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ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

アンジー

2019-07-17 10:08:22 | Weblog

10年前に、30代で亡くなった、
元同僚の墓に、初めて行ってみた。

当時、彼女の家族は、激しくショックを受け、
職場の人の訪問も香典も拒否した。

しかし、おせっかいなおしゃべり女は、
全員から香典を集め、
聞いてもいない寺まて、私に教えてきた。

こんな女が、かつて親しい友人だったかと思うと、イラッとした。
亡くなった本人を弔う気持ちはあっても、
元ラーメン屋のせいで、行く気になれなかった。

苦々しいたき火カフェの体験があるので、
墓の場所を教えてもらえるのか、
あらかじめ、寺に電話して聞いてみた。

有名人にしろ、誰にしろ、場所を教えるだけなら、
個人情報漏洩にはならないらしい。

墓参りをよそおって、ハカイシ(墓石)を、
ハカイシ(破壊し)に行ったら、どうするんだ。
甘いね。
野口健なら、疑うね。(笑)

石材でできた小さい動物が、
彼女を取り囲むように置かれていた。
彼女が寂しいだろうと、誰かが置いたのだと思うと、
よけい寂しくなった。

モスバーガーを、トマト抜きにするほど、
好き嫌いが多かった彼女。
カラオケで、「デカメロン」を、
ダラダラ歌うのが面白かった。

いつも穏やかだったその性格が、ストレスを吸収し、
彼女を、病へ導いたのではないかと、私は思っている。

「Aちゃん、〇〇に移転だって。どうしたらいい?」
声に出して言ってみた。

山の方から、ホーホケキョ。
青い空には、ひこうき雲。
まるで、ユーミンの歌みたいじゃないか。

「生きてるだけ、マシだよね。」
そう思いたくて、私は、ここまで来たのだ。

でも、寂しさだけが増して、自分が死んでも、
墓石の下には入りたくないと思うだけだった。

アンジーの墓にも、ついでに行く事にした。

階段と急な坂道は、小学生のハイキングみたいだ。

心細い山道は、昼間なのに、不審者が出そう。
身内に、もっとハッキリ行き先を言うべきだったと、
本気で不安になった。

管理事務所に人はいて、
墓の場所を確認したが、まだ先だった。

たどりついた公園の、メイン広場には誰もいない。

石碑の前まで来た時、下の方に、
大型バイクが止まったので緊張した。
ここで襲われても、誰も気づいてくれないよ。

急な階段の上にある夫婦の墓は、シンとしていた。

写真を撮っていたら、
体格の良い、サングラスの老人がやって来た。
年寄りでも警戒するくらい、狭い場所だった。

話しかけてきたジイさんは、
週に3回ほど、散歩していると言う。
雑学や地域の事を、やたら正しく説明しようとする。

寺で、ウグイスが鳴いていたと話したら、
「ウグイスは、本当は、スズメみたいで汚いんだ。
みんな、メジロと勘違いしてるんだよ。
(スマホで)調べてみな。」

あ、本当だ。
ウグイスは、スズメみたいなカーキ色。
メジロは、綺麗な抹茶色。

ずっと前に、この場所で、
彼女連れの有名人と会ったと言う。

ムロツヨシと言ったかと思ったら、
アスリートの名前だった。

「あの、砲丸投げの…。」
「違う。砲丸投げは、球を持って投げるの。あれは、ハンマー投げ。」
「ウグイスとメジロみたいな事になっちゃいました…。」

恥ずかしい。
似てるようで勘違いって、けっこうあるのね。

長話していたら、墓の後方から、
「歩く会」の80人の年寄りが、ぞくぞくとやって来た。

最初の人達だけ、説明を受けていたが、
後から来る人達は、アンジーをスルーして行った。
寂しい公園は、あっという間ににぎやかになった。

東屋のベンチで、尺八の練習をしている人もいた。
たまに、音が止んだりすると、
たとえ、吹いていた曲が「トトロ」であっても、
豹変するんじゃないかと怖かった。

後から、ネットで知ったのだが、
10年ほど前、この公園の港の見える場所で、
夫婦の首吊り自殺があったらしい。

わっ、あそこかよ!!
荷物、置いちゃったよ!!

