【時事(爺)放論】岳道茶房

話題いろいろだがね~
気楽に立寄ってちょ~

1日最大950万リットルに 米政府

2010年06月16日 | ニュース一般
1日最大950万リットルに=原油流出推計さらに増大-

 【ワシントン時事】米南部ルイジアナ州沖の原油大量流出事故で、米政府の科学チームは15日、1日当たりの原油流出量(推計)は最大約950万リットルに上ると発表した。5日前に発表した際には最大約630万リットルとしていた。

 エネルギー省や地質調査所(USGS)が流出状況を撮影した映像を分析した結果、1日当たり約550万~約950万リットルの流出と推計。英メジャー(国際石油資本)BPは当初1日16万~80万リットルと見積もっていた。

 4月20日の爆発事故以来の総流出量は、米史上最悪だった1989年のアラスカ沖原油流出事故(約4200万リットル)の最大10倍以上になる。

2010/06/16 時事通信

琴光喜「脅されていた」野球賭博

2010年06月16日 | ニュース一般
琴光喜「脅されていた」、改めて処分検討へ

 大相撲の大関琴光喜(34)(佐渡ヶ嶽部屋)らが野球賭博への関与を認めた問題で、日本相撲協会は15日、両国国技館で緊急理事会を開き、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は理事会後の記者会見で、琴光喜が野球賭博に絡んで「恐喝を受けていた」ことを明らかにした。

 警視庁も14日、改めて琴光喜から事情説明を受けた。捜査関係者によると、琴光喜は野球賭博への関与を認め、暴力団関係者に「口止め料」として現金を支払った後、さらに追加の金を要求されたことを明らかにしたという。

 佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は理事会に、師匠の判断で琴光喜の謹慎と名古屋場所への出場自粛を申し出て了承された。理事会は賭博に関係した65人(野球賭博は29人)を厳重注意した上で、改めて処分を検討する。

 琴光喜は、5月に週刊誌で、違法な野球賭博にかかわって暴力団関係者とトラブルになっていることが報じられた。

 当初、報道を否定していたが、記者会見で武蔵川理事長は、13日の夜に琴光喜が武蔵川部屋を訪れ、「野球賭博への関与と恐喝に遭っている事実を認めた」と説明。理事長は、「家族を含めて危険という判断もあり、(最初は)正直に認めることができなかったのではないかと思う」と述べた。一方、相撲協会は、琴光喜の暴力団との交際については、「そういう事実はまだない」と否定した。

 出席者への取材によると理事会では、「琴光喜は引退だ」という意見も出たという。しかし、「警察の捜査もあり、そういう意見はまだ早い」として処分は見送られた。一方、賭博を申告した琴光喜以外の力士ら協会員の名前や地位は、一切、公表されなかった。

 理事の一人は「だれが発言しても、警察が捜査中だからお答えすることができませんの一点張りだった」と武蔵川理事長ら執行部の対応を批判した。

 ◆野球賭博=野球の試合を賭けの対象とし、勝敗や優勝チームなどを予想して、賭けた金額や倍率などに応じて配当金を受け取る違法行為。捜査関係者によると、金を集めて配当する役割の「胴元」には暴力団関係者がなるケースが多く、参加費などが資金源になると指摘されている。刑法では、「単純賭博」の場合は50万円以下の罰金または科料、「常習賭博」なら3年以下の懲役。

2010年6月16日 読売新聞

親方数人も野球賭博

2010年06月16日 | ニュース一般
親方数人も野球賭博 部屋持ちの師匠、床山も

 日本相撲協会が14日までに全協会員を対象に行った賭博行為の実態調査で、力士以外にも親方数人や床山らからも野球賭博の申し出があったことが16日、分かった。協会関係者が明らかにした。親方の中には部屋を持つ師匠もいるという。

 野球賭博には29人が自己申告。15日の緊急理事会で7月の名古屋場所の出場辞退を申し出た大関琴光喜のほか、複数の関取も含まれているが、力士を指導する立場の親方が野球賭博に関与していたことは新たな波紋を呼びそうだ。

