ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

このピアノで前へ踏み出せ

2020-10-15 10:39:05 | 映画

金持ちも貧乏人も、トランスジェンダーも、
みんな不幸である。

私は、もっと違うストーリーを想像していた。
しかし、現実は、こんなものかもしれないと、
かえって納得した。

「パラサイト」を観た時のように、
人は「それでも生きてゆく」のだ。

イチモツの手術も、血だらけのオムツも、
生々しかった。
観た日の夜は、ずっとこの映画の事を考えていた。

いつも思うのは、
草彅剛は、役にハマッていても、
相手に、愛を渡せていない。

彼は、あまり人を好きになったりしないんじゃないか。
彼の恋愛ドラマは、いつも恋人同士に見えない。

今回も、2時間ワクでは、
母親になっていくプロセスが足りず、
どっちかというと、歩み寄ったのは一果の方だと思った。

草彅本人が、女っぽさを、
あえて抑えたというのは、よく分かる。

しかし、どうもあのカツラが、よくなかった気がする。
コスプレのように見えてしまい、
その上、「案外ガタイがいいな。」と思ってしまった。

せめて、文春のグラビアぐらい、
綺麗に撮れていたら。

むしろ、男として働くと決めて、
短髪になった時の凪沙の顔が優しく、
一番母親に見えた瞬間だった。

つまり、見た目が「女」である事=「母親」
というわけではないのである。

倒れたはずみで、トレンチコートがはだけて、
いきなり乳房が見えてしまうなんて、ありえない。(笑)
「化け物!!」と言わせる為の演出だろうが。

結局、出演シーンが少ない水川あさみ
(金髪過ぎて、最初誰か分からなかった。)の方が、
エキセントリックな「女」そのものであり、
一果の卒業式を勝ち取った「母親」なのである。

田中俊介って人は知らなかったが、
本当にトランスジェンダーの人に、
オファーしたのかと思ったよ。

2人の若い新人は、存在感があったね。
「~なったよ。」「なってないよ。」の、
気だるい掛け合いが、面白かった。

屋上のパーティーで、踊り始めたりんが、
飛ぶだろうという事は、誰もが予測できたろう。

一果の、赤いリュックが気になった。
色は赤でも、ダラッとした感じが、
一果そのものに思えた。

正直、「ミッドナイトスワン」は、
服部樹咲が主演の映画である。

バレエが踊れるのが条件だったようだが、
制作サイドの話でも、上映劇場においても、
涙が出るのは、彼女が踊っているシーンである。

その汚れの無さに、圧倒される。

どんなに周りが、悲惨な状況であっても、
一果だけが、自分の才能に活路を見いだす。

映画とは違うラストだという原作も、読んでみたい。

全編を覆うピアノ曲が、すごく良い!!
一果を後押しするかのように、力強く流れる。
このピアノを聴くだけでも、価値がある。

男が男の姿のまま、男を愛するなら、
パートナーもみつかるだろうが、
女そのものになって、男を愛した場合、
辛いんじゃないのか。
相手が、女の姿を望む人なら、
最初から、普通の女と付き合うだろうし。

ちなみに、違いはあるだろうが、
私は、IKKOさん好きだし、
ナジャ・グランディーバが、
ドラァグクイーンとして踊っているのを見て、
「カッコいい!!」と思ったよ。

この映画は、後半はしょっていて雑だが、
それを、いいとか悪いとか言うより、
人は必死に生きていても、
思い通りにならない事の方が多いと、
「納得」させてくれる作品である。

金持ちも貧乏人も、トランスジェンダーも、
無理をしなければ、決して不幸ではない。

 

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プラッと生きる

2020-10-15 09:56:27 | 気になる

欲しいなぁ、らぼっと。

昔、ハムスター飼ってて、
いつも2年で死んじゃうし、
情が過ぎると悲しいので、
ペットは、もう飼わないと決めたんだけど。

ロボットなら、その心配はないじゃん。
(壊れたら泣くかも?)

でも、かまってあげるから楽しいわけで、
かまっているうちに、他の事をやる時間が無くなって、
疲れてしまったら、飽きてしまうのでは…。

それ以前に、本体価格+維持費で、買えないけどね。
結局、貧乏人は、淋しくても何もできんのよ。

今まで、ロボットには、全く興味無かったんだけど、
初めて欲しいと思えたのに、残念。

三浦春馬の最後のドラマで、
らぼっと見てたら、癒されたー。

彼の死後の撮影は、演りにくかったろうなぁ。
ラストシーンの松岡茉優の笑顔、
生きてる人を迎える表情じゃなかったもん。

「ディア・ペイシェント」のラストシーンで、
システマ講習会というのをやってるのを見て、
それも、興味持った。

ロシアの護身術で、ストレス発散にもなりそう。
やってみたいなぁ。

らぼっとは買えなくても、1週間のレンタルあり。

ショールームも、カフェもあるけど、
今ってどこも入場制限あるから、予約制なんだよなぁ。
面倒くさい。

プラッと行きたいのに。
あたしゃ、プラッと生きたいんだよぉ。

 

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それは愛なのか

2020-10-15 09:26:39 | Weblog

最初、何で宮本さんは、
あんなストレートな歌を書いたんだろうと思ったのね。

それで、たまたま「ディア・ペイシェント」を見てたら、
エンディングに流れたからさ。
「ああ、このドラマの為の書き下ろしね。」と思って納得した。

宮本さんは、感じたんだね。
子供への愛、母親への愛、患者への愛。
これはもう、愛しかないって。

近所の、80代の一人暮らしで、
自転車に乗ってケガしたおばあさんが、
週1で、デイサービスに行き始めたって言うんだけど。
老人が集まって、お遊びみたいなものよって。

ところが、驚いたのは、
お風呂には入らせてくれるし、
食事も食べさせてくれるって事。
(介助という意味で。)

見た目はショボくて、物忘れもする人だけど、
身体的には、何の問題も無い人なんだよ。

ケガしてから止めるって言ってた自転車も、
便利だからって、まだ乗ってんだよ。

それが、サービス料金に入ってるからなのか?
何か、ショックだった。

その人、家で風呂に入るのが面倒だからって、
止めちゃったんだよ。
デイサービス増やすって。

できる事を奪うサービスって何?
それでいいの?
それは愛なの?

私は嫌だね。
他人に身体を洗われるなんて。
自分のペースで食べたいし。

だったら、座間さんのウチを、どうにかしてあげてよ!

 

 

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