ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

リーダーシップとは、なにをどうすることか(2)

2006-06-27 | ボトムアップ・マネジメント
ISO/TS16949:6.2.2.4の動機付けの項目には、
「品質目標を達成し、継続的改善を行い、革新を推し進める環境を創造すること」
があり、その中で、革新を推し進める環境とは、革新し続ける体制、システム、その運用がそろってなければできないことである。そのために必要なことは組織の現状で異なるが、共通するところをまとめると
 トップダウンとボトムアップの融合を図ること。
重要問題、慢性問題の解析を行い部門間連携を強めること。
強い文化を創ること。
新しい価値観、世界観を手に入れて、大人の組織になること。
となる。今日はその続きを検討したい。

経営の基本は、トップダウンである。組織の規模が適当で意思疎通が取れていれば、意思決定が早く無駄がない。組織が大きくなり、情報伝達が悪くなると、本当のことがトップに届かなくなる。組織の階層を少なくするか、イエスマンを排除するか、ボトムアップを強化することである。三現主義や慢性問題の解析も実態を把握するのに役に立つので、ボトムアップであるが、トップがその気にならなければ何も生まれない。

ついで、重要問題や慢性問題は部門間に問題がある。部門間調整は上級管理者の役割である。「こんな筈ではなかった」とか「最近、実力を出し切ってない」という事が続くのは、部門間、階層間に問題があることが多い。

革新を進めるには、従来できてない慢性問題や重要問題に手を打つことである。
それを行い易くするのはリーダーの役割である。
問題は明日の改善の種である。問題を隠すのでなく、進んで上にあげる「強い文化」を創らなければならない。

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