 関係者によれば、実態調査で花札やマージャン、賭けゴルフなどを認めた36人の方にも親方数人が含まれているという。相撲協会は上申書を提出した合計65人に対し、緊急理事会で厳重注意とすることを決めている。

2010/06/16 共同通信

◆W杯 ブラジル、北朝鮮に苦戦

2010年06月16日 | ニュース一般
ブラジル、北朝鮮に苦戦 サッカーW杯第5日

 【ヨハネスブルク共同】サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第5日は15日、ヨハネスブルクなどで1次リーグが行われ、激戦のG組で、世界ランキング1位のブラジルは1966年大会以来の出場となった同105位の北朝鮮に苦しみながらも2―1で勝ち、白星発進した。

 最多の優勝5度を誇るブラジルはJリーグでもプレーしたドゥンガ監督が指揮、後半10分にマイコンの先制点で均衡を破った。

 G組のもう1試合は屈指のスター選手、ロナルドを擁する前回4位のポルトガルが、アフリカの強豪コートジボワールと0―0で引き分けた。

 F組で今大会唯一初出場のスロバキアはニュージーランドと1―1で引き分けた。28年ぶり出場のニュージーランドは終了間際に追い付いた。

2010/06/16  共同通信

民主党公約 外交・安保「現実主義」前面に

2010年06月16日 | ニュース政治
民主党公約、外交・安保「現実主義」前面に

 民主党は17日に「参院選マニフェスト」(公約)を発表する。

 米軍普天間飛行場移設問題をめぐる迷走が鳩山前政権崩壊につながった外交・安全保障分野では、日米同盟重視を前面に打ち出す「現実主義」(党幹部)に転換するのが大きな特徴だ。国家の外交・安保政策は、政権交代があっても継続するという「鉄則」に民主党がようやく近づいてきたようだ。

 菅首相は15日、参院本会議での代表質問で、「日米安保体制を堅持し、適切な防衛力の整備に努める」などと繰り返した。自民党政権かと見まがうような答弁だった。

 民主党が今回まとめた参院選公約は「日米同盟の深化」を冒頭に打ち出した。前回衆院選の政権公約で柱だった「対等な日米関係」は、日米地位協定の改定を目指す項目でしか触れていない。

 普天間問題では、「日米合意に基づいて、沖縄の負担軽減に全力を尽くす」とし、5月28日の日米合意を履行する立場を明確にした。合意は、日米が2006年に合意した元々の計画と同じ沖縄県名護市辺野古に代替施設を建設する内容だ。これに伴い、衆院選公約で掲げた「米軍再編や在日米軍基地のあり方は見直しの方向で臨む」とした方針は消えた。

 今回、外交・安保の公約をまとめたのは、安住淳・前衆院安保委員長や細野豪志幹事長代理ら、日米関係を重視する党内の中堅議員だった。

 民主党は、衆院選公約では、米国軽視とも受け取られかねない主張を展開し、鳩山前政権もこれに縛られた。普天間問題では現実離れした「辺野古以外」の移設案を追求し、日米関係が極度に悪化、政権の命取りとなった。この教訓から、安住、細野両氏らが軌道修正を図った。

 安保政策にことごとく反発してブレーキ役となった社民党が連立政権を離脱したことも、前向きな公約作りを後押しした。

 対中外交でも、前回にない項目が入った。中国が詳細を公表せずに軍備拡張を進めていることについて、細野氏らの意向で、参院選公約に「中国の国防政策の透明性」を求めることが明記された。「中国にしっかりと言うべきことは言う姿勢を示す」(民主党幹部)狙いからだ。武器輸出3原則の見直しを念頭に置いた「防衛装備品の民間転用の推進」も、社民党が政権内にあれば、盛り込めなかった可能性が高い。

