県建設協の前津山支部長ら逮捕

平成２９年８月８日　さｎ
県建設協の前津山支部長ら逮捕　県警、３００万円着服疑い

岡山県建設業協会津山支部長当時に、支部管理の現金３００万円を着服したとして、県警捜査２課と津山署は７日、業務上横領の疑いで、前支部長の津山市日上、自称無職坂本道治容疑者（７５）と同市中北下、資産管理担当の同支部事務長・内田晋作容疑者（６０）を逮捕した。
　県警や同支部などによると、同支部では２０１３年、加盟社の会費や加入金など数千万円の使途不明金があることが監査で発覚した。
県警は、坂本容疑者が支部が管理する口座などから内田容疑者に引き出させてはポケットマネーにし、内田容疑者は坂本容疑者の求めに逆らえず、犯行に及んだとみて全容解明を進める。
　２人の逮捕容疑は共謀して１０年１１月１７日、支部名義の預金口座から現金３００万円を引き出して、坂本容疑者の名前で投資会社名義の預金口座に入金、横領した疑い。
容疑について坂本容疑者は「そのような事実はない」と否認。
内田容疑者は「金の振り込みはしたが、全て坂本の指示に従っただけ」と一部を否認している。
　坂本容疑者は１９９６年４月から２０１３年９月まで支部長。県建設業協会会長も歴任し、今春まで市連合町内会長も務めていた。
不正発覚を受け、同支部は１４年に告訴。県警は関係者から任意で事情を聴くとともに、支部や関係先を家宅捜索して裏付け捜査を進めていた。
　田村和弘・県建設業協会津山支部長は「前支部長が逮捕されたことは誠に遺憾。全面的に捜査に協力して全容を明らかにするとともに、信頼回復に努めたい」と話している。

（2017年08月07日 22時39分 更新）
津山朝日新聞夕刊