ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論の外、さて何から始めるか

2008-08-14 | ISO外論
何からはじめるか解らないとき、どうするか。
以前、大先輩に聞いた言葉を思い出す。
ORの大家であるチャーチマン博士が日本で講演をしたときのこと、受講生から質問があった「企業でORをどのように進めたらいいですか」
この質問に対して、「まず、注意深く考えること(CAREFULL THINKING)」が答えであった。何か新しいものをはじめるとき、その勉強をするのは当然のこと、現状の困っていることにどのように役に立つかを知っておいたほうが、進めやすい。

ISOはどうか、現状はお構いなしに進めることが多い。
審査員とて同じこと、ISOさえしていれば、企業の現状がどうであれお構いなしである。
これだから、ISO取得会社の不祥事があとを絶たない。

何から始めるか。
まず、現状把握である。
ISO規格を斜めに読んで、現状で思い当たる節があれば、ISOは役に立つ。
何もなければ役に立たないか、読み手が悪いかどちらかである。

現状把握はPDCAのCである。
PDCAというとPから始めるだけでなく、本当に大切なことはまず、CからはじめてAつぎにPとすすめばよい。
管理というのは本来、CとAのことをいうのであって、PDのみ繰り返すのは管理ではない。それらは計画依存症とでもいうべきものである。
子供のころ、苦手な科目の試験の前には、適当に勉強して次回はがんばるという計画を立てて、日ごろ勉強しなかった罪悪感をごまかしたもんだが、これは計画依存症である。
このような計画は守れたためしがない。

大切なことはCAPDで進めよう。

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