こんにちは。園長の田中啓昭です。
数年前にこんな自動車のCMが流行りました。
確かにそうには違いないのですが、違う側面から見ると、「モノには思い出」が宿っているのだ、と思うのです。
「エイジング」という言葉がありますが、年数を刻んでいくこと、つまり経年変化を楽しめるモノには「味」といわれるものが存在し、そこにはいろんな思い出が刻まれているのだと感じるのです。
衣料や家具などという、日常生活を共にするモノには特にそんな思い出が色濃く刻まれているのではないでしょうか。
モノを見ては、「あのときにこんなことしたな~」とか「この靴は初めての海外旅行の時に履いて行ったものだ」など、そのモノにはこれまで自分が過ごしてきた思い出、大げさにいえば、生きてきた証が何層にも積み重なってきていることを感じるのです。
私はアンティークやヴィンテージものも大好きで、そのモノを手にしたとき、どんな変遷をたどって自分のもとにたどりついてきたのか、そのモノに刻まれたキズや褪色などから、歴史を想像することが楽しみの一つです。
そんな時代感、空気感はデニムに代表される人為的な加工ではとても表現できるものではないのです。
そんなことから、好みとしては流行のものよりも、普遍的でキズや汚れも味になる、そんなモノが大好きなんです。
ずいぶん、前説が長くなりましたが、そんなモノへの価値観を持ちつつ先日、家族で家具屋さんめぐりをしました。
まずは大阪 旭区にあるTRUCKというお店
ここはLEEなどの女性誌でも特集が組まれたり、芸能人などにも愛好家が多いという知る人ぞ知るという有名店で、ミドルエイジ世代の憧れのライフスタイルを提案し続ける、家具メーカーでもあり、ライフスタイルショップでもあるといったところです。
ライフスタイルといわれる自分らしい生き方も提案されているので、ファニチャーのみならず、雑貨や衣料などもそろい、ショップ向かいのカフェでは、コチラのファニチャーや食器などの製品を実際に使って料理をいただけるという、まさにマーケティング用語で言うところの垂直統合という言葉がふさわしいほど、生活にまつわるあらゆることをトータルに提案されています。
保育園という仕事とは全くカテゴリは違いますが、このような事業運営は経営者としてとても勉強になりますね。
仕事の話は置いておいて(笑)、ここでは前から欲しかったシェルフや雑貨類、シューズなどいろいろと購入しました。
家具は基本的に受注生産なので、注文したシェルフも4月下旬頃の納品ということで、出来上がりが待ち遠しいです。
写真撮影などは内観のみならず、外観も禁止ということで残念ならが写真掲載NGなので、HPをぜひご覧ください。
そして次には京都 伏見にあるステンドグラスと家具が中心のアンティークショップ ウェリントン
主に1910~1950年代のヨーロッパのアンティークものを取扱されてます。
こちらのアンティークステンドグラスの在庫は関西随一で、お気に入りを選ぶのにはかなりの時間を要するほどです。
ヨーロッパの教会や店などのステンドグラスを木枠(フレーム)ごと、ブチッと取り外したままでも販売されています。
もちろん、加工や補修もお手のもので、窓ガラスや扉といった内装のみならず、そのままでもインテリアに使えます。
我が家ではお気に入りのステンドグラスを加工などせず、そのままインテリアとして飾ったり、夜にはライトアップしたりして、80年以上も前のヨーロッパの空気感に思いを馳せながら、酒の肴にと楽しんでいます。
流行りのモノを買いそろえ、流行が終わると廃棄する。
そんなライフスタイルも否定はしませんが、自分が納得できる良いものを購入し、一つのモノを大切にし、思い出を刻みながら永く付き合ってみる。
そんなスタイルも悪くないんじゃないかと思うのです。
普遍的なものであるからこそ、新しく買い替えるというよりは、買い足す、そんな言葉が価値観として理解できる年齢に私もなってきたのかもしれませんね。
自分が大好きなモノや愛する家族に囲まれて毎日楽しく輝ける人生を送っていきたいものです。