ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

Dear金子哲雄

2012-10-18 10:33:57 | Weblog

謎の咳

先月から、咳が出て、なかなか治らない。
Hカワに傷つけられて、気温も変わり、
副交感神経が、おかしくなったのか。

ひどい咳ではないが、おさまったかと思うと、
夜に、又出たりする。

近所のクリニックに何度も行き、それでも不安なので、
大学病院でレントゲンを撮ったが、異常ナシ。
医師達は、風邪の一環だと言うが、これは、風邪じゃない!

職場では、シフトや休みについて、
担当者から、色々言われてストレス。
何もかも重なって、調子悪い。
すぐに涙が出る。

ふざけた人が真面目に死す

咳が出ると思ったら、
肺カルチノイドだった金子哲雄氏。

「ホンマでっか!?TV」で、最初に見た時は、
キモいコメンテーターだと思っていたが、
ふざけたデータを語るも、真摯に感じられるようになった矢先、
41才の、彼の死はリアルで、本当にショックだった。

ダイエットにしては、妙に険しい顔つきになっていたので、
どうしちゃったのかと思っていたら、病気だったなんて。
可哀想の一言につきる。

奥さんに宛てたメッセージは、とても簡潔で、
愛情に満ちていながら、大げさではなく、
死を前にして、「健康に気をつける。」と言える、
あまりの冷静さに、衝撃を受けた。

限りある命と知った瞬間、
流通ジャーナリストで、頭の良い彼は、
残りの人生を、分析し始めたのだろう。

家族という軍隊

同じように、うさん臭いと思っていた、共演者のテレンス・リーが、
竹山の悩みに対して、
「本当に先を読む人は、できない奴もいる事を想定して、10手も11手も、先を読む。
あなたが率いる軍隊は、全滅しますよ!」と言った時、
「ああ、そうだ。」と、私は、目が覚める思いで、テレンス・リーを見直した。

今までの何より、100倍も、リアルな意見だった。
それは、家族を率いる私に、必要な言葉だった。

金子さんを乗せた車が、クラクションを鳴らして走り出した時、
「金子ちゃん、ありがとう!」と叫んだのは、
テレンス・リーではなかったか。
軍隊にいただけに、仲間意識が強いのかなと思った。

命のバトン

若い人が死ぬ時、自分がこうして、
平然と呼吸している事が、申し訳なくなる。
「あなたの分まで、生きなければ。」と、強く思う。
「後は任せた。」と言われたようで、涙が止まらない。

仕事も将来も、これからという時に、
気を遣って、マジメな人ほど、死んでいき、
つまらない私は、今日もどうにか、生きている。
生きていられるのに、「辛い。」と、グチをこぼす。

隣の家から、赤ん坊の泣き声がする。
小さい頃は、何も考えなくてよかった。
今は、色々考え過ぎる。

今、私が泣いているのは、
赤ん坊のそれとは、明らかにイミが違う。
何もかも、悲しい。
私は、部屋の整理は得意だが、人生の整理はできない。

 

コメント
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