露花便り

福山市の庭師のブログです。庭師の仕事や日々の生活の中からやさしさに包まれる出来事や気付きを綴っていきます。

ガーデンテーブル。

2013-05-31 23:56:32 | 日記
ガーデンテーブルっていいですよね。
日本では縁台です。

庭を眺めながら飲み物を飲むって最高に癒されるひとときです。




どの国でも共通の寛ぎの時間。








先日、フランス製のガーデンテーブルとチェアをご予約いただきましたMさま。


完全受注生産の鮮やかな発色が美しい「ターコイズブルー」にされました。





メーカーに入荷日を問い合わせると、基本は三ヶ月待ちですが、
ヨーロッパのものは遅れることはあっても早くなることはないと言われました






秋の入荷までしばらくお待ちくださいませ







そしてなんと、自家栽培のにんにくをいただきました





嬉しくて事務所の中に干しました。







毎日見るたびほっこり






ありがとうございました!










庭の大改装終了しました。「歩みの庭」

2013-05-29 02:12:18 | お庭の施工例
亡きご主人が大切にされていた植木と石を残し、庭を作り直した「歩みの庭」

今日完成しました!






アプローチの縁石は全て既存石。











新しい樹は一本も入っていません。
全てここで何十年もかけて育てられた樹です。

植えられてから一度も根回しのかかっていない樹と剪定の荒れた状態の
樹木に悪戦苦闘の日々でした。


正直、自分で選んだ樹を思い通りの場所に植え付けるのはいとも簡単です。

日照条件や地域の環境に合わせて樹を選べるからです。


今回の改装で南側の敷地を手放すことを決意されたため、
いずれは南側に建物の影が出来ることになります。

今まで360度からぐるり太陽を浴びていた樹木たちでしたが、
これからは日照時間が少なくなります。

風通しも変わるでしょう。



このことを踏まえ、南側に家が建った状態を作り出し
夏と冬の一日の日照をシュミレーションしました。

「真夏の西日はどの角度で何時まで当たるのか。」
「冬の太陽の高さと日照時間は。」



可愛がっていた樹たちをなるべくたくさん残したいという
奥様のご要望を重要視しましたが

「この樹はこの場所でこれから何十年と生き残っていけるのか」が最優先課題となりました。




そして東西に長い敷地の水勾配を取るため、飛び石やあられこぼしで
園路をたくさんつけ、高低差で水を逃がす勾配の工夫をしました。







「今まで歩んできた道、これから歩んでいく道。」

一歩一歩踏みしめ、掃き清め、疲れたら石に腰掛け・・・

「想い出は大切に抱きながらも、過去にとらわれず未来へ前進していく」

そんな想いを込めて名づけさせて頂きました。













M様、途中あれこれと抜けさせて頂き、完成が遅くなり申し訳ありませんでした。

いつも優しいカズさん、ありがとうございました





そしてラブ。



明日からは君と毎日会えないのが辛い

















お世話になった皆様、ありがとうございました!!




さあ、そして明日からはお待たせしている仕事にかかります









クライミングローズのスタンダード仕立て

2013-05-28 23:45:02 | 庭仕事
昨日はばら祭りでお買い上げ頂いたスタンダード仕立てのばらを植え付けしました








「ローブリッター」コロンとした咲き方が可愛いピンクのばらです。
大きく仕立てると枝垂れて大迫力になります。
根鉢を傷めず外せたのでつぼみは残しました。








待ちきれず事務所で咲き始めた「コーネリア」
四季咲きで強健。 ふわふわと柔らかい印象のアプリコット色の花を咲かせます。
強香性なので配達した車の中も良い香り~





こちらは少し根を切りましたが、奥様が愛情たっぷりに管理されるため、
花芽も少し残しました。
様子を見て水が下がるようなら枝先を摘んで頂くようお願いしました。

施主様は手入れの行き届いた和風庭園と広い洋風庭園を管理されていますが
どの植物もうるうる潤ってツヤツヤしてました
すべての植物が愛情いっぱいに育てられた姿にうっとり





スタンダード仕立てのばらは年数を追うごとに綺麗になっていきます。
ここからがスタートのばら作り。
見守っていきたいです。

ありがとうございました!