夜景を見に来た人が、発見したらしいが、
よく見えなくて、遺体に話しかけちゃったらしい。

あんなとこ、夜歩くなんて、ありえない!!

アンジーと言えば、
アンジェラ・アキの「手紙」って、すごいな。

外国人の風貌で、もっとも日本人らしい言葉で、
あんなピュアな気持ちを、大人になってから歌えるなんて。

それに、彼女のカジュアルファッションて、
やたらオシャレに見えるんだよね。

拝啓 アンジー、私を守ってよ。

 

 


シツケじゃねーし導

2019-07-17 09:37:30 | Weblog

「教育」とか「しつけ」とかいう言葉は、好きじゃない。

押し付けがましい。
犬じゃあるまいし。
ああ、みんな、犬なのかもね。

そこに、「愛情」あるの?
「指導」でしょ。
「お手本」見せればいいだけじゃん。

後から続く者の心がゆがんだら、
それは、指導者の責任なんだよ。
先を行く人の背中が、カッコ良かったら、
何も言われなくても、学べるもんなの。

マトモな人間になるには、良い指導者に付くしかない。
親にしても、先生にしても。

運が良ければ出会えるけど、
カスみたいな世の中だから、ムリだな。
自分で考えな。

私は、職場で挨拶はしない。
必要な事は言わねーくせに、
陰で何言ってるか分からない、カスどもと話すのは、
用がある時だけで十分だ。

いくら頭にきても、人を殺したら、おしまい。
指先を、ちょっと切っただけで痛いのに、
よく、人を刺したりできるもんだ。
先に、自分で試してみろ。

応援歌って、誰を応援すんの?
「きみは一人じゃない。」なんて言われたら、
よけい不安にならない?
「みんな一人だよ。」の方が、納得できると思うけど。

入江って、いつか、あーなると思ってたんだ。
友達多いって、そんなに自慢になるの?
調子こいてるから、利用されるんだよ。

あなたのファンは、世の中に、1人くらいいるよ。
人気者になったら、死ぬほど嫌われるけど、どっちがいい?

 

 


筋道など無い

2019-06-19 11:09:36 | Weblog

王道

山ちゃん、優ちゃん、おめでとう!!
山ちゃん、良かったねー。

他人事ながら祝福したのは、
北川さんとDAIGO以来だよ。

仕事で自信がつくと、モテるようになるんだね。
静ちゃんとコンビ続けてて、良かったじゃん。

プレバトの水彩画で、
六平直政さんのアウトレットモールの絵、すごくステキ!!
そのまま、ポスターにしたい。

美大卒だとは、知らなかった。
あんなに上手くても、本業にしないんだもんね~。

邪道

バスのドアが、開きっぱなしで走行している動画を撮っていた男子高生、
開いている事を、運転手に言えなかっただと?

報道は、
「運転手はなぜ、ドアが開いている事に、気づかなかったのでしょうか?」だって。
「男子高生はなぜ、運転手に、ドアが開いている事を、教えなかったのでしょうか?」
そっちの方が、問題だろ!! このカス!!

老後、夫婦が100才まで生きるのに、2000万の貯金が必要って、
今、足りてない人間は、貯金どころじゃねーよ。

コメンテーターの対策が、
「毎日、スーパーに行かない。」(笑)

でもね、そうなの。
小さい努力って、必要なのよ。
ウチは、1回に食べる白飯の量を減らしたら、
米を購入する間隔が、すごく空いたから。

1年後に、職場が、
通うには現実的でない距離へ移転する。

予想も、ふんぎりもつかない。
気が遠くなる。
どうしたらいい?

