「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

ガンダーラへの道

2007-06-08 18:27:01 | 映画



  終末期の在宅医療の現場を取材した記録映画
  「終わりよければすべてよし」を岩波ホールで観てきた。

   終わりよければすべてよし   
     
     
     


    いま日本では病院での死が80%を超え、自宅での死は
   13%にすぎないという。
   すべての人にとって、絶対に避けられないのが死
   その理想的な死とは・・・
   オーストラリアやスウェーデンの事情も取材し、
   日本の医療体制の問題などを問う
   とても考えさせられる映画でした。

      たまたま、母の施設でも以前は病院へ入院させていた
   利用者を<自然死>として馴染みの人たちが施設内で
   看取る体制をとり始めている。
   それがどんなに人間的で温かいことか、と思った。

   羽田澄子監督は30年以上前、妹さんが癌で亡くなる間際
   医師が心臓マッサージのために妹さんの胸を何度も強く押す
   光景を目の当たりにして
   「医師が一瞬でも長く妹を生かそうと努力してくれたのは
    わかります。 ただ、最後は妹の手を取り、ほおをなでて
    話しかけてあげたかった。」と
   そして、末期医療をテーマにした映画の製作を思い立ったそうです。
   その真摯な姿勢には頭が下がりました。
       今、日本は「前例のない高齢社会」になろうとしている。
   ガンダーラへの道はどこに・・・。

   岩波ホールの観客はとても年配の方が多かった。
   途中、どこからか、おじいちゃんらしき人のいびきが  
   思わず、微笑んでしまいました。
   少し、長編だったものねえー おじいちゃん、 おつかれさま


      


     

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