ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

私が恋した背中

2015-05-20 11:22:43 | おでかけ

海自の演奏会に行った。

美人の歌姫が、目当てだったのだが、
私の目は、指揮者の背中に、クギ付けになった。

肩幅といい、厚みといい、大人の男の理想の後ろ姿。
前から見ると、スキンヘッドのおじさまなのだが。(笑)

エポレット付の白の制服は、それだけで凛々しい。
それに見合った精神じゃないと、着こなせない。

広い肩から、腰にかけて、シェイプした美しいライン。
カッコいい~。

後ろから見たフォルムを、
計算して、仕立てているんじゃないのか。

今までも、声や鼻の穴の形など、パーツを好む事はあった。
指揮者という、人をリードする存在じたいにも、魅力を感じる。

私はその日、その背中に恋をした。

背中に生き方が出る、と思った。

撮影禁止なので、しっかり目に焼きつけた。
もう、歌姫の美貌など、どうでもよかった。

ああ、何という事だろう。
人嫌いの私が、人の背中にトキめくなんて。

久しぶりの感情に、動揺してしまった。

組織の肩書きに興味は無いが、
自衛隊の階級だけは、カッコいい。
国や人を守らねばならないという、責任とプライドが附随する。

ちなみに、その方は、2等海佐だ。

靖国で、菊の御紋を見て思ったのだが、
良くも悪くも、1つのシンボルの下に、人は集い、結束すると。
制服やロゴマークは、所属欲を満たす。

(私は、丸いデザインのロゴマークが好きで、特にスタバの。)

とにかく、目の前で見た、
海自音楽隊の、演奏会用の白い夏服は、
本当にステキだった。

録画したバラエティで、元女性自衛官の裏話をやっていた。

投擲訓練のさい、教え子が失敗して、落とした手榴弾の上に、
覆い被さり、亡くなった教官がいたと。

思わず息をのみ、感情がブワッとあふれ出した。

有事でなくても、
常に他人を守る事を考え、行動した教官はすごいが、
その学生が、もし生き残っていたとしたら、
教官の事を思うと、生きていけないのではないか。

散らばった肉片を拾い集め、泣き叫んでしまいそうだ。

でも、辞めて逃げたら、教官に申し訳ないし。
その学生は、どうしただろう。

又もや、人の感情を想像して、
自分の中に取り込んでしまい、泣くのに疲れた。

私は、他人に命など懸けられない。
時々、後ろから飛び蹴りしたい衝動にかられる事はあっても。(笑)

芸術は、衣食住に直接関わるものではないが、
音楽は、楽しい時、悲しい時、そして苦しい時に、
いつも、人々のそばにある。

軍歌は、戦争に征く者を、鼓舞するものだった。

とりわけ、パーカッションはドラマティックで、
演奏の楽しさを、再認識した。

こんな私が、今更トキめくなんて、
バカバカしい気もするが、
この胸のリズムが苦しい。

 

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死にゆく目標 生きる糧

2015-05-20 10:18:32 | Weblog

缶ビールを、
2日続けて飲んだら、腹を壊した。

1日目のビールで、
最近笑えない、さんまのトークに笑えたから、
「ビール飲むと、楽しいんだ。」と、いい気になって、
2日目も飲んだのが、失敗だった。

カフェの前にある、公共のテーブルで、
駅ビルのオープンを待っていたら、
突然、すえた臭いがした。

見ると、弁当持参の女2人連れのうち、
1人が、パンプスを脱いでいた。
クッサー。

慌てて、別なテーブルに移動した。
マサラチャイが、まずくなるじゃないか。

目の上がカサカサで、
アイメイクすると、ヒリヒリして痛いので、できない。

何て、マヌケな面だろう。
嫌になる。

今、蓮池薫さんの「拉致と決断」を読んでいる。

招待所で、特別待遇だった彼は、
ある日、誰かに、
「国民みんなが、あなたたちぐらいに食べられたら、
共産主義社会は実現したといえるだろう。」と言われて、驚いたそうだ。

その蓮池さんだって、
好きな物を食べられていたわけじゃないのに。

ガク然としたよ。
そんな主義なら、止めればいいのに。

だんだん、無難な自分になっていく。
楽しい事など無い。

70才をめざして、死のうかと思ったりする。

特攻隊の人達も、
アーチャリーも、つんくも、蓮池さんも、
私より、ずっと辛いのに。

それでも、生きたのに、生きていくのに。

情けないけど、しんどい。
家族以外と、しゃべりたくない。

体調も悪い。
泣ける場所が欲しい。

 

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ドラドラドラマ

2015-05-20 09:44:38 | ドラマ

「64」は、ドラマとしては、完璧だ。
原作は知らないが、作り方が王道なのだ。

ピエール瀧は、風貌で、
主演に抜擢されたのかもしれないが、ちょっと下手。
他のベテラン勢は、上手い。

特に、段田安則のモゴモゴしたしゃべり方はリアル。
子供を誘拐され、殺害された親が、
滑舌良かったら、おかしい。

「アルジャーノンに花束を」は、どんな映像でも、
小説を、超えられない。
あのSFは、原作が良過ぎるから。

ただ、河相我門と、いしだ壱成は良い。
役者として、苦労してきた深み、優しさがある。

「恋愛時代」は、意外と面白い。

料理屋「花籠」の、女店主の声が良い。
あんな、行きつけの店が、あったらいいな。

「心がポキッとね」は、ハチャメチャなようで、
全員が病んでいるのが、実にリアル。

最初、白神先生が、一言もしゃべらないのを、
「ありえない!」と笑っていたが、
今となっては、あれが、
究極のカウンセリングではないか、と思うようになった。

Dr.倫太郎みたいに、
「あなたの味方です。」なんて、言われたくない。

 

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