もう、何も考えたくないよ。
100才まで生きるどころか、今を生きるのに必死だよ。

メラニア夫人、子供の日本舞踊なんて見させられて、かわいそう。
(何で子供なんだ? あんなの見たくない。)
ウインドーショッピングでよかったのに。

 


君の名は令和

2019-04-17 11:37:09 | Weblog

戦争も災害も、
そして、不便さえ知らない子供達が、生まれて来るぞ。

「令」を「コマンド」と訳す方が、カッコいいけどな。

林真理子さん、ブスなコピーライターだった彼女が、
直木賞、大河ドラマ、そして今や、
有識者会議で作家代表とは、すごいね。

「何で、彼女が?」って、言ってる人もいるようだけど、
私は、いいと思うが。
林さんは、才女だからね。

さんざんスマホ見てて、情報あるくせに、
「号外」は欲しがるという、群集心理、恐っ!!

私も、記念に欲しいとは思ったよ。
普通に受け取れるならね。
収集してる人もいるでしょ。

でも、「紙」という媒体に、全く興味無さそうな女子が、
ビリビリに破けた号外を、手にしているのを見て、呆れた。
それ、どーすんの?(笑)

ある日、快速に乗ったら、
「気分の悪い方は、次の駅で降りてください。電車の遅延につながる…云々。」
というアナウンスが流れたので、ア然とした。

病人を気遣うより、迷惑だから降りろって?
いつ、気分が悪くなるかなんて、分かんないじゃん。
世の中、狂ってる。

セッカチな奴が、クレームつけるから、
こういう事になるんだろ。

言っとくけど、逸脱したクレームは、
それを、防御しようとする企業が厳しくなって、
かえって、サービスが悪くなるからね。

競馬場に就職内定した人の、ハッチャけた書き込みに、
注意した研修担当者の、どこがいけないの?

まっとうな注意を、パワハラとか言ってる奴、
おかしいんじゃねーの。
SNSには、SNSを、だろ。(笑)

雇った後に、とんでもない事するバカが多いんだから、
警戒されるに決まってるじゃん。
基本が守れない人は、就職する資格無いでしょ。

でもそこで、企業側が謝ってしまうのが、
ブレてるのよね。
だから、ナメられんだよ。

注意してくれる方が、親切だと思えよ。
私が担当者なら、黙って内定取消にするね。(笑)

もう、研修なんかじゃ、ダメなんだよ。
自分の頭で考えさせろって。

他人のトラブルを、
勝手に動画で撮って流すのも、ウンザリ。
面白がってんじゃねーよ。

75才以上の免許更新に、実車必要なの?
それが不安で、色々考えてたら、
ある日、自分が、その年まで生きてても、
身内は、誰もいないんだって思ったら、
免許なんてどうでもいいって、涙が出てきた。

長生きしたいようで、したくない世の中だし、
1人で生きてても、寂しいし。

SDカードの、写真データが多過ぎて、
セルフプリンターが、重くて作動しないから、間引きしてたら、
本当にいるものって、少ない気がしてきた。

断捨離・断友

キャッシュレス、コミュニケーションレス、思いやりレス。
人間は、これから、何を失うんだろう。

「令和」が、「冷輪」にならない事を祈る。

 


寂しいという病

2019-03-20 11:06:06 | Weblog

最近、身内も私も、体調悪くてさー。
もう、年令的にも、死に向かって、
カウントダウンしなきゃならない気がする。

そもそも、「死」の概念って、
残された者の為にあるんだよね。

「恐い」だの「悲しい」なんて、
幸せに生きてる人が、頭で考える事でしょ。
本人が、死の直前に、
そんな事考えてる余裕なんてないよ。

生まれる前に戻るだけなのに、
生きてしまうと、執着してしまう。

内田裕也も、樹木希林を追って、逝っちゃったね。
驚いた。
希林さんは、死んでなお、
裕也さんの手を離さなかったんだねぇ。
ロッケンロール。

温泉施設内の整体サロンで、30分のお試しコースを、
女性スタッフに、やってもらったんだけど、
すごく親切にアドバイスしてくれて、

私の痛みを分かってくれた。

それだけで、嬉しかった。

整形外科に行ったって、レントゲン撮って、
効くか分からないロキソニンを、処方されるだけなんだもん。

米津のアップテンポの曲を聴いたら、
元気出たりして、音楽療法もありうる、と思った。

CHOYAの梅酒を、お猪口一杯飲んだら、
家事をやる気になった。

治るわけじゃないのよ。
でも、共有してほしいの。
心の痛みを。

身痛は、心痛なんだよ。
つまり、

「寂しい病」なんだ。

地獄の奥底にタッチして走り出せ、今すぐに~♪

 