 ただ、民主党はもともと社民党に近い考えの議員もいる「寄り合い所帯」だ。「安保や防衛のあり方の基本的問題で、いささか議論が貧弱だった」(北沢防衛相)との指摘も根強い。復活する党政策調査会で議論が活発になれば、混乱が再燃することも予想される。

2010年6月16日 読売新聞

菅首相は「本格的政権交代」と考えるべきだ

2010年06月16日 | 新聞案内人
菅首相は「本格的政権交代」と考えるべきだ

 くるくると首相が代ります。

 「日本の政治は一体どうなっているんだ」と嘆く人もいますが、代わり映えがしないというのなら、代っても代らなくても同じことではないですか。いっそ、一年交代の当番制にしたら、いかが。少なくとも一年はもつことになります。

 冗談はこれくらいにして、菅政権の誕生を見て、これで本格的な政権交代が訪れたという印象を強めました。鳩山―小沢ラインは自民党の亜流に過ぎないからです。鳩山氏の無思想振りは、その出身母体だった自民党の鵺(ぬえ)のような性格に似ていましたし、小沢氏がそのカネの集め方、敵味方を峻別する手法などから田中角栄のDNAを色濃く有していたことは間違いありません。

 社会には階層があることは厳然とした事実です。持てる側・持たざる側、支配する体制派・支配される側、強者・弱者――。日本ではそれほどはっきり分かれるわけではありませんが、やはりぼんやりと二つの色合いに分かれます。

 一億総中流と言われた日本ですから、そうした二元論はあまり意味がないと批判されそうですが、小泉政権以来の「競争原理導入」と長引く不況によって、中産階級が細り、二つの色合いがひと頃にくらべ、よりはっきりしてきていることは確かです。

○“左”の系統

 前者を右、後者を左に分けるなら、菅政権は明らかに左です。菅首相自体、社会運動家の市川房枝氏の片腕となり、草の根運動を展開して、這い上がってきた政治家です。彼を官房長官として支える仙石由人氏の出身母体は社会党です。幹事長の枝野幸男氏はさして裕福ではない家庭に育ったため、政治家になる近道として弁護士になった人です。参議院民主党の重鎮とされる興石東氏は、山梨日教組のボスだった人です。

 小沢か、非小沢はただ好き嫌いの問題だけではなく、そうした政治家としての成り立ちと考え方、とまではいかずとも、肌合いの違いを明らかに表しています。だから、いまここに初めて本格的な政権交代が起きたと考えるべきで、1947年5月に成立した片山内閣(翌48年3月まで続いた)以来の出来事と言ってもいいでしょう。

 菅首相とは、パーティーで一度会ったことがあります。意外に背の高い人でしたが、重厚さにやや欠ける印象があり、きょろきょろとあたりを見回し、獲物を狙っているような雰囲気がありました。

 政治的なセンスは抜群です。それは厚生大臣時代、薬害エイズで国の責任をきっぱりと認め、謝罪したことにも表れています。自分の寄って立つ政治基盤を忘れずに、節目々々で果断な決定を下せば、支持率低下を防ぎ、英国労働党を長期政権に導いたトニー・ブレアのようになれるかもしれません。

 日本の世論調査による支持率は、紙飛行機のようなもので、高みから落下の一途をほとんどは辿り、必ず10%台に近づくのですが、途中、無党派層の喝采を受けそうな決定を下すと、機首をしばらくは持ち上げることができるのです。

○失言の落とし穴

 ただし、菅首相には落とし穴もあります。

 それは失言です。「イラ菅」の仇名がある通り、ときどき我を忘れて怒る癖がありますが、それだけではなく、舌鋒鋭い論客にありがちな悪い癖で、自分の言葉に酔い、言い過ぎてしまうおそれがあるのです。

 鳩山前首相は、別に論客ではありませんでしたが、言い過ぎる弱点がありました。彼の問題発言の殆どは、コメントの後半部分で生じています。前半部分で切っておけば、もう半年くらい政権の座に止まることができたかもしれません。そうすれば、サミットのためにわざわざ用意した幸夫人の豪華な和服も、無駄にはならなかったことでしょう。

