露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

2013 国際バラとガーデニングショウ

2013-06-23 19:52:00 | 日記
じんわりとした梅雨空が続いていますね

今年植えつけられたばかりの植物や去年強剪定された植物たちには恵みの雨です。

体調の管理が難しい時期ですが、みなさんお変わりないですか?

私はちょこっと無理がきて只今入院中です


Kさま、工事が遅れていて申し訳ないです

オープンを間近に控えたお店の植栽もお待たせ中です。

あれもこれも声をかけて下さっているどなたもお待たせしたくなく、

飛んで馳せ参じたいのですが、点滴に繋がれ身動きできない状態です。


親方にも迷惑かけて本当にすみません


こんなときですが、時間はたっぷりありますので、

今までアップできなかった記事を書きますね。





先月、東京に行ってきました!




2013国際バラとガーデニングショウ


「ターシャの庭」



今年はテーマが「愛」だったこともあり、メルヘンな作品が多かったですね。

十年前と比べると年々小規模になってきた感があります。





こちらはよかった。






いろんな見解の方が居られると思いますが、私はショウガーデンにはメッセージ性を求めます。

実際に年月を重ね、家族と共に生活していく「庭」とは懸離れているところがありますが、

それはそれで良いと考えています。

造り手が作品に詰め込んだ想いに共感できるかどうかが大切なんであって、

その人の人柄や年齢、性別、生きてきた背景等の人間性を知るひとつのツールなんです。

「ここにこんな人間がいるんだぞー!」ってショウを通じて名乗りをあげて欲しいんだと思います。






セレブな奥様方がある作品を見ながら「この人は欲張りすぎ!!」なんて

ダメ出ししていましたが、その作庭家には「言いたいことがいっぱいいっぱいあるんだな~」

というのが伝わってきたので私はそれを感じ取れて楽しい。

あれもこれも詰め込みたいのはそんなに悪いことではないですよ。

歳取るとだんだんね、詰め込めなくなっちゃうんですから。



英語講師の関正生先生の本に書いてあってとても共感したことですが、

日本人は「空気を読む」文化なんです。

はっきり言葉で言わなくても空気を読んで伝えることを美徳としているのです。

これとは逆に英米人ははっきり伝えることがマナーです。


言葉だけでなく、庭にもまた同じことが言えます。



日本人は、さりげなく分かる人にしか分からない演出を美しいと感じる人が多いです。

足し算よりは引き算で、あくまでもさりげなく見せて欲しいという思いがあります。

私の大好きな平安の文化も全く同じで、和歌なんかは究極の空気読み合戦です。

想いを詰め込みすぎた庭はあからさまで下品と感じられやすいのかも知れませんが、

違う人種や年代の人から見ればわかりやすくて楽しい庭かもしれません。





幼少期に本当に自然の中で育った人は植物を肌で感じて生きてきたので、

説得力が違います。

文学を読みあさり、繊細な心を無くしてない人の作品も心に染み込みます。


どんなに前衛的でお洒落で今風で洗練されていても私自身、そんなに良いと感じないのは

この辺の成長過程の違いがカラーにでるのかなぁと思います。








今回一番多く目にしたバラ「ピンク・サマースノー」(春かすみ)






今回一番たまげたのはこのハンギング





ブーケのラップ部分は全て細葉のブルーデージー。
デザイン、テーマ性も素晴らしいうえに、
よくぞ全く蒸れずにこれだけ綺麗に仕上がったものだと感心しました。


びっしり上がった花芽が開いてしまうとこのハンギングの意味合いが変わってきます。

この状態でショウに飾れるなんて、どんだけ繊細な管理をしていたんだろうと作り手の努力に敬服しました。








国際バラとガーデニングショウいろいろに勉強になりました














露花のチラシできました!

2013-06-16 22:53:36 | 日記



mudora run party の村上さん、いつも期待以上に可愛くデザインしてくださいます
お忙しい中無理をいいました
ばら祭りに間に合わせてくださってありがとうございました!