無力

2019-02-20 09:36:06 | Weblog

平成の災害スペシャルで、鬼怒川の氾濫を見たが、
改めて、恐いと思った。

ヘーベルハウスにいた人、
その家にひっかかった家にいた人、
電柱のおじさん。

あそこにいるのが分かっているのに、
なかなか助けられない。

途中で手を振るのを止めた、おじさんの気持ちも語っていたけど、
「死んでたまるか!」と、未来を描けた人って、
生き残ってる事が多い。

でも、その反面、人間て無力だと思う。

この間も、駅のホームで、
若いサラリーマンが倒れていて、
ひっくり返して、「救急車!」と叫んだのは、
たくましい男性1人だった。

吐血していた彼の顔は、血まみれだったが、
服は、汚れていなかった。
電車が遅れるのを気にして、
降りるまで、我慢していたのだろうか。

近くにいた数人で、
彼の心臓が動いている事は、確認した。

しかし、後から来た駅員は、他の駅員に、
「AED、持って来て。」と指示してはいたが、
彼の心臓に、触れる事はなかった。
それでは意味がない。

それを見て、私は思った。
もし、人が多いところで心肺停止したら、死ぬなと。

しかし、恨んではならない。
本当は誰だって、救急車ぐらい、スマホで呼べるのだ。
私だって、時間があったから見ていただけだ。

誰も、他人に、本気で関わったりしない。
生きるも、死ぬも、その人の普段の行いと運だ。
運が良ければ、命に間に合うだろう。

10才の少女は、「助けて。」と言ったのに、
助けてもらえなかった。
恐ろしや。
子供は、親を選べない。

私は、何て幸せなんだろう。
今、生きている。
私の辛さなんて、クソみたいなもんだな。

父親が恐くて、対応できなかったんだろう。
だから、具体的な案がある。

恐い相手には、恐そうな担当者を用意しろ。
低い声で、ゆっくりしゃべり、
相手のペースに惑わされない人間を、
臨時で連れて来い。

まずは、見た目なのだ。
交渉で、負けてはならないのだ。

無力でも、やれるところまではやろう。

 

 


逆走する私

2019-01-16 11:14:10 | Weblog

スーパーに、セルフレジが増えてきた。
そりゃあ、買い物が少ない人は、利用すればいいさ。

半分セルフレジ

しかし、厄介なのが、
店員がバーコードを読んで、客が精算するやつ。

たいてい精算機は、2台ほどあるので、
どっちかが空けば、
次の客は、スムーズに移動できる。

私が、小銭を探している横で、
店員が、次の客に言ったのだ。
「少々、お待ちください。」
これには、少しイラッとした。

以前、薬局の店員の投稿で、
次の客に、「お待たせしました。」と言っただけで、
前の客にキレられたという話を、読んだ事がある。

この場合、習慣的な言葉にすぎないと思うのだが、
そういう人も世の中にはいると、知っておいた方がいい。

キレた客には、
多少モタついたという自覚があったのかもしれず、
むしろ、周りに気を遣うタイプなのではないか。
少なくとも、平気で他人に迷惑をかける鈍感なヤツなら、
キレたりしない。

しかし、半分セルフで言われると、
明らかに、こっちが遅いと言わんばかりなのだ。
だったら、時給をもらっている店員が、
全部やればいいだろう。

そもそも、店員がレジをやるのも、
店のサービスのうちじゃないのか?