 さすが菅氏というべきで、自分のこの弱点をおそらく気付いているのでしょう。あるいは、賢夫人の伸子さんが気付いているのかもしれません。小泉さんから始まったぶら下がり会見に、やや冷淡な姿勢をとっているように窺えます。

 ぶら下がり会見は、即答の得意な小泉氏が自分の特質を生かすために設けた場面でした。そのことを認識せずに、後の首相はぶら下がりを真似して失敗しました。鳩山氏ときたら、自分の特質を失うためにやったようなものではないですか。

 菅氏は鳩山氏を反面教師とすることでしょう。これもまた長続きしそうな理由です。

 ただし、政治の世界は一寸先は闇。何が起きるかは分かりません。

 菅氏には自分の考えを貫き通してもらいたいものです。別に彼を支持しているからではありません。

 そうすることによって、彼への批判勢力が旗幟を鮮明にし、私たち有権者にとって、選択すべきメニューがはっきりするからです。

2010年06月16日 新聞案内人
水木 楊 作家、元日本経済新聞論説主幹

パが上位独占 交流戦嫌いのセは

2010年06月16日 | ニュース一般
交流戦5分で終わった巨人。原監督にとっては御の字か

赤っ恥、セ交流戦やめたい パに1位から6位まで独占され

 パ・リーグ球団が6連覇、しかも1位から6位まで独占した今年の交流戦。セ・リーグ首位の巨人がようやく5割で7位のありさま。リーグの威信失墜だ。これで、にわかに注目されるのが巨人を筆頭としたセ球団の出方だ。

 「パ・リーグ球団が圧勝したのはうれしいが、これでセ・リーグ側は交流戦の廃止を言い出すのではないか」。パ・リーグ球団関係者は、交流戦圧勝を喜びながらも、今後のセ・リーグ球団の出方を不安視している。無理もない。

 球界改革のために、2005年から始まったセ、パ交流戦は06年まで36試合制だった。が、「2年たったら見直しする」という約束があり、07年から現行の24試合制に変更されている。「交流戦はファンが支持しているし、36試合制のままでいい」というパ・リーグ球団に対し、「多すぎる。18試合制にしたい」と、セ・リーグ球団側が半減を要求。

 平行線のまま、最終的にパの36試合制維持とセの半減案の18試合制の中間の24試合制で妥協した経緯がある。冠スポンサーの日本生命が「これ以上、試合数を減らしたら、スポンサーになる企業メリットがない」と言明、セ側も渋々折れるしかなかったという楽屋裏話もある。

 が、当時からセ球団の本音は交流戦の廃止にあった。というのは、そもそも球界改革のためというのは建前で、「パ・リーグ救済」のために、セ球団側が仕方なく交流戦を受け入れたのが実情だからだ。

 04年のシーズン中にオリックスと近鉄の合併が表面化。10球団1リーグ制度という動きが起こり、球界は激震。最終的にはソフトバンクがダイエーを買収、楽天の新規参入で2リーグ制度は存続したが、新しい観客動員の目玉が必要で、セ側もいやいやながら交流戦を認めた。

 それだけに「2年間、お付き合いでやったのだから、交流戦はもういいだろう」という本音があり、以降も変わっていない。いやそれどころか、さらに交流戦嫌いに拍車をかける結果が続いているのだから、たまらない。

 赤っ恥をかかされた巨人はじめセ球団が、恥も外聞もなく交流戦の廃止を言い出しかねない状況にある。さて、実際にどう出てくるのか、けだし見物だ。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)

2010年6月15日 ZAKZAK

日銀 環境など成長分野に新貸出制度

2010年06月16日 | ニュース一般
日銀:環境など成長分野に新貸出制度

 日銀は15日、環境などの成長分野に投融資する金融機関向け貸出制度を8月末に始めると発表した。日本経済の成長力強化でデフレ克服を図るのが狙い。近く新成長戦略を公表する菅政権との協調姿勢もアピールする。だが、先進国の中央銀行が、特定分野に使い道を限って資金を貸し付けるのは極めて異例。デフレ脱却や景気回復が明確にならなければ、政府からさらに踏み込んだ金融緩和策を迫られる可能性もある。【清水憲司】

