【時事(爺)放論】岳道茶房

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消費税公約 引き上げを国民に堂々訴えよ

2010年06月20日 | 社説
消費税公約 引き上げを国民に堂々訴えよ

 今月24日公示の参院選に向け、民主、自民両党が消費税率の引き上げを含む税制の抜本改革を打ち出した。

 先進国で最悪の財政状況を立て直し、社会保障制度を持続可能なものにすることが、多くの国民の願いだろう。それには、消費税率引き上げが避けて通れないことは明らかだ。

 国民に痛みを伴う増税であっても、必要性を堂々と訴えることが政治の責任である。選挙戦での活発な論争を期待したい。

 ◆選挙戦術では困る◆

 菅首相は参院選公約を発表した記者会見で、消費税について「2010年度内にあるべき税率や改革案の取りまとめを目指したい」と語った。

 税率は、自民党が提案している10%への引き上げを参考にする考えを表明した。消費税の増税を封印してきた鳩山前首相の方針を、大きく転換するものだ。

 1989年に3%で導入された消費税は、97年に5%に引き上げられた。以来、歴代政権は消費税問題に正面から取り組んでこなかった。今回、菅首相が税率引き上げの方針を示したことは、評価してよい。

 ただ、首相は記者会見で、増税前に衆院選で信を問う意向も示した。こんな悠長な構えでは、せっかくの機運が失われかねない。

 民主党には、「税率を自民党の主張と同じ10%にすれば参院選の争点にはならない」との思惑もあるという。これでは、従来型の選挙戦術と同じだ。

 首相の方針に対しては党内から反発も出ている。首相は党内論議を急ぎ、党としての基本的な考え方を固めるべきだ。

 ◆財政再建は待ったなし◆

 バブル崩壊後の景気対策の大盤振る舞いに、鳩山政権の衆院選の政権公約(マニフェスト)にこだわったバラマキ政策が加わり、わが国の財政は「借金漬け」の危機的な状況に陥っている。

 国と地方の長期債務残高は、今年度末に860兆円と国内総生産(GDP)の1・8倍に膨らむ見込みだ。

 10年度予算は、税収が37兆円余りに落ち込み、44兆円に膨らんだ新規国債発行額を下回る異常な事態である。

 高齢化の進展で年間20兆円超の社会保障費は、毎年1兆円ずつ自然に増える。

 09年度から基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げたが、これは、いわゆる埋蔵金で暫定的に賄っており、11年度以降、新たに2・5兆円という恒久財源も必要となる。

 菅内閣が掲げる「経済・財政・社会保障の一体改革」を成し遂げるには、安定した財源があってこそである。

 だが、国の税収を支えてきた所得税や法人税は、長期不況や度重なる減税措置で大幅に減少している。頼みの綱は、景気による変動が少なく、国民が広く負担を分け合える消費税しかない。

 世界的に見ても、25%の北欧諸国を筆頭に16~20%のスペイン、英国、イタリア、10%の韓国などと比べ、日本の消費税率5%は例外的に低い水準だ。

 読売新聞が6月に実施した世論調査では、消費税率の引き上げが必要と答えたのは66%で、必要ないとした29%を大きく上回った。国民の多くは、消費税の増税やむなしとの考えに傾いている。

 ◆低所得者対策が必要だ◆

 消費税を巡る論点は、単なる税率や時期にとどまらない。幅広い議論が必要である。

 一つは、増収分の使い道だ。消費税率を1%引き上げると税収は2・4兆円増える。税率を10%にすれば税収増は12兆円ほどだ。

 現在は基礎年金、老人医療、介護の3分野に配分されているが、首相は医療や介護などの成長分野への積極投資で雇用を増やす考えを表明している。

 増収分を安易に歳出拡大に回せば、いつか来た道である。消費税は、社会保障に限定する目的税化すべきである。

 5%の消費税率の1%分は、地方に回すことが決められている。さらに、地方交付税に配分される分もある。その結果、国が使える消費税は7兆円程度しかないのが現実だ。

 これでは10%に引き上げても十分とは言えないだろう。将来的には、欧州並みの15%以上への引き上げも考えるべきではないか。

 低所得者の負担をどう軽減するかという問題もある。

 消費税は誰でも同じ税率がかかるため、所得の多い人より少ない人に相対的に負担感が増す。

 海外では、食料品など生活必需品の税率を低く抑える軽減税率を導入している。わが国でも検討すべきだろう。

 生活必需品の消費税額相当分を低所得者に還元する手法もある。対象となる世帯の所得を把握するには、税と社会保障の共通番号制度の検討を急ぐ必要がある。

2010年6月20日 読売新聞 社説

6/20余録

2010年06月20日 | コラム
6/20余録「饅頭喰い」

 「饅頭喰(まんじゅうく)い」といえば、子どもが二つに割った饅頭を両手に持って立つ愛らしい土人形だ。江戸時代後期の文化・文政のころ、京都・伏見で盛んに作られ、大阪や名古屋をはじめ遠く宮崎県まで広まった。

