなのだろう。

 ある情報サイトにあった話だが、小沢氏は、最近、ある会合で「菅と仙谷は、もうおしまいだ。何もしなくても、あいつらが転がり落ちて来るのを待つだけでいい。民意も天命も、オレに『総理をやれ』と言っている」そう断言し、その場にいた者を驚かせたという。真偽のほどはわからないが、いまだ総理になりたい欲を捨てきれないのなら、小沢氏自身も同志の人たちもそれなりの道理を尽くし、国民から支持される政治家にならなければなるまい。
 小沢派といわれ、昨年の選挙時に500万円をもらった原口氏、「政倫審で何が聞きたいのか、何を話せというのか。政権交代を勝ち取ったそのトップのクビを差し出すなんていうことをやって、何をしようというのか」と声を荒げたそうだ。だが、先日、あるテレビ番組で、たしか大学教授だったと思うが、彼に「なぜ、あなたのような若い人が声をあげて政治を変えようとしないのか。」と言ったように、私も今の原口氏には失望している。
 また、柔ちゃんこと谷亮子ら“小沢系”の参院議員が、小沢氏の国会招致を急ぐ岡田幹事長に「もっと先にやるべきことが山積している」と抗議活動を行ったそうだ。が、野党側は小沢問題に決着をつけなければ審議に応じないというし、国民の納得を得るためには避けては通れない問題なのである。それに、谷亮子ら、小沢氏に選挙資金をもらった小沢チルドレンたちは、小沢氏の国会招致を阻止しなければならない理由をどう考えているのか。自分たちの行動が本当に正しいと、有権者の前で堂々と言えるのか、聞いてみたい。

 ところで、今月8日夜、小沢氏、鳩山氏、弟の鳩山邦夫氏、新党改革の舛添氏が会談したという。鳩山兄は、一度は政界引退を宣言しながらそれを撤回、いまだに中心に居座って口を出す。それに、菅首相を批判する発言をしているが、あんただけには言われたくないね。それに鳩山弟も、母親からの子ども手当てで自民党を離党したのに、今度は兄弟で小沢氏の腰ぎんちゃくになるのか? 2人ともお金持ちだから道楽気分で政治家をやってるとしか思えないのだけど…。また、これまで小沢批判を繰り返していた舛添氏、手のひらを返すように態度を変えて歩み寄るには何かいいことがあるの?

 余談だが、今、私が読んでいる小説・松本清張著「網」は、衆議院解散・総選挙をめぐる派閥のゴタゴタやカネがらみの選挙から殺人事件が発生するというミステリーである。その中に、主人公の小説家と従兄弟の検事のおもしろい会話がある。政務次官を餌にそれまでの派閥から相手側に鞍替えした石塚という政治家の話で、「まあ、議員先生は、金を出してくれるのと大臣に早くしてくれる派閥なら、それまでの同志を平気で裏切って、はせ参じる習性があるから、石塚の行動も異とするにあたらないでしょう。無節操などという言葉すら、政界の辞書にはもうなくなっている。現代流でいうなら、その点、議員氏はまことにクールなんですな」という話が出てくる。この小説は1975年に書かれたものだが、35年経った今も、政治家の資質は少しも変わっていないようで、松本清張氏もあきれているのではないだろうか。
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1 コメント

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こんにちは (おくだっち)
2010-12-15 12:35:56
日本は憲法で戦争の放棄を謳っていますが、最近米国から促され、違憲と思われる自衛隊の派遣もあるような発言が国務大臣の口から出るなど、常識が無いのか呆けているのか。

民主党政権になってから、明らかに国政はおかしいですね。
私も、労働者として組合の推薦する組織内議員の民主党員に選挙で投票しましたが、今の状況ですと今後は民主党を推す気持ちになれません。

少数でもいいから、国民のために頑張れる人が現れないものでしょうか。
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