 ◇異例業務、効果出るか

 「企業や金融機関による成長に向けた取り組みが一段と活発化することを期待したい」。日銀の白川方明総裁は15日の会見で、新貸出制度を日本経済再生の「呼び水」にしたい考えを示した。

 日銀は、政府が週内にも公表する「新成長戦略」の基本方針を念頭に、18項目の成長分野を例示。新制度では、これらの分野に関連する事業を手がける企業への投融資実績に応じ、民間金融機関に低利融資する。

 「環境」「医療」など、政府や経済団体がそろって新たな成長分野と位置づけるもののほか、「社会インフラ整備」「農林水産業」も対象とし、金融機関側の判断で幅広く活用できるようにした。「日銀が特定分野を選んで資金を流しては政府系金融機関と同じ」との批判をかわす狙いもあるとみられるが、野村証券金融経済研究所の木内登英氏は「実態は(金融機関に低利資金を3カ月貸し付ける)新型オペの拡張。毒にも薬にもならない」と指摘する。

 白川総裁自ら会見で「異例の業務であり、ずっと続けることはできない」とする新制度に日銀が踏み切るのは、金融緩和し続けているにもかかわらず、銀行の融資残高増やデフレ脱却など目に見えた効果が表れていないことも背景にある。

 日銀の統計では、5月の銀行(大手銀行や地方銀行など)の貸出残高は前年同月比2・1%減の396兆円と、2カ月連続で400兆円を割り込んだ。4月の全国消費者物価指数(生鮮食品除く総合)も14カ月連続のマイナス。このままでは政府側の「日銀は何もやっていない」との不満が高まりかねない。日銀幹部は「新制度をきっかけに成長分野向け融資商品を銀行が開発するなどの動きが広がれば、日銀が汗をかいていることも分かるはず」と期待する。

 一方、第一生命経済研究所の熊野英生氏の試算では、金融機関が上限1500億円を新制度で調達すると、年間19億円程度の利ざやを稼げるという。その分、金融機関に余裕ができるので、よりリスクのある企業への融資も可能になる。だが、大手行幹部は「焦げ付いた場合の損失は負わなくてはならないので新制度ができても普段貸せない相手にはやはり貸せない」と話す。

 ◇政府から歓迎の声

 日銀の新貸出制度に対し政府内では「成長の『呼び水』としての意味は大きい。政府と日銀の歩調は合っている」(財務省幹部)と歓迎の声が上がった。白川総裁も会見で「菅(直人)首相と意見交換する機会を可能な範囲で持ちたい」と表明。菅政権の掲げる「強い経済、財政の両立」という「第三の道」を共に歩む姿勢をアピールした。

 しかし、財政再建と経済成長の「二兎(にと)」を追う菅政権は、大規模な財政出動を控える代わりに、デフレ脱却に向け、日銀の金融政策への期待を強める可能性がある。さらに消費者物価の上昇率を金融政策の目標に据える「インフレ目標」導入を求めている民主党の「デフレ脱却議員連盟」の池田元久顧問が副財務相に就任。15日の日銀金融政策決定会合には池田氏が政府側委員として出席した。

 野田佳彦財務相が日銀の独立性を重視する立場をとっているため、池田氏も会合で強硬姿勢は示さなかったとみられる。だが、新制度実施にもかかわらずデフレが深刻化すれば、政府・与党の矛先が日銀に向かう場面もありそうだ。

2010年6月16日 毎日新聞

角界汚染 厳罰で不祥事一掃を

2010年06月16日 | 社説
角界汚染 厳罰で不祥事一掃を

 相撲界の不祥事は底無しの様相だ。暴力団への相撲観戦供与に続き今度は賭博だ。特に野球賭博への関与を認めた大関琴光喜の罪は極めて重い。ここまでくると相撲界挙げての大掃除が必要だ。