 各地に伝播(でんぱ)したのは、土人形にまつわる説話のおかげだろう。「お父さんとお母さんのどっちが好きか」と尋ねられた子どもが饅頭を二つに割って「どっちがおいしいか」と切り返したと伝わる。親子の情愛を教える人形である。

 大阪・堺に生まれたおもちゃ絵画家、川崎巨泉も大正から昭和にかけ饅頭喰いのスケッチを多く手がけている。浮世絵師だった巨泉だが、画業に飽き足らず、郷土玩具に魅せられる。玩具収集の傍ら、おもちゃ絵画家で開眼したのが40代だから、若くはない。

 ただ、それからの巨泉に迷いはなかった。そのおもちゃ絵は丸みを帯び、まるで網の上で焼かれる餅がふっくらと膨らむような味わいがある。戦争と恐慌の生きにくい時代に、「日本人の気分」を映す郷土玩具を通して趣味人と交わり、自らの人生を心豊かにした(森田俊雄著「和(なごみ)のおもちゃ絵・川崎巨泉」社会評論社)。

 児童虐待防止法の施行から10年だが、後を絶たない虐待のニュースに胸がつぶれる。児童相談所が08年度に対応した虐待件数は4万2664件。うち4割近くを養育放棄が占め、10年前の8倍近くに増えた。

 一方で子育てを楽しむ「イクメン」が話題になる父の日だ。泉下の巨泉もおもちゃ絵を通して親と子のきずなや和やかな家庭のかけがえのなさを訴えたかったに違いない。あの饅頭喰い人形の教えに思いをはせるきょうでありたい。

◆W杯 日本、オランダに惜敗

2010年06月20日 | ニュース一般
日本、オランダに惜敗 反撃実らず0―1

 【ダーバン(南アフリカ)共同】サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第9日は19日、南アのダーバンなどで1次リーグ3試合を行い、ベスト4入りを目標に掲げるE組の日本はダーバン競技場で優勝候補の一角のオランダに0―1で敗れた。1勝1敗となり、2大会ぶり2度目となる決勝トーナメント進出は24日(日本時間25日)の同組最終戦、デンマーク戦に持ち越しとなった。

 カメルーン戦で決勝点を挙げた本田圭佑(CSKAモスクワ)ら、両チームとも第1戦と同じメンバーが先発。日本は押されながらも、前半は組織的な守りで相手にリズムをつくらせなかった。しかし後半8分、相手のエース、スナイダーにミドルシュートを決められた。その後は中村俊輔(横浜M)ら攻撃選手3人を投入するなど反撃を試みたが、実らなかった。

 1974年西ドイツ、78年アルゼンチンの両大会で連続準優勝の実績を誇るオランダは2連勝。同組のカメルーン―デンマーク(日本時間20日午前3時半開始)でデンマークが勝つか引き分ければ、1次リーグ突破一番乗りが決まる。

 D組のガーナとオーストラリアは1―1の引き分け。

2010/06/20 共同通信

【6/20】ちがや(べにちがや)

2010年06月20日 | 誕生日の花

6/20誕生花「ちがや(べにちがや)」Imperata cylindrica
花言葉 子どもの守護神

ちがやの「ち」は千のこと。茎が密生し、1株1000本も伸びます。花穂には甘みがあり、これを味わうのは昔の子どもの楽しみでした。

■今日生まれのあなたは・・・
遊び心があり、日常生活の中に楽しみを発見していく人。あなたの生き生きした暮らしぶりにあこがれて人が集まります。グループの中心で活躍するタイプです。

○難民の日
国連が2000(平成12)年12月に、それまでの「アフリカ難民の日」を改称して制定。
1974(昭和49)年、「アフリカ統一機構難民条約」が発効しました。 
○ペパーミントデー
ハッカが特産品の北海道北見市まちづくり研究会が1987(昭和62)年に制定。
「はっか(20日)」の語呂合せ。 
○健康住宅の日
健康住宅推進協議会(現在の日本健康住宅協会)が制定。