散歩が嫌いな犬もいるんだ！・・・

　ツバメが帰ってきたぁ～！　ずっとある古い巣を修復しているらしく、出たり入ったりと忙しそうだ。そのうち大家族になるんだね。

　
　ツバメではなく変わった犬の話である。先日、ウオーキングの帰途、マンションのはす向かいの家の奥さんに出会った。「お散歩ですか？」「ええ、でも犬が動かなくて…」という。見ると玄関の前に犬が座って、いくらリードを引っ張っても微動だにしない。
　奥さんの話では、家の中ではごく普通の犬だが、外へ出るのが嫌いで困っている。それでも外で排せつする習慣だけはつけようと、毎朝、散歩に連れてゆくのに一苦労しているらしい。　
　その家の横には裏山に上る石段がある。そこへはリードを離してやると自分で上がって行って、オシッコをしたらすぐに下りて、玄関の前で奥さんを待っているそうだ。たまにドッグランに連れて行くが、人や犬が多かったり、車や電車が通る音が聞こえるともうダメ、自分ちの車まで突進、早くドアを開けてくれと吠えるそうである。
　普通、犬は散歩の時間になると喜んで出かける。また帰るのがイヤでリードを引っ張っても動かないそうだ。エレベーターが止まっても座り込んで降りようとしないので困るという住人の話も聞いた。
　ババもそうだが、人間にも人との付き合いが嫌い、家に引きこもっているのが一番気楽、という人もいる。が、人間が嫌い、外へ出るのが嫌い、大きな音が嫌い、家の中では機嫌がいい、そんな犬がいるなんてネ。「十人十色」は人間だけではないみたい！

　うちのマンションはペットOK。今のところ犬以外のペットを飼っている人はいない。犬は部屋の中で飼う小型犬がほとんどで種類も色々だ。中には２匹同じ種類の犬を飼っている人がいるがよく世話するなあ、と横着者のババは感心する。
　このマンションは2000年に竣工、当初はカンドハウスとして利用する人がほとんどだったらしい。が、今ではセカンドハウス利用者と定住者は半々くらいか、それもほとんどが高齢者である。
　うちの左隣はセカンドハウス利用者で、住人はめったに来ない。以前来るときは必ず、種類は分からないが立派な大型犬を連れてきた。ベランダの境界ギリギリのところに犬小屋を置いていたので、夜中にゴソゴソ動き回ったり、小屋をかきむしったりする音がうるさくて安眠を妨害された。が、文句を言って気まずくなるのもイヤだから我慢した。が、あれから11年、犬も老いただろう。ここ数年前から連れてこなくなったからヤレヤレだ。
　マンションでペットを飼うならおとなしい小型犬で、近所迷惑にならないにように飼ってもらわねば困る。時々、上の階のベランダからペットの毛が落ちてくる、鳴き声や走る音がうるさい、など住人からクレームが出るらしく、管理会社から注意喚起のチラシが配布される。
　わが家の上の階の住人は引っ越して来たとき、「犬を飼っているので迷惑をかけるかも…」と挨拶に来た。人に飛びついたり、リードが邪魔になるくらい走り回る元気な犬だが、家の中ではおとなしいのか、気に障るような事は全くない。

　ペットが自分より先に逝かれるのは辛いらしい。可愛がっていればなおさらだろう。同じ階に住む女性は愛犬に逝かれて半年以上も立ち直れないでいた。いわゆる「ペットロス」の状態だったが、この前やっと次の犬を飼うことになったという。良かったネ。