仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ボクたちの交換日記

2017年02月06日 | ムービー
『ボクたちの交換日記』(2013年/内村光良監督)を見た。
物語は、「お笑いコンビ"房総スイマーズ"の田中洋平(伊藤淳史)と甲本孝志(小出恵介)は高校の同級生。30歳が目前だったがまったく売れる気配はなく、事務所の中山社長(佐藤二朗)はAV女優桃乃つぐみ(谷澤恵里香)のマネージメントを始め、そろそろ見切りをつけられそうな気配だ。甲本は"もう後がない。本音をぶつけ合って何とかしよう"と、田中に交換日記を提案するのだが・・・」という内容。
2人が所属しているのは"ビッグチャンス"という名前の事務所だが、事務所内のホワイトボードを見る限りにおいては、スケジュールはほとんど埋まっていないようで、どの所属タレントにもチャンスはあまり与えられていないようだ。
(^_^;)
2人の性格と暮らしは正反対のようで、新谷久美(長澤まさみ)と同棲しながらも合コンに忙しい甲本に対し、田中は"ケチ"と評判がたつほどに後輩芸人との付き合いも悪く、バイト先TSUTAYAの飲み会の誘いも断るほどに困窮していた。
しかし、きちんと見てくれている人もいるようで、田中はテレビ局のプロデューサー川野純也(佐々木蔵之介)にネタ作りの才能を認められていたようだったし、バイト仲間の宇田川麻衣子(木村文乃)も優しかった。
田中がやっとの思いで「実は・・・」と、自分がお笑いの仕事をしていることを打ち明けた時の場面は良かった。
あの場面だけは、ちょっと感動だ。
全体的には、ずっと回想シーンの連続みたいな雰囲気で、あまり工夫が感じられない展開だったのが残念。
実在の若手芸人がたくさん出演しているようだったが、ほんの何秒かだけ使われていたジグザグジギーのネタが面白かった。
(^_^)

キサラギ

2009年09月09日 | ムービー
『キサラギ』(2007年/佐藤祐市監督)を見た。
物語は、「アイドルタレント如月ミキ(酒井香奈子)の突然の死から1年。インターネット上のファンサイトで知り合った家元(小栗旬)、安男(塚地武雅)、スネーク(小出恵介)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、いちご娘(香川照之)の5人が家元の仕切りで初めて一堂に会した。思い出話に浸って彼女を懐かしむのが当初の目的だったが、熱烈なファンを自認する彼らゆえ、"本当にあれは自殺だったのか!?"と、話題は予期せぬ方向へと進んでいくのだった」という内容。
回想シーン以外の場面転換がほとんど無い密室劇であり、登場人物も少ないことから、演技者の技量の差がより大きく伝わってきた。
ただ、ユースケ・サンタマリアは演技力云々よりカツゼツの悪さが際立っているので、それ以前の問題ではあるのだが・・・。
(-_-;)
スポーツの世界では、"ファインプレーが目立つ選手は真の素晴らしい選手では無い"ということらしいが、そういう意味からすると、可も無く不可も無く見える香川照之という俳優の素晴らしさが際立っていた作品ということになる。
また、安男役の塚地武雅も良かった。
元々はお笑いタレントだが、個性的なキャラクターを持っているし、充分俳優として活躍していけるのではないだろうか。
さて、このオフ会を仕切った家元の背景について、他の登場人物と比べるとさほど詳しく描かれていなく、一言二言で片付けられていたような気がした。
編集の段階で尺が足りなくなったのか、「自分だけ身内じゃないのか・・・」という彼の落胆を際だたせるため敢えて使わなかったのか。
家元の職場ロッカーの内部が映し出された場面が(ほんの一瞬)見えたことから、多少気になったのだった。