仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ハンサム★スーツ

2010年06月25日 | ムービー
『ハンサム★スーツ』(2008年/英勉監督)を見た。
物語は、「母から"大衆食堂こころ屋"を継いだ大木琢郎(塚地武雅)は、自分の容姿にコンプレックスを持っていた。ある時、"着るだけでハンサムになれるスーツ"を手に入れた琢郎は、その"ハンサムスーツ"を着た姿でモデル光山杏仁(谷原章介)としてデビューし、大人気を得てしまう。食堂の主人とモデルの忙しい二重生活が始まり、杏仁の姿で店のアルバイト店員・星野寛子(北川景子)に声をかけた琢郎だったが・・・」という内容。
琢郎は、店で食い逃げをしようとした人を「うちの飯食って不幸になる人なんて出したくないねん」と簡単に罪を許してしまう、とても心優しい男なのだが、いつも人前で鼻をほじったりしてしまうので、どうしてもモテない。
(^_^;)
そして、タイトルにもなっているこの"ハンサムスーツ"の見た目は、マシュマロマンの着ぐるみのようでヘンテコなものなのだが、着た人の人生を変えてしまう何とも不思議なスーツ。
170センチ足らずの身長が180センチほどにまで伸びてしまうし、実に都合の良い設定だ。
(^o^)
しかし、「人の幸せ見つけて家に帰ろうゲーム」等、ほのぼのとしたエピソードは見ていて楽しくなってくる。

間宮兄弟

2010年01月30日 | ムービー
『間宮兄弟』(2006年/森田芳光監督)を見た。
物語は、「仲の良い兄弟、35歳の間宮明信(佐々木蔵之介)と32歳の徹信(塚地武雅)は2人で暮らしている。一日の仕事を終えて帰宅した後は、テレビの野球中継を見ながらスコアブックをつけたり、レンタルショップで借りたDVDを一緒に見るのが日課だ。ある時、家でカレーパーティーをしようと思いつき、弟・徹信が公務補として働いている小学校の教員・葛原依子(常盤貴子)と、2人が行きつけのレンタルDVDショップのアルバイト店員・本間直美(沢尻エリカ)を誘ってみるのだが・・・」という内容。
兄に彼女が出来るようにと自宅でのパーティーを企画する弟。
バーでコーヒー牛乳を飲んでぼったくられ、悔しがる弟を「生きてるだけでも良かったじゃないか」と慰める兄。
実家に帰ると、すぐにおばあちゃん(加藤治子)がお小遣いをくれる場面が出てくるが、母親・順子(中島みゆき)の大らかさといい、この兄弟の仲の良さ、性格の良さは家庭環境に起因する所が大きいようだ。
(^_^)
明信の同僚・大垣賢太(高嶋政宏)と安西美代子(岩崎ひろみ)の、「何怒ってたんですか」「関係ないでしょう」「はい♪」という会話の場面があるが、只ひたすらに元気が良くて声が大きい体育会系営業マンの習性が現れていて面白かった。
(^o^)
茶系の秋らしい服を着ているのに周囲の景色が夏にしか見えなかったりと、少し手抜きな感じがしたのは残念だが、良くできた作品だ。

キサラギ

2009年09月09日 | ムービー
『キサラギ』(2007年/佐藤祐市監督)を見た。
物語は、「アイドルタレント如月ミキ(酒井香奈子)の突然の死から1年。インターネット上のファンサイトで知り合った家元(小栗旬)、安男(塚地武雅)、スネーク(小出恵介)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、いちご娘(香川照之)の5人が家元の仕切りで初めて一堂に会した。思い出話に浸って彼女を懐かしむのが当初の目的だったが、熱烈なファンを自認する彼らゆえ、"本当にあれは自殺だったのか!?"と、話題は予期せぬ方向へと進んでいくのだった」という内容。
回想シーン以外の場面転換がほとんど無い密室劇であり、登場人物も少ないことから、演技者の技量の差がより大きく伝わってきた。
ただ、ユースケ・サンタマリアは演技力云々よりカツゼツの悪さが際立っているので、それ以前の問題ではあるのだが・・・。
(-_-;)
スポーツの世界では、"ファインプレーが目立つ選手は真の素晴らしい選手では無い"ということらしいが、そういう意味からすると、可も無く不可も無く見える香川照之という俳優の素晴らしさが際立っていた作品ということになる。
また、安男役の塚地武雅も良かった。
元々はお笑いタレントだが、個性的なキャラクターを持っているし、充分俳優として活躍していけるのではないだろうか。
さて、このオフ会を仕切った家元の背景について、他の登場人物と比べるとさほど詳しく描かれていなく、一言二言で片付けられていたような気がした。
編集の段階で尺が足りなくなったのか、「自分だけ身内じゃないのか・・・」という彼の落胆を際だたせるため敢えて使わなかったのか。
家元の職場ロッカーの内部が映し出された場面が(ほんの一瞬)見えたことから、多少気になったのだった。