仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ネバーランド

2008年09月09日 | ムービー
『ネバーランド(原題Finding Neverland)』(2004年/マーク・フォスター監督/アメリカ・イギリス)を見た。
物語は、「1903年のイギリス。劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は、執筆中の公園でデイヴィズ一家と出会う。夫に先立たれたシルヴィア・デイヴィズ(ケイト・ウィンスレット)と4人の子供達はジェームズとまるで家族のように過ごすが、父親の死にショックを受けていた三男のピーター(フレディ・ハイモア)だけは、遊びの輪に積極的に加わらなかった。そんな彼を幼い頃の自分と重ねて見てしまうジェームズは、かねてからイメージしていたもののシルヴィア以外には(妻にも)話したことが無かった"ネバーランド"を舞台とする新作【ピーターパン】を完成させる」という内容。
1903年といえば日本でいうと明治36年。
「夏目漱石がイギリスに留学したのが(前年の)1902(明治35)年」と、(これを書こうとした時に)ラジオ番組で優香が話していたのだが、元号に置き替えたり、同時代の日本の偉人を引き合いに出されると、「あぁそんなに昔の話なのか」と気がつく。
そう考えると、元号もナカナカ便利だ。
(^_^)
興行主を演じていたのがダスティン・ホフマンだということにはすぐに気付いたが、「ほくろが無いしマドンナじゃないよな・・・」と思いながら見ていたシルヴィア役の女優を、『タイタニック(原題Titanic)』(1997年/ジェームズ・キャメロン監督/アメリカ)でローズ・カルバートを演じた女優だと気がつくまでにはしばらく時間がかかったのだった。
彼女はジュリー・クリスティ(デュ・モーリエ夫人役)のような上手な演技は出来なかったが、家族で『ピーターパン』を見るシーンでは涙を誘った。
名作『ピーターパン』の影にこんな切ない話があったとは・・・。
これは、なかなかに良い作品だった。