露花のウィーピングスタンダード「安曇野」



結婚式場のばらのアーチと門扉製作例。

2013-05-23 23:35:19 | 庭仕事
結婚式場のつるバラのアーチ完成しました





既存のアプローチに合わせた完全オーダーメイドのアーチと門扉です。



フォーマルなドレスにトゲが引っかかったりしないよう
ウィーピングスタンダード仕立てのばらをおすすめしました。



昨日追加のばら「サマースノー」を植え付けしました。

アーチまでもう少し


花芽はびっしり上がっていましたが、根を切られたショックで体力を奪われてしまうので、
花芽はほとんど摘み落とします。
今の時期の植え付けはばらが生き残ることを最優先します。


一ヶ月前に植え付けた四季咲きの「ホワイトニュードーン」は蕾がたくさんあがっていました






肥料も腐葉土もこだわって植え付けたとは言え、病気も全くなく、葉っぱもツヤツヤで伸び伸びしてました。

スタッフの方々、さぞかし愛情いっぱいで面倒みられてたんだな~と感心





今回のアーチ・門扉制作の施工までの流れをご紹介します


まずはデザイン、強度、重さ等何度も打ち合わせのうえ鉄工所に制作を依頼します。




塗装前の仮組み。
接続部分の変更依頼。


       ↓

柱とアーチを取り付け、基礎をコンクリートで固めます。

場所柄、子供や酒酔いで門扉にぶら下がったりすると危ないので、
通常の三倍の強度になるようコンクリートを打設しています。
中二日後門扉を取り付け、足元をバリアフリーに変えるための基礎を作ります。




       ↓



仕上げ剤は樹脂で石を固める工法。
透水性なので雨の日も安心!滑りにくく歩きやすいのが特徴です

短時間で乾くので一気に仕上げます。







まだまだ両サイド地味なばらたちですが、これからアーチの上を伸び伸び広がっていくのを
想像すると「夢があるなぁ~~」とひとりでにニコニコ(*´∀`*)








ちなみにこれは露花の「サマースノー」


トゲが少なくしなやかに枝を伸ばします。






花嫁さんがばらたちに包まれて大切な日を過ごせるよう、
みんな元気に成長してくれますように










里山工房のばらたち。

2013-05-20 23:32:30 | 日記
露花の里山工房がある沼隈平家谷は市街地に比べて気温が低く夜はかなり寒いです。

福山ばら祭では、バラ公園のばらはほぼ満開状態でしたが、うちのばらたちはどの子も完全蕾でした


蕾が膨らんでから開くまでの日にちが待ち遠しくて、

サンテグジュペリの星の王子様を思い出します。
「・・・ひなげしのようにもみくちゃの顔で咲きたくないのです。」


ほんとそうだね~と思いながら、飛来したばかりのアブラムシの親を毎日つまんで取りました。




ばら祭の会場が暑かったのか、今日になってやっと開き始めました♪




「ガブリエル」
咲き始めは中心が紫色に染まる繊細なバラです。






「ポールセザンヌ」
香りが辺りに漂います。







「サマースノー」







あ!イチゴ!






今日の工房作業風景。
鳥たちのさえずりがオーケストラ状態なので外で作業。

深呼吸すると気持ち良い~



事務所に出入りする度にばらの香りに癒されます。




発注と片付けのあと現場へ直行。




あと数日で大改装の庭完成です。






それではおやすみなさい






2013ばら祭終了しました!!

