MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

寝たきりにならない為に

2024-03-08 19:59:25 | 小さなおはなし


夫が倒れ 数日間の寝たきり後 やっと復活 

始めは 全てに介護が必要でしたが 自分で出来ることが増えるよう 少しずつ私は手を退いています 

それでも 通院以外の外出には ハードルがあります 


今日は 車のメンテナンスで 一緒に出掛ける事になりました 

メンテに1時間半ほど掛かると言われ 私はそこで待てば良いと思うのですが 

夫は 近くのデパートに行きたいと言います 

「 終わってから車で行けば? 」と言うのに 「 今 行く! 」

要するに ボーと  何もしないで待つのが嫌なのですね!?  

と言っても 車がなく移動するには かなりの時間と覚悟が必要・・ 

店の前の道路のちょうど反対側に 小さなレストランがあるのに気づきました 

「 あそこでお昼を食べよう

私の提案に 絶対自分の意思を貫くつもりの夫の心が揺らぎました 

向かい側でも 信号で渡るので遠回りして歩かなければならないけれど その位なら何とかなるでしょう 

足取りゆっくりの夫と 何となく容疑者連行風の私が 歩道を歩いていると 

突然 後ろから 

「 すみませ~ん 横 通らせていただきま~す  」の 声 

立ち止まり 安心して追い越せるように 道を譲りました 

すると 追い越した男の人は クルリと私たちの方へ向きを変え 

「 悪かったですね 

ゆっくり歩いているのに びっくりしたでしょう? 

気をつけて 頑張って下さいね! 

僕も 応援していますからね 」 

服装 カラフル 個性的  

顔を合わせただけで 楽しくなるような雰囲気 

もしかして・・ お笑い系の人??? 

私たちも 笑いながら さよならの手を振りました 

「 ホント 面白い~!  」

夫も ニコニコと頷きます 


さて レストランの前に立ちましたが・・ 

本当に営業しているのかな と思うほど 人の気配がない 

恐る恐るドアを開けました 

お昼時ですが 誰も居ません 

居ました! 

60歳位の店主が一人 

メニューは イタリアン? 

夫は ピザ 私は ウニクリーム帽子型のパスタ 

前菜や スープも付いて とても丁寧なお料理でした 

他にお客さんもいないので 多分フランスで修行なさったらしい 個性派店主とお話が弾みました 


夫は こんな風に 私と一緒に外に出掛ける機会を持つのが一番みたいです 

いろいろな人が居て それぞれ違う生き方をしている 

それに触れるのが 生きているという実感を味わう時です 


*** 写真は 椿ノア 本文とは関係ありません ***

コメント (8)
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