 芋づる式に明るみに出る相撲界の不祥事は、ファンならずとも我慢の限界だ。日本相撲協会はその怒りと失望を厳粛に受け止め、信頼回復に身命を賭すべきだ。

 相撲協会の調査で、過去五年以内に琴光喜をはじめ二十九人が野球賭博に、三十六人が花札やマージャン、ゴルフの賭け事にかかわっていたことが分かった。賭博に甘い相撲界の古い体質が浮き彫りになった格好だ。

 賭博は犯罪行為で、まして野球賭博となれば、暴力団が胴元などとして関与しているとみるのは社会人としての常識だ。琴光喜は逆に暴力団に付け込まれ、巨額の口止め料を要求されていたとの情報もある。

 土俵周りの観戦席を暴力団に手配した親方二人が処分されたばかりだ。このうち一人は暴力団との交際が後に発覚している。現役の大関が野球賭博に関与していたのだ。下位の力士を含め相撲界全体が汚染され、腐敗しているはずだ。そう疑われても仕方ない。

 相撲協会は十五日の臨時理事会で、琴光喜の名古屋場所の出場辞退を了承した。最終的な処分は他の力士らとともに警視庁の捜査を待ち検討する方針だが、ファンが再登場を温かく迎えてくれるかは疑問だ。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「うみを出し切る」と述べた。厳罰を含めた毅然(きぜん)とした対応が望まれる。

 相撲協会には個々人の刑事責任とは別次元の、国技を担う社会的、道義的な責任がある。税制上優遇されている公益法人としての資格さえ厳しく問われていることを強く自覚すべきだ。

 自浄能力が期待できそうにない今となっては、しがらみのない外部の人間のチームで調査を尽くし、全容を公開して責任の所在を明らかにする。そんな思い切った行動が求められよう。寄付行為で反社会的勢力との絶縁を宣言するだけでは、もはや失地回復は難しい。

 根本的な意識改革も急務だ。力士出身者ばかりが相撲協会の主導権を握り、閉鎖性や独善性が温存されてきた。不祥事多発の背景には、世間の常識とは懸け離れた特異体質が横たわっている。この体質を一掃できなければ、今度こそファンから見捨てられる。

2010年6月16日 中日新聞 社説

6/16中日春秋

2010年06月16日 | コラム
6/16中日春秋

 決戦を前に、自軍を「ハエ」にたとえる将というのは、あんまり聞かない。多分、サッカー日本代表を率いる岡田監督ぐらいだ

 W杯南ア大会に臨むメンバーを発表したのは、先月。その際、岡田さんが日本の強みを「ハエがたかるようにチャレンジしていく」と表現したことに、違和感を抱いた人は少なくなかっただろう。

 当然だ。控えめにいってもハエに強者のイメージはない。<蠅(はえ)の力もない>といえば超の付く非力、<蠅を打つより易(やす)し>とは非常にたやすいの意。ハエはない、せめてハチに…と、日本サッカー協会の会長もこぼしたほど。

 それがどうだ。日本代表は初戦で、追っても追ってもまとわりつくハエよろしくカメルーンの選手を追い回し、見事勝利をもぎとった。相手は「不屈のライオン」の異名を持つ強豪なのだから、ちょっとイソップ寓話(ぐうわ)じみている。

 いや、実際、ツンドラ地帯の野生トナカイは、その巨体にもかかわらず、小さなウシバエの一種にたかられると悶絶(もんぜつ)し、たまらず、崖(がけ)から飛び降りてしまうこともあるとか(『動物故事物語』)。うまい具合に今後当たるのも巨体ぞろいのオランダ、デンマークだ。

 監督だって本当はハエより、もっと強そうな動物にたとえたかっただろう。だがきっと「己を知る」という兵法の要諦(ようてい)に従ったのだ。そして、それこそがわが代表の強みかもしれない。