それに、完全セルフレジで、
並んじゃってる時があるんだよ。
しかも、店員レジの方がすいているのに。

チェーンの薬局では、年寄りに、
「袋詰め、手伝いましょうか?」って言う店あるぞ。

一休みするイスは増やしても、レジはせかす。
それは本当に、客に、年寄りに、優しいのか?

何でもIT化に反対

何でも、スマホで済ますなんて、恐すぎる。
バーコードの読みが違ってて、引き落としされたら困る。

人間も信用できないが、機械も信用ならない。

よけい、人との会話が減り、
しゃべると、ウザがられる。

12月は、忙しくて、疲れはしたが楽しくもあった。
1月は、すっかり日常に戻り、寒さだけが身にしみる。

最近、職場にいるあの女が嫌いだという事に気づいた。

自分と折り合いつけても、
外とは折り合いつけない。

私は、社会を逆走する。

最近、気になるのは、立川志らく。
ズケズケ言ってるようで、納得できるから面白い。

ITの申し子みたいな古市憲寿が、
「ポエム」で、AO入試とは意外!!

 

 


平成と共に去りぬ

2018-12-20 11:21:28 | Weblog

高速道路のPAに、
79才の認知症の父親を、置き去りにした事件。
まるで、現代版「姥捨山」だ。

姥捨てパーキング

娘の言う通り、誰かに保護されるだろうから、
山よりマシだけど。

親が大好きな私は、悲しくて、
とてもそんな事できない。

でも、置き去りにされた事が分からない父親の不憫さと、
置き去りにした娘の苦悩は、どっちが深いのだろう。

早朝の電車内で、背中合わせで、
何度も、オッサンにぶつかられ、
よりかかられてキレた、ニッカポッカの若者。

「揺れるからしかたない。」と、言い張るオッサンに、
手出しをする様子もなく、
彼が、言い放った言葉が、

「謝れば済む事だろ!!」

そのとーり!!

周りは、最初からシーン。
そのうち、2人ともシーン。

謝る事は、“負け”ではなく、“気づき”だ。
「ごめんね。」と言える度量を持とう。

「けもなれ」、面白かったー。

カウンターで、恒星が、朱里に、
思った事を、ズケズケ言うシーン。
「あ~、言っちゃった。」
だけど、「よく言った!!」

晶と恒星のラブシーンは、
古い外国映画みたいで、綺麗だった。

何でみんな、ガッキーの笑顔ばかり見たがるの?
私は、いい役だったと思うけど。

呉羽のハグにも感動した。
チャランポランな彼女の、
真摯な気持ちを、上手く表現していた。

晶と恒星の、その後が見たい。
これからも、「5tap」に通いたいよ。

秋篠宮が、宮内庁に対して、
「聞く耳を持たなかった。」って言ったのが、
すごく面白かった。

彼は、「けもなれる」人だね。
ハッキリしていらっしゃる。

ナマズは怒ると恐い。

眞子様の件、頭痛いだろうね。
難しいなぁ。

今月、忙しかった。
周りが、色々大変で、
私は、秘書のように動き回った。

今年も、色々なお別れがあった。
でも、めげずに次へ行こう。

 


柴犬Kに花束を

2018-11-21 11:06:36 | Weblog

近所の犬が死んだ。

見た目は地味で、おとなしかったが、
その一生は、生まれてから死ぬまで、裕福だった。

日中は外にいて、夜は家の中。
お散歩は、1日に4~5回。
リタイアしたお父さんが、
朝と無く夜と無く、連れ出していた。

雨の日は、ノロノロ運転でドライブ。
助手席でKは、目を輝かせていた。

だから、しょっちゅう見かける。(笑)
こちらも、長年見ているから、親しみもわく。

若い頃は、タッタカ歩いていたが、
晩年は、電柱にオシッコもせず、寄りかかっていた。

ヒョコタン歩くKと、お父さんは、
最期まで変わらず、散歩していた。

ある日偶然、身内が、Kの「お別れの時」に出くわした。

家の前に、焼却装置がついているワゴン車が停まり、
毛布にくるまれたKが、乗せられたのだと言う。

いつのまにか、見かけなくなったら、
死んだのだろうと思うだけだった。
しかし、それを見た身内が、意外な事を言い出した。

Kの犬小屋に、花をたむけては?