2013-05-20 22:48:17 | イベント情報
二日目は雨のスタートでした





露花のブースでは平家谷からついてきたアマガエルが声高らかに鳴いてました

一時は強い雨足になりましたが、お昼頃から雨もあがりたくさんの方にお越しいただきました♪

Sさま、お弁当の差し入れありがとうございました

Kさま今年もお会い出来て嬉しかったです!配達遅くなってすみませんでした 

カズさん、雨の中ありがとうございました~~
このあとも全力で庭を仕上げます


福山はもちろんですが、三原、倉敷、尾道、広島、大阪からのお客様とも
良い出会いがありました

二日ともお越し下さったお客様、とても嬉しかったです




みなさまのお家でばらや宿根草、苔玉たちが生き生きと成長し、

家族を元気にするよう願っています


どうか可愛がってあげてくださいね♪

肥料を入れて良い腐葉土を使って、愛情かけて大きく育てると、
花が咲いたときの感動もひとしおです。

園芸書や誰かに習ったことも大切ですが、知識ではなく観察力と応用力が最も大事です。
三枚葉の下の五枚葉をつけて何ミリで摘み取るということばかりにとらわれず、
株が健康に成長するためには、どこで切りどっちに枝を伸ばしたら風が通り
太陽の恩恵を受けれるか自分で観察して考えると、誰にも習ったことない状態や困難を
乗り越えられるようになります。



余談ですが、ばらを愛でる文化はヨーロッパから伝わったものばかりではありません。
源氏物語にも庭に植えられた薔薇(そうび)が散り乱れて見苦しいので
切っておしまいなさいというシーンが登場します。

ちなみに私が一番好きなのは明治、大正時代の和洋折衷の建築と庭です。
人間が手仕事で築き上げた文化の溶け合うさまはなんとも美しいです。

手の込んだアイアンの門扉と外灯の先を曲がると燈籠、そして母屋に向かう延段と庭に向かう飛び石。
美しく仕立てられたマツやウメ、竹垣。
玄関脇には手をかけて育てられたバラ。
池の奥には崖から垂れるノイバラの群生・・・。
沼隈にそんな光景を作りたいなぁと考え続けています。




これからも日本人として庭師としてばらを育て、いろんなことをお伝えしていきますね。





そしてまたどこかでお会いしましょうね






ありがとうございました



ばら祭一日目終了しました♪

2013-05-19 00:15:36 | イベント情報


ばら祭、無事に一日目を終えました



暑い中、たくさんの方にご来場頂きありがとうございました!!



デルバールの新苗コーナー♪

露花の事務所がある平家谷は寒いので、サンプル鉢の花芽は開きませんでしたが、
たくさんの新苗をご購入頂きました!




振り向くとポニーを連れておられるお客さんがいたり・・・



白く見えるのは長いまつ毛です。
黒目くりくりの可愛いポニー




平家谷からついてきたアマガエルが帽子のうえに乗っていたり・・・



可愛い姿で一日中帽子を占領。おかげで顔と頭が日焼けしてひりひりになったぁ~



「レトロな空間と芽吹きの庭」のKさま、「寝転びの庭」Kさま、笠岡Nさま、造園学校同期のHさん、差し入れありがとうございました!!
全く休憩できないハードな一日でしたが、砂漠の中のオアシスのように癒されました~
教室の生徒さんや露花を目指してきてくださった方々・・・
初めてお会いした方もお懐かしい方も今日のご縁に感謝します。

ありがとうございました



明日もう一日頑張ります




是非足をお運びください





山の庭。

2013-05-07 23:23:51 | 庭仕事
快晴







今日は山の庭の手すりを付けました。
うっかり落ちると本当に危ないので、距離と角度、強度を計算して
鉄工所でオーダーで作ってもらいました。

急角度、急勾配の石段は上がるのも降りるのも一苦労ですが、
代々のご先祖が細やかに手入れをされてきたそうです。




手すりの基礎はコンクリートですが、山の斜面には練る場所がないので、
バケツに入れて何度も上り下りしました。

思わず少林寺拳法を思い出す~
全身ガクガクになりました((((;゜Д゜))))













びっくりするほど可愛い燈籠。
あったとたん「やぁ~♪」と肩を叩きたくなる。

どの灯篭も丁寧な手彫り。






安心して歩くための手すり、草を刈って庭を通って、山のてっぺんのお墓に参るための手すりです





庭.Life 露花 ホームページできました。

2013-05-05 00:12:21 | 新着お知らせ!
ついに!
念願のホームページ開設しました


植物に携わる者として、庭を通じてお伝えできることがあれば幸せです。
そんな想いの詰まったホームページになりました



施工事例や作品紹介のページはまだ手直し中ですが、
これから少しずつアップしていきますね







庭.Life 露花ホームページ


よろしくお願いします