仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

素人助役奮闘記

2008年09月10日 | 映画サークル
昨日のましけ映画サークル9月例会は、仁左衛門企画の『素人助役奮闘記』(1982年/高木一臣監督/にんじんくらぶ)だった。
物語は、「自治省から埼玉県利根川村に役場助役として出向してきた坂本太郎(江藤潤)は、若いながらも海千山千の地元有力者達とわたり合う」といった内容。
始まってすぐに"後援自治省"の文字が出てきたのを見て、「ありゃぁ参ったなぁ・・・」と思った。
政府がスポンサーになっている映画である。
面白いわけがない・・・。
(-_-)
案の定、さしたる盛り上がりも無いまま小ネタの連続で物語は進んでいったのだが、強いて印象に残ったエピソードを挙げるとすれば、やはり終盤の村長選挙のくだりか。
利根川村長河野登美夫(ハナ肇)の対抗馬・村議会議長村山一郎(成田三樹夫)の倒れっぷりは良かった。
(^o^)
時々、"男はつらいよシリーズ"のように撮影地の文化を画面に映す演出があったりしたが、何か中途半端だったし、原作はおそらく退職した自治体職員の体験記か何かだったのだろうけれど、何人もの名優・名脇役を出演させておきながら、あれ程つまらない内容にしてしまったのは何とももったいないと思えた。
村長選挙のエピソード以外は、江戸時代の小藩に置き換えても通じるような話なので、いっそのこと時代劇にしてしまった方が面白かったかもしれない。
となると、タイトルが変わってしまうか。
(^^ゞ