検察側 「5千万裏献金」立証へ

2010年06月16日 | ニュース政治
検察側、「5千万裏献金」立証へ 小沢氏団体の虚偽記入事件

 小沢一郎民主党前幹事長の資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件をめぐり、政治資金規正法違反罪で起訴された元私設秘書の衆院議員石川知裕被告(36)の公判前整理手続きで、検察側が水谷建設(三重県桑名市)からの「裏献金」5千万円受け取りについて立証する方針を示すことが15日、関係者への取材で分かった。

 小沢氏は「裏献金」授受を一貫して否定。石川被告も東京地検特捜部の調べに授受を否定しており、弁護側の反発は必至。公判前整理手続きの期日は決まっていないが、東京地裁が検察側の意向を認めるかどうかが今後の焦点になりそうだ。

 関係者によると、水谷建設の元社長は捜査段階の調べに、東京・赤坂の全日空ホテルで2004年10月15日、陸山会の事務担当だった石川被告に現金5千万円を手渡したと供述。10月18日には陸山会の口座に同額が振り込まれたことが判明した。

 石川被告は直前に小沢氏から借り入れた4億円を原資として10月29日、東京都世田谷区の土地を約3億5200万円で購入する手続きを取ったことは認めている。

2010/06/16 共同通信

日銀新融資 成長力強化につなげる工夫を

2010年06月16日 | 社説
日銀新融資 成長力強化につなげる工夫を

 景気は明るさを増してきたが、その先の経済成長への展望は見えてこない。日銀が成長基盤の強化を後押しする新融資制度を導入するのは、こうした危機感の表れだろう。

 新制度は、環境・エネルギー、医療・介護など、日本経済の成長力を高めると期待される分野が対象である。

 こうした分野への融資を希望する民間銀行に対して、日銀が低利融資することで貸し出しを促し、成長産業の育成を支援する仕組みだ。金利が年0・1%、期間は最長4年で、資金枠は総額3兆円を用意する。

 「通貨の番人」である日銀が、特定の産業分野を対象に政策を発動するのは異例だが、民間企業の成長力を高め、閉塞(へいそく)感の打破を目指す意欲は歓迎したい。

 輸出の回復などで企業業績は上向いてきたが、内需は大幅に不足し、慢性のデフレが続いている。企業が、設備投資を積極化できる環境とはいえない。これでは、次世代の日本経済を引っ張る成長産業も育ちにくい。

 日銀の新融資が「呼び水」となって、戦略的な民間投資に火がつくよう期待したい。

 ただし、効果には疑問の声もある。日銀が金融機関に好条件で融資することが、民間の融資や設備投資を、どの程度刺激するのか、未知数だからだ。

 また日銀は民間銀行の融資方針などは確認するが、個別の企業や事業の是非を判断しないという。資金が本当に有効活用されるかどうか、日銀は融資先の銀行と十分に意見交換する必要があろう。

 菅政権は「強い経済」の実現を掲げ、近く成長戦略の具体策をまとめる。環境・エネルギーといった政府の重点分野は、日銀の新融資とも重なる部分が多い。

 政府・日銀の足並みがうまくそろえば、成長強化策の実効性が、一段と高まるかもしれない。

 とはいえ、物価が下がるデフレが続いたままでは、成長強化の取り組みも、思い通りの効果は望めないだろう。

 菅首相は財務相時代からデフレ脱却のため、日銀に追加金融緩和を何度も求めてきた。だが日銀は、今年3月を最後に、追加策を出していない。

 日銀の新融資制度は、政府などの追加緩和圧力をかわすためではないかと見る向きもある。

 これでは、成長への期待も盛り上がらないだろう。日銀は、量的緩和策の拡充などで、デフレ克服の強い決意を示してほしい。

2010年6月16日 読売新聞 社説

6/16編集手帳

2010年06月16日 | コラム
6/16編集手帳

 先月、大相撲夏場所のテレビ中継に、〈テッポウ禁止〉の張り紙がちらりと映った。花道の奥、通路の壁である。突きの稽(けい)古(こ)をテッポウという。皆して突けば壁がもたないので禁じたのだろう。

