仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

キサラギ

2009年09月09日 | ムービー
『キサラギ』(2007年/佐藤祐市監督)を見た。
物語は、「アイドルタレント如月ミキ(酒井香奈子)の突然の死から1年。インターネット上のファンサイトで知り合った家元(小栗旬)、安男(塚地武雅)、スネーク(小出恵介)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、いちご娘(香川照之)の5人が家元の仕切りで初めて一堂に会した。思い出話に浸って彼女を懐かしむのが当初の目的だったが、熱烈なファンを自認する彼らゆえ、"本当にあれは自殺だったのか!?"と、話題は予期せぬ方向へと進んでいくのだった」という内容。
回想シーン以外の場面転換がほとんど無い密室劇であり、登場人物も少ないことから、演技者の技量の差がより大きく伝わってきた。
ただ、ユースケ・サンタマリアは演技力云々よりカツゼツの悪さが際立っているので、それ以前の問題ではあるのだが・・・。
(-_-;)
スポーツの世界では、"ファインプレーが目立つ選手は真の素晴らしい選手では無い"ということらしいが、そういう意味からすると、可も無く不可も無く見える香川照之という俳優の素晴らしさが際立っていた作品ということになる。
また、安男役の塚地武雅も良かった。
元々はお笑いタレントだが、個性的なキャラクターを持っているし、充分俳優として活躍していけるのではないだろうか。
さて、このオフ会を仕切った家元の背景について、他の登場人物と比べるとさほど詳しく描かれていなく、一言二言で片付けられていたような気がした。
編集の段階で尺が足りなくなったのか、「自分だけ身内じゃないのか・・・」という彼の落胆を際だたせるため敢えて使わなかったのか。
家元の職場ロッカーの内部が映し出された場面が(ほんの一瞬)見えたことから、多少気になったのだった。