和・洋どちらの庭にも言えることですが、出来た時が完璧で年数を追うごとに

悪くなっていくのは最も避けたいことです。






たとえどんなに小さくても植物と共存していくスペースがあると良いですよ



私自身も生活の中に育っていくものの愛おしさを感じながら生きています。



このチラシから、私たちが大切に思うことや伝えたいメッセージが届くよう願っています




KENNY'S杯 200回記念!

2013-06-09 19:23:56 | 日記

























200回記念のこの日は100台以上のトライアルライダーがエントリー!













お昼ご飯は大鍋でカレー作り♪




150人前だそうです








マスター、お懐かしい!10年ぶり!









I'm so happy to see you.

Lauren!







木村さん、黒飛さん、元神さん、satoちゃん、ありがとうございました!

河村さん、いつも呼んでくださってありがとうございます!




カントリー歌手として歌い続けて早、20年になります。

カントリーミュージックは山並みや田園、田舎道、、あらゆる自然の風景に
溶け込む音楽です。



ライブの後、遠方から来られたライダーの人が言われた言葉。

「バイクに乗ってるときに理想のリズムがあって、まさにこの感じだった。心地よくてフラットになった。」



そうそう、私もそのリズムが体に染み込んでて、理由など考える間もなくとにかくDNAに合うんです。
カントリーもブルーグラスもそうですが、雅楽や神楽なども聴こえてきたとたん、血が騒ぐというか
引き込まれるというか、落ち着くというか・・・





音楽って良いですね。

今も音楽で生まれた縁に救われています。






一生歌い続けていきたいです








どこかで歌ってる私を見かけたら声をかけてくださいね







さあ、そして明日からは庭師です。






親方は早朝から商工会青年部の道路清掃!




沼隈を綺麗にしてくださ~い











やさしいバラの庭

2013-06-02 22:47:03 | アコヤの施工例
今日は雨が降ったり止んだりの梅雨空でしたね

時折やんでは、またぱらぱらと降る優しい雨でした。


今日の打ち合わせでご提案したのは「やさしいバラの庭」









ここにいるだけで優しい気持ちになれるようなバラと樹に包まれる空間。










「バラを愛する人に悪い人はいないですよね。」施主様のひとこと。



そうですね、私も同感です。






バラはね、ほっといたら綺麗になりません。



中には痩せ地でも美しく咲く品種もあります。


原種のノイバラは誰にも何もされなくても素晴らしく美しく咲いてますが、


多くの交配された品種は、肥料をあげたり、剪定したりして手間暇かけて育てます。


病気にもかかるし虫の駆除も必要です。



そんな風に手入れして咲いた花は可愛いです。



子供と一緒。




人が育てたお花を鉢ごと取ったりする人がいるって聞きますが、そんなことするの信じられません。



バラを一生懸命育てている人は、育ててる人の気持ちがわかるから

そんなことできないと思う。





お花は取ったり奪ったりするものではありません。



育てた苦労があるから、咲いた姿に感動するんです。


手をかけた子には愛着がわきます。





他人には見えない愛おしい時間が流れているのです。





そんな空間を想像してイメージイラストを描きました。




貴婦人が超ロングドレスで競い合うバラの庭も圧巻ですが、



私はやっぱり風景に溶け込むやさしいバラの庭が好きだな







「ナエマ」






「マダムフィガロ」













「ギー・サヴォア」






「ビエ・ドゥー」





打ち合わせからの帰り道、雨の中カッパ着てバラの剪定されてる女性を二人、見かけました。



楽しくなって、思わず「Singin' In The Rain」を口ずさみました。



バラにとっては避けたい雨ですが、それもまた良いな。






植物を一生懸命手入れしてる姿は美しいです。














「見晴らしの庭」のカエルと睡蓮は喜んでました




それではこの辺りで。



明日は広島です