しかし、犬小屋など元々無い。
家の前に、勝手に花を置いたりしたら、
交通事故現場みたいになってしまう。
Kに花を捧げるなら、写真を添えて訪問しよう。

私は、ちょっとこじゃれた花屋に行き、
事情とイメージを伝え、
白を基調に、青を少し加えた花束を作ってもらった。
先方に、よけいな気遣いをさせないよう、
あくまで犬用と、小ぶりなものにした。

親しくもないお宅を訪ね、
恐る恐る出てきたお母さんに、事情を話すと、
上品に老いたその人は、涙を見せて、
「Kの骨を見せてあげて。」と、お父さんに促した。

ペットの訪問火葬に、依頼したそうだが、
自宅前の電線が気になり、
近くの公園で、やってもらったらしい。

綺麗な水色の布に包まれた骨壷は、
やや小さめだが、人間のものと変わりない。

思わず、「可愛い。」と言ってしまった。

Kは、11月1日に生まれ、
ブリーダーのもとから、この家に来て、
今年で15才だったという。
出自も良く、大変可愛がられたブルジョア犬だったのだ。

その横で、チョコンと正座するお父さんは、
いつものように無表情だったが、
しょんぼりなのが、伝わってきた。

数日後、早朝に、お父さんとすれ違った。
今まで、だんまりだった人が、自分から挨拶してきた。

「お一人で、お散歩ですか?」
淋しくもあるが、私は、少し嬉しくなった。
Kの死を共有して、初めて見る事ができた笑顔だった。

今年は、私の周りでも、色々な「終わり」や「変化」が多い。
天皇が代わるからだろうか。
時代が変わる時、運命が動く気がする。

始まれば、終わりは来る。
しかし、「死」とは、次の「始まり」でもある。

 


大いなる自己満足

2018-09-19 11:48:52 | Weblog

他人に、何かしてあげる事って、
フカセが言うように、
笑顔を見れる権利・自分の為」なんだと思う。

でも、大半の人が、
「やってあげてるのに感謝しない。」と怒ったり、
あげてるものが、迷惑になっていないか、考えもしない。

もう、だいぶたつけど、
オバタさんが、ヨシキをみつけたじゃん。

あの子のキツそうな顔を見た時、
「誘拐じゃないな。2~3日なら、まだ生きてる。」って思った。

たとえ、何百人動員しても、
「死んでる」と思って探すのと、
「生きてる」と思って探すんじゃ、全然違う。
(ネットでも書かれてるが。)

デカい亀がいなくなった時も、
習性を調べて行った人が、すぐにみつけたしね。

正直言って、オバタさんは、
お手柄感(笑顔を見れる権利)を味わいたいから、
直接引き渡したかったんだと思う。
それが、ボランティアの醍醐味だろうから、いいんだけど。

でも、周りが騒ぐと、本人も信条を語るようになるし、
ストイックな事が、安っぽい美談になってしまう。

年金生活=貧乏、じゃないからね。
ボランティアって、経済的にも、精神的にも、
余裕のある人じゃないとできないと思う。
それに何よりも、体力がないとね。

オバタさんを称賛するなら、
スーパーボランティアだからじゃなく、
「本気で探した」という点だろう。

だから、ヨシキの家族が、
「風呂に入って。」と言った時、
入ってあげてほしかった。

彼らにも、「ねぎらう権利」を与えてほしかった。
(注・オバタさんをと見たわけではない。)
その方が、あの家族の気持ちが、治まるから。

特におじいちゃんは、孫を死なせてたら、
一生、その罪にさいなまれる。

オバタさんが救ったのは、
ヨシキじゃなくて、おじいちゃんなんだよ。