新聞の広告にあったのだが、「桂歌丸師匠も絶賛! シルバー川柳第6弾」が発売中だとか。その中の一部を抜粋してみたが、どの作品もおもしろくて思わず吹き出してしまった。
◆断捨離でうっかり夫を捨てそうに
◆元気だが妻の前では死んだふり
◆大の字の昼寝をしてたら救急車
◆確かめるむかし愛情いま寝息
◆来世も一緒になろうと犬に言い
◆「アーンして」むかしラブラブいま介護
◆誕生日ローソク吹いて立ちくらみ
◆目覚ましのベルはまだかと起きて待つ
これは今の私の状態そのまま、思わず笑ってしまった。
以下は2016年度第16回の入選20作品から私がおもしろいな、と思った作品である。自分に当てはめてみてウンウンとうなずける作品ばかり、リアルすぎて悲しくもある。だが、高齢になってもこういうウイットに富んだ表現ができるとは見上げたものである。見習わなくては…。
■ポックリと逝きたいくせに医者通い
■絵手紙でいい味出してる震える字
■「やめとくれ」ただの寝坊で脈とられ
■あれよあれそれよそれよと答え出ず
■猫までが妻の真似して俺またぐ
■金よりも大事なものが無い老後
■金が要る息子の声だが電話切る
■飼犬が徘徊防止に付いて来る
■この歳で止めてどうする酒たばこ
■やっと立ち受話器を取れば電話切れ
■ハグされてこわい私の骨密度
■五郎丸まねて念仏かと訊かれ
■基地問題うちがもめるは墓地問題
亭主を断捨離したい、なんてユーモアセンスのある奥さんでしょう。suri-ribaさんもそうでしょうが、きっと仲良しのご夫婦だと思いますよ。
年をとってもこういう心持で明るく生きていきたいですね。
どうしたらこんな素敵な作品がつくれるのでしょうね。いつも感心します。
ほんとに笑えてくるものばかりです。毎日を明るく楽しく生きていなければこんな愉快な作品は作れないでしょう。見習わなくては…。
◆断捨離でうっかり夫を捨てそうに
断捨離好きのわたしを見透かしたような一首
です。「うっかり」を「次こそ○○を捨てようと」
我慢もここまでプチンと切れたぜ鬼女房。と○○からの返歌はこうなるでしょう。
どれも甲乙つけがたい気合い充分の名作です。
もう笑う」しかないね。
笑って過ごせる人生の有り難さ」
作者方々のユーモアセンスに