ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

サーバントリーダー

2006-09-13 | ボトムアップ・マネジメント
リーダーは命令を出し下を従わせるというイメージを持ちやすいが、それは間違いである。リーダーは奉仕者である、ということばがある。
奉仕者というより召使、サーバントに近いという。
部下のために身を捧げて奉仕するのがリーダーであるというのだ。

以前、小さな会社を経営した経験がある。
大会社とお付き合いする必要があったので、大会社に勤めている友達に無理を言って手伝いに来てもらった。入社して彼が初めにした仕事は、社長の机といすを新しいものに変える事であった。しばらくして他のメンバーと同じ、古いスチールの机は大きな木製のデスクに変わり、椅子も背の高い両肘に変わった。座り心地の悪い椅子になれた頃、彼の机と椅子が届いた。社長のそれよりは控えめであったが、他の社員と差がついたものであった。彼は短時間の間に小さな組織を三階層の組織に変えたわけである。大会社並の権威というものを教えられ、苦い経験をさせられた。

さて、机の大きさや自分の占有できるスペースで自分の価値が決まるなら、それを目指すのも良いだろう。
サーバントリーダーの代表はキリストであると本に書いてあったのを思い出した。西欧人ほど近い存在としてキリストや聖書を身近に感ずることは出来ないが、聖書に会合に呼ばれた時のマナーが書いてあった。席につくときは末席に座りなさい。もし上席に座ると後から大切な客がきた場合、その席を空けるようにいわれる。逆に末席に座った場合は、「その席はあなたにふさわしくない。上の席に変わってください」と上席をすすめられる。というのだ。倫理の教科書として聖書を読むのは正しくないかもしれないが、人間へりくだって生きることは基本である。

一番、へりくだれる人が優れているとしたら、リーダーになる人はそのような素養を持った人である。サーバントリーダーというのは、全ての人を謙虚に出来る人かも知れない。

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