露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

第37回福山市緑化祭 出店のお知らせ

2013-10-23 09:35:14 | イベント情報
台風が心配ですが、何とか週末は通り過ぎてくれそうですね


今日は今週末の土日に開催される秋の緑化祭のお知らせです!





《期間》 2013年10月26日(土)・27日(日)9:00~16:00

《会場》 緑町公園 ばら花壇周辺

《お問い合わせ先》  福山市緑化祭実行委員会 (084)-928-1096







開催場所が緑町公園に移り、今年で二度目の緑化祭。

昨年度は寄せ植え体験や育て方教室、剪定の講習には希望者が列を作り、抽選に入れない方が続出の盛況ぶりでした。

○×クイズや緑のオークションもたくさんの方で賑わっていました♪

今年は、じばさんフェア2013、ふくやまバスまつり2013、ロマンチックツーリング等、
同時開催イベントも多数あり、更に盛り上がりそうですよ!!

26、27日14:30~はポット苗の無料配布、27日の緑化推進市民大会の式典参加者10:00~にもミニバラ苗(スマイルふくやま・ラブリーふくやま)の無料配布があります(各先着200名)
奮ってご参加くださいね!



昨年度に引き続き、露花も出店しますよ~

オリジナル制作のバラのパーゴラ見本展示のほか、秋のバラ苗や花壇苗、宿根草、山野草など
季節の草花やガーデン雑貨の販売も致します。



イベントでは普段出来ないお庭の悩みを直接相談して頂けるチャンスです。是非お気軽に声をおかけくださいね。

お会いできるのを楽しみにしています




古民家の庭剪定の日々。

2013-10-13 23:04:19 | 庭仕事
暑くなったり寒くなったり毎日気温差が激しいですね


ここ一週間は古民家の庭の剪定に周っています。




施主様に頂く物も自然の中の美しいものばかり



採ったばかりのアケビ頂きました
その他にも柿やクリ、サツマイモ等等・・・
いつもありがとうございます(´∀`)



古民家は美しいです。


室内の座敷から庭を眺めると感動する景色が現れます。

広い軒と縁側があることで額縁に縁どられた景色が絵のように飛び込んできます。









私は仕立て物が大好きです。

長い年月大切に管理されてきた本物の仕立て物は繊細で本当に美しいです。


過去の庭園ブームで庭が身近になりましたが、樹を見よう見まねでめちゃくちゃに刈り込んだり、
外だけバリカンで整えられたものが氾濫し、本物の仕立て物の評価をさげてきたのも事実です。


仕立て物は光が奥まで入るよう透かしこんで、枝が更新できるように将来を計算して剪定します。



仕立て物こそ限られたスペースで生き続けるための究極の自然樹形です。
雑木の自然樹形は限られたスペースでは何十年も繊細さを維持することは出来ません。





先日工事に使う松の下見で生産者を訪れた際の美しい松。





素晴らしく繊細です。



本物の樹を大切に管理するためには、維持費がかかります。

松を例にすると、芽数が増えて繊細になればなるほど、手入れに時間がかかります。




古松の手入れ中の親方。



しばらく手をいれていなかった庭や手入れが雑で荒れた庭の剪定を依頼されることもありますが、
一年目は大きく強剪定することが多いため、2、3年は樹が暴れます。

それでも一年一年良くなっていくように一本一本の樹と向き合い、剪定していると樹が落ち着いてきます。



今日は親方が独立されてから最初に依頼された庭の手入れでした。
親方は8年目、私は3年目の手入れでしたが、庭木も随分落ち着いてきました。





180度山を借景にした古い庭です。


行き交う人が立ち止まって庭を眺め、綺麗になった、料亭のようだと褒めてくださいました。


祭りに間に合ってよかった・・・!


