ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

いずれ あなたにも飽きる

2007-01-25 12:59:11 | Weblog


アクセスを気にして、いつのまにかドラマや映画の感想ばかり書いていた。
気づくと、本来書きたかったブログではなくなっていた。
漠然とした日常にこそ、コメントをつけてほしいのだが、やはり難しいのだろうか。

自己満足はあざとい?

仕事を真面目にやり過ぎる私は、一部の人間にあざといと思われていたらしく、
去年、傷つく事を言われた。

他人の過剰な表現やくり返しを、うっとうしいと感じる事は私にもある。
でもそれが、本人の個性や気遣いであった場合、
私なら相手を傷つけてまで、いちいち指摘したりしない。

自分の考えだけが正しいと思って、気分でものを言う人は苦手だ。
まして仕事を積極的にやって、そんな風に思われるなんてバカバカしい。

だから私は決めたのだ、その時から。
あざとくうっとうしいコミュニケーションは、もう一切しないと。

私は急に周りの人間が恐くなり、距離をおきたくなった。
それと同時に、全ての人間関係に冷めていった。

全てに飽きている事に気づく

生活費を入れない同居人に、嫌気がさす。
毎週会う子とは、特に話す事もない。
頼るべき相手ではないあの人に、ひとりよがりなメールを送る気力もない。

親しいので話はするが、若い子の要領の良さや早口が、うるさく感じられる。
夢中になった有名人にも、いつのまにか興味がなくなった。

恋するものが移っていくにしても、最近の飽きっぽさは、はなはだしい。

食べ物さえ「おいしい」と思えるものがない。
「着たい」と思う服もない。
気に入って買った物も、手に入ると「こんなものか」と感じてしまう。

でも今、「飽きた」と口に出してしまったら、私は全てを失ってしまうだろう。
それを口にするほどの資格も価値も、私にはないのだ。

理想とよりそえば 息がつまる

気がつくと、私はある時期から、普遍的で良質なものを、選ばなくなっていた。
それが物であれば、経済的に無理という事もあるが、
全てにおいて「理想は手に入らない」という、「あきらめ」があったのだと思う。
だからいつからか、理想を追うのはやめていた。

でも私は、出会ってしまった。
緊張を強いられても、好ましいその人に。
上辺だけの人間関係の中で、その人だけが頼りに思えた。
その人は私に似ていた。
だから「理解し合えるんじゃないか」と感じてしまった。

その時「理想」が呼び覚まされ、私は初めて人生をやり直したくなった。
わかっている。
その人をあまり知らないから、そんな風に思っているだけだ。

私はいずれ、あなたにも飽きるのだろうか。
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彼女は natural beat

2007-01-25 11:06:48 | 

ソバカスも隠さずに 人をユルめる甘い声

話すたびに知る 彼があなたを選んだ理由


「それで今日ブルーなの?」 って 聞かれても

「今日はあなたの彼がいないから。」 なんて

言えるはずないじゃない


彼女の持ってた紙袋に 「natural beat」

たとえお互い 気づいていても

あなたはいつも 「自然」を装う

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「陰日向に咲く」小さな思い

2007-01-25 10:58:13 | 


去年の4月に図書館に予約した本が、ようやく今年の1月に借りられた。

劇団ひとり 「陰日向に咲く」

太田さんも勧めていたので、すごく読みたかった。
本人とアパートが、なじんで写っている表紙もいいし、タイトルにもひかれた。
タレントが書いた小説というよりも、作家を本業とする人が書いた小説という感じ。
評価されただけはある。

どこかで誰かとつながっている、このオムニバスは、確か映画になるんだっけ?
「over run」は特に良かった。
ギャンブラーの「俺」の思惑も面白いけど、「婆さんの悔い」には泣けた。

書き方が軽いと言う人もいるようだが、私はこれで十分だと思う。
難しい文章だから、高尚な小説だとは言えまい。
伝わらなかったら意味がない。
面白くなければ読む気はしない。

昔の人の悩み相談を、面白おかしく取りあげたバラエティ番組に、
劇団ひとりが出ていたのだが、
どんなささいな悩みが紹介されても、彼だけは神妙な顔をしていた。

「陰日向に咲く」小さな思いを、彼は見逃さない人なのだと思った。
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