露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

樹にも栄養をあげたい。

2011-03-05 14:21:05 | 日記
一月から二月にかけて、休眠期に与える肥料を「寒肥」といいます。
樹木にとって、一年の成長や花つきを左右する大切な肥料です。
人間もそうですが、住んでる家や何を食べたかで健康状態が変わってきますよね。
樹にとって、住んでる家とは「土壌」です。
食べ物が「肥料」って感じです。
つまり、肥料を与えないということは、食事してないのと同じといってもいいくらいなんですよー。

ちょっと家の樹が心配になってきましたか?
そうそう、ちゃんと肥料あげてくださいね

せっかくの肥料も保肥力がない土壌では効果が少なくなります。
山の中の樹はともかく、お庭に真砂土だけで植えられた樹木は危険です。
造園やさんは良心的なところもありますが、多くは真砂だけで植えつけます。
砂地や岩地に自生する樹や、痩せ地を好む樹なら大丈夫ですが、
花木や肥料食いの樹を同じように扱うと、だんだん弱っていきます。
植えた年はとても良いのですが、3~4年で葉が黄色くなってきたり、葉を振るったり、病害虫に侵されやすくなります。
樹の根が下に伸ばせず、上根ばかりが表層部に伸びて、レンガやタイルなどを押し上げるのも土壌改良していないことが多いです。
植え付けの際は土壌改良をすることをおすすめします。



露花の肥料はオリジナルブレンドです。


菜種かす、牛ふん、骨粉、魚粉、糠、、、などなど、樹ものと花ものでも配合が違います。
親方直伝のブレンドですが、修行時代のメモをなくしたそうなので、勘だけで混ぜてるのか、
適当なのかよくわかりません
醗酵の段階が高いので、匂いもほとんどありません。
ほとんど醗酵してない生肥は安価ですが、そうとう臭いうえ、効果が現れるのが遅いので
使わないようにしています。


列植した生垣などは、スジ掘りして表面に出ないよう埋め込みます。 肥料を埋めたら、砂利を丁寧に戻します。


庭の中の樹は突き棒で穴を開けていき、埋め込みます。

私の個人的な経験と見解によるものですが、庭であれ、大鉢であれ、お米のとぎ汁をもらっている土壌はよく肥えています。
晩秋から冬の間、週に一回でも月に一回でもいいので、とぎ汁をあげてみてください。
特に寒肥の後はおススメです
5月に入ったら、気温が上がりすぎるのでストップします。

庭に植えられた樹は自生しているものとは大きく環境が異なることも多いです。
陽の当たりすぎや、逆に足らない場合、気温の寒暖、肥料不足、水切れなどいろんな要素が考えられます。
どうにも解決できない問題もあるなかで、肥料不足は比較的簡単に解決できると思います。

病気に犯されやすくなったり、元気がないなと感じたら、まず肥料を与えてみましょう。
成分についてやその他のお問い合わせもお気軽にご連絡くださいね

あ~それにしてもあったかい
春ですね~