庭を眺める主は亡くなられ、空家になった家とは思えないほど美しい。


毎年春と秋に咲くヒラドツツジ。
一本の樹に咲く白と桃の咲き分けです。

後を継がれたご主人はここに住まわれてはいませんが、頻繁に草を取ったり落ち葉を掃除したり
こまめに手入れに来られているため、状態を維持されているのです。



ご先祖が大切に手入れしてきた庭を愛情かけて手入れしていると、
今まで気付かなかったことに気づくかもしれません。




そして今日夜からは平家谷の秋祭り。



神社の入口に建てられたてんびん。




美しい・・・美しすぎる。







明日からはお寺の手入れに入ります。




それではおやすみなさい





野うさぎ

2013-10-06 00:04:39 | 日記
今日は一日中土砂降りでした

剪定の続きは明日に変更させて頂き、パソコンで図面制作とHPの施工例等を更新しました。


5月にご依頼頂いたガーデンテーブルとチェアの納品も無事終了!
Mさま、お待たせしてすみませんでした
オーダーで色指定してフランスから取り寄せしたため、4ヶ月かかってやっと納品することができました。

雨のため写真が撮れなくて残念でしたが、鮮やかな発色のピカールブルー


お庭もこだわりの詰まった素敵なお庭でした
晴れた日に是非撮影させて頂きたいです。



仕事で遅くなった里山工房からの帰り道、土砂降りの中、野うさぎに会いました。

猫よりは少し大きくて、薄茶色の体、耳はピンと長くて黒目がクリクリ・・・

ピーターラビットの挿絵そのものです。



車を停めると、車に向かってぴょんぴょんと跳ねてくる野うさぎ


ものすごく可愛い(*´`)





そして岩山の急な崖をするすると登っていきました。

野うさぎはびしょ濡れでも平気みたいです。
車も怖くないみたいでした。


遅い時間によく遭遇するので夜行性なんですね、きっと



夢中で見ていたので写真は撮れませんでした
今度出会ったら頑張ってみますね


ちなみに今は夜中の12時ですが、外では秋祭りのだんじりが太鼓と掛け声とともに練り歩いています。
まだまだ続くみたいですよ。
雨は上がったようですが、かなり冷えてきましたので、風邪ひかないように気をつけてくださいね。



それではみなさん、楽しい週末をお過ごしくださいね





明日は剪定です







松の剪定。

2013-10-04 01:02:20 | ひとりごと
はぁ~(´∀`)

松はいいなぁ~。


以前にも書きましたが、私の一番好きな樹は松です。



過去の松の記事



太い幹でボフンと仕立てられた松が植えられてる古い洋館に住むのが夢です。

L型かコノ字型に建てられた平屋の古民家も素敵だな~。


松が似合う建築に住みたい。

そんな建築に住めるような収入が欲しい( ´▽`)



松は性格にもよりますが、ガチガチに切り詰められず、

フワワーと枝先を遊ばせた自然な状態がなんとも言えず美しいです。




そもそも私は樹木医、松保護士等を目指しています。


365日樹木の剪定や管理をしていたいというのが本音です。

だからこの時期は毎日がウキウキなのです


今日の松は「雲居の雁」と「朧月夜」


管理させて頂いているほとんどの松に性質や気性、容姿を表す名前をつけて呼んでいます。



松もですが施主様にも一年ぶりにお会いできます!

お元気にされてるだろうかとお顔を拝見するのが楽しみで仕方ないです

先日手入れに伺ったN邸。

93歳になられたN様ははつらつとして、70代にしか見えません。
松も5本ともツヤツヤとして、美しく枝を張っていました。

私は三年目になるのですが、「よく来てくれた!ありがとう、ありがとう!」とねぎらい、
喜んでくださるので、少しでも良くしようと必死に剪定しました。

体はヒーっていうくらいガクガクですが、松が良くなって喜ばれているお顔を見ると
満足感と充実感で満たされます。


大事にされている松はオーラが違いますね。

一月の消毒の際に施肥をしたお庭は目に見えて調子が良いので、必ず来年もお願いねと言われます。
うちで使う肥料は、魚粕をはじめ、8種類をブレンドした露花オリジナル肥料です。
毎年必要量のみ用意してブランドしますので、ご予約はお早めに


「来年の肥料にはスルメを入れましょう。」と親方に言ったら、「スルメはわしが喰う。」
・・・といわれました。

「作庭記にも松にはスルメを埋めてやるとありますし、土俵にもうめるんですよ。
神様に捧げるものですから、松にもスルメを捧げましょう。松は神様が降りる樹ですから。」

など延々と語ってみましたが、「いんや、スルメは高いからわしが焼いて喰う。」
と言われました。


・・・なので、今年はこっそり粉砕したやつを用意しておこうと思います。





明日は遠出して打ち合わせに伺いますが、明後日からは再び剪定です。




このウキウキを年末まで維持していきたいなぁ