D3x、発表!!!
ニコンFXフォーマット採用、有効画素数24.5メガピクセルの高精細・高画質
「D3」の機動性・操作性を継承デジタル一眼レフカメラ「ニコン D3X」の発売について
眠れる獅子が、遂に目覚めた!!!
今度こそEOS-1Ds MarkⅢキラーとなるでしょうか。
下々のユーザーとしてもこんなに嬉しいニュースはないです...あれ、俺はキャノンユーザーだっけ?(汗)。
スペックはほぼリーク通りの内容。
アマの領分は完全に超越!(^_^;
動画はないんですよ、ええ(笑)。
基本ISO感度範囲が100~1600という点は興味深いです。
完全にスタジオプロをターゲットにした業務用カメラという証左でしょうね。
サンプル画像が凄いことになってますね。
抜群の解像感。
EOS-1Ds MarkⅢも綺麗だなぁと思いましたが、D3xのサンプルには息を飲むような迫力すら感じます。
『ウデのない人間は近づくな!』と怒られているような(笑)。
意外感と納得感を持ったのは価格。
実勢で90万円とか。
高いのか安いのか、よく分かりません。
キャノンとカルテルを組んでいるのではないかと疑いたくなってしまう価格設定ですが、やっぱりちゃんと作るとこのくらいの価格になってしまうんですかねぇ? 数が出なさそうだからこんなものなのかとも思いますが、それでも月産2000台とか。凄いな。
アマチュアが手を出せないのは仕方ないとして、プロでもこんなの使える人は一部なのではないでしょうか? もちろん本当に必要な人だけが使うべき機械としては良いのでしょうけど。
で、どっちみちアマには簡単には手を出せないカメラなわけですが。
不思議とあまり「羨望」が沸かないんですよね。
これ、私だけじゃないと思うんですが。
カメラ好きな会社の先輩と雑談してても同じ感想でしたし。
もちろん「D3x、良いなぁ!」とは思います。
でも「俺も欲しい!」「使ってみたい!」感はないのです。
今から数年前、EOS-1Ds MarkⅡがデジタル一眼レフの1人横綱だった頃は、EOS 20DやD100と見比べていつも「いいなぁあれくらいの欲しいなぁ」と溜息をついていたものなんですが。
これはやはり、デジタル一眼レフという製品カテゴリがある程度完成の域に達しているせいなのではないでしょうか。
いまや、平民向け(笑)もといアマチュア向け一眼レフも実用十分な性能を持っているし、スペック面でも高画素化とフルサイズ化への渇望がある程度解消されています。
画素数についていえば、APS-Cサイズ1000万画素超のボディが普通に手に入るようになり高画素への欲求は充足されていますし、逆に闇雲な高画素化はデメリットしか生まない事もEOS 50Dの失敗ではっきりと認知されつつあります...もちろんD3xや1Ds MarkⅢの高画素性能が50Dなどとは別物なのは承知の上で申し上げていますよ。
そもそも「フルサイズデジタル一眼レフ」についても、3~4年前ほどには絶対的な価値が見出しにくくなっています。フルサイズ機でもいまやその気になれば手の届く5D2やD700という“シロウトには十分(←そこが曲者ではあるんですが)”な選択肢があります。またAPS-Cサイズシステムに最適化されたレンズ群がどんどん拡充されていますから、アマチュアに敢えて高価で大掛かりになるフルサイズを志向させる動機付けも薄れています。
そういう意味では、2008年時点において『プロフェッショナル用につきシロウトお断り!』を価格でハッキリ宣言している点にこそ、D3xの存在意義があるのかも知れません。
ただ、キャノンのEOS-1Ds MarkⅢの場合と大きく違って、それを好意的に受け止められるのが面白いところ。
やはりアマチュアにも十分満足できる代替選択肢を提供していることはとても大事なことなんです。
「D3xなんて買えないしそこまで要らないが適度なフルサイズが使いたい」という人にはD3とD700があります...D700はいってみれば“プアマンズD3”ですよね。また「フルサイズは要らないがしっかりしたボディが欲しい」という向きにはD300もあります、こっちも“プアマンズD3'”といった感じでしょうか...というか無印D3も思い切り背伸びすれば買えなくはないような???
“プアマンズ”と言ったって決して悪い意味じゃないですよ。
私の考えるその意味は、『ハイエンド機の性能とフィーリングを十分に継承しつつ、ハイエンド機にはない高い実用性を持たせた内容を、アマチュア向けにリーズナブルな価格で供してくれる』、そんなカメラ。
自分の持ってるカメラのラインナップの頂点がアレ(D3x)だと思うと、それだけでワクワクテカテカできるような。
これこそまさにハイアマ(私?)の望むカメラじゃないでしょうか?
...しかし文字にしてみると、私の欲しいキャノンは絶対に作らないだろうナと再認識(T_T)
いくらEOS 5DMarkⅡが「素子性能と画質は1Ds MarkⅢ並みかそれ以上!」と喧伝されてもねぇ。
各部の操作感やシャッターフィーリングには1D系の気配なんか微塵も感じさせません。
それどころか“キスデジの親玉”ですからね。26万円もするのに。
画質さえ良ければそれ以外がどうしようもない出来でも満足できるキャノン党の方が羨ましいです、本当に。
いやそれにしても。
本当に私が欲しいのは、1600~1700万画素くらいで、5~6コマ/秒の高速連写が出来て、準防塵防滴のしっかりボディのデジタル一眼レフなんですが。
どうやらそういうカメラはどこのメーカーも出してくれないみたいですねぇ。
残念です。