【知りたくもない!?カラダの不思議】早口な人とそうでない人との差は
女優の黒柳徹子など、機関銃のように早口でしゃべる人を見ると、「よくあんなに舌がまわるものだな」と感心してしまうことがある。でも、そもそも早口な人と、そうでない人って、どんな差があるのだろうか。BCA教育研究所主宰者で『裏声のエロス』著者の高牧康さんに聞いた。
「早口な人とそうでない人とでは、当然、一定の時間において、語彙の数に違いが出てきます。さらに、ブレスの長さが違います。ブレスの長さとは、一回の息継ぎで何秒間声を出し続けることができるかということ。これは、声帯の閉鎖状況(声門閉鎖)と関係があり、上手く閉鎖されていないと、息漏れした声となり、長く出し続けることができません」
一般に健康な声帯では、1回の息継ぎで12~15秒ぐらい声を出し続けられるといわれている。これが10秒以下となると、「声門閉鎖不全」「声帯溝症」という疾病とされてしまうのだそうだ。
「声帯の閉鎖が悪いと、誤嚥性肺炎を引き起こしたり、重たい荷物などを持つ力が弱まったりします。これらはタバコの吸いすぎ、老化などが主な原因です。つまり、早口で話す人は、記憶力や頭の回転の良さだけでなく、声帯を含む呼吸器官系の面から言えば、声帯の弾力性が保たれているので、息漏れも少なく、健康的であるといえるんですよ」
さらに、早口の人は声が甲高いのが特徴という。
「それは喉仏の位置が高いこととも関係しています。喉仏の位置が低めにあると、声門閉鎖がうまくいきません。さらに、舌の根っこと喉頭の上端はつながっており、発語の際、舌の動きも活発になるので、喉頭が下がり、舌が奥に引っ込んでいてはうまく言葉が作れません。そのため、喉頭が上がり気味のほうが舌が動きやすく、早口ができるのです」
ゆっくりしたしゃべりは落ち着いて上品に見えるが、機関銃のように早口でパワフルに話せるということは、のどや頭・カラダの健康の証。アンチエイジングのために、たまには早口言葉でもやってみる?
2010.06.05 ZAKZAK
女優の黒柳徹子など、機関銃のように早口でしゃべる人を見ると、「よくあんなに舌がまわるものだな」と感心してしまうことがある。でも、そもそも早口な人と、そうでない人って、どんな差があるのだろうか。BCA教育研究所主宰者で『裏声のエロス』著者の高牧康さんに聞いた。
「早口な人とそうでない人とでは、当然、一定の時間において、語彙の数に違いが出てきます。さらに、ブレスの長さが違います。ブレスの長さとは、一回の息継ぎで何秒間声を出し続けることができるかということ。これは、声帯の閉鎖状況(声門閉鎖)と関係があり、上手く閉鎖されていないと、息漏れした声となり、長く出し続けることができません」
一般に健康な声帯では、1回の息継ぎで12~15秒ぐらい声を出し続けられるといわれている。これが10秒以下となると、「声門閉鎖不全」「声帯溝症」という疾病とされてしまうのだそうだ。
「声帯の閉鎖が悪いと、誤嚥性肺炎を引き起こしたり、重たい荷物などを持つ力が弱まったりします。これらはタバコの吸いすぎ、老化などが主な原因です。つまり、早口で話す人は、記憶力や頭の回転の良さだけでなく、声帯を含む呼吸器官系の面から言えば、声帯の弾力性が保たれているので、息漏れも少なく、健康的であるといえるんですよ」
さらに、早口の人は声が甲高いのが特徴という。
「それは喉仏の位置が高いこととも関係しています。喉仏の位置が低めにあると、声門閉鎖がうまくいきません。さらに、舌の根っこと喉頭の上端はつながっており、発語の際、舌の動きも活発になるので、喉頭が下がり、舌が奥に引っ込んでいてはうまく言葉が作れません。そのため、喉頭が上がり気味のほうが舌が動きやすく、早口ができるのです」
ゆっくりしたしゃべりは落ち着いて上品に見えるが、機関銃のように早口でパワフルに話せるということは、のどや頭・カラダの健康の証。アンチエイジングのために、たまには早口言葉でもやってみる?
2010.06.05 ZAKZAK