 日本国語大辞典(小学館)は『鉄砲』の項に、本来の武器としての鉄砲や相撲の稽古と並べて、「うそ」という語義を載せている。昔は「誓って鉄砲は申しませぬ」などと用いたらしい。

 大関、琴光喜関(34)のテッポウにはがっかりした。「知りません」は、うそだったという。野球賭博に手を染めていたことを認め、名古屋場所の休場と謹慎を申し出た。

 琴光喜関を含む相撲界の29人が野球賭博に関与したことを認めている。日本相撲協会は怒髪天を突く様子…かといえば、さにあらず、調査の手法といい、公表の形といい、内聞に済ませたい意図が露骨である。川端達夫・文部科学相から「協会に適切な対処は望めない」と見限られたのだから、始末に負えない。

 やれ「再発防止」の、やれ「ウミを出し切る」のと、幾度、一からの出直しを誓っただろう。協会首脳陣の口もとにも〈テッポウ禁止〉の張り紙が欲しい。

国会閉会 7月11日参院選へ

2010年06月16日 | ニュース政治
国会閉会、7月11日参院選へ

 第174通常国会は150日間の会期を終え、16日に閉会する。

 自民党など野党側は菅政権の政治姿勢をただすため、国会の会期延長と衆参両院での予算委員会の開会を強く求めたが、政府・与党は受け入れなかった。自民党は15日、内閣不信任決議案、菅首相に対する問責決議案などを16日に提出することを決めたが、与党は否決する方針だ。政府は16日に臨時閣議を開き、参院選の日程を「6月24日公示―7月11日投開票」とすることを決める方針で、与野党は事実上の選挙戦に突入する。

 菅首相は15日昼、樽床伸二民主党国会対策委員長と会期延長問題について、電話で協議し、野党側が会期延長申し入れの場として要請していた与野党党首会談には応じず、16日に国会を閉会することを決めた。樽床氏は15日午後、自民党の川崎二郎国対委員長と国会内で会談し、こうした方針を伝えた。

 政府・与党が会期延長や予算委開会を拒んだのは、荒井国家戦略相の事務所費問題などについて、野党に追及の場を与えれば、菅政権の高い内閣支持率を維持できず、参院選に悪影響を及ぼしかねないと判断したためだ。

 野党側は、政府・与党の対応に強く反発。自民党は15日、「予算委を開かないのは究極の審議拒否だ」として、16日に菅内閣に対する不信任決議案を衆院に提出することを決めた。公明党、たちあがれ日本などが同調する構えを見せている。

 自民党は、公明党と共同で、菅、荒井両氏への問責決議案、江田参院議長に対する不信任決議案を参院へ提出することも決めた。

 野党7党は国対委員長会談を国会内で開き、衆参3日ずつの予算委開会のため、9日間の会期延長を横路衆院議長に16日午前に申し入れることで一致した。

 しかし、与党側は応じない方針で、国会は16日に与野党が今国会成立で合意している一部の議員立法の処理と閉会中審査などの会期末処理を行い、閉会する見通しだ。

 国会開会中に首相が交代した場合、会期内に衆参両院で予算委員会を開くのが通例だ。

2010年6月16日  読売新聞

【6/16】まつばぎく

2010年06月16日 | 誕生日の花

6/16誕生花「まつばぎく」Lampranthus spectabilis
花言葉 怠惰

細い葉を松に、可憐な花を菊に見立てて松葉菊。曇りや夜になると閉じてしまうこの花は、昼間に太陽とともにキラキラと咲く姿がとても印象的です。

■今日生まれのあなたは・・・
あまり積極的ではなく、口下手で、悔しい思いをすることも多いでしょう。口で言うよりも行動でアピールすること。そのほうがみんなにわかってもらえます。

○和菓子の日
全国和菓子協会が1979(昭和54)年に制定。
848(嘉祥元)年6月16日、菓子類を神前に供え疫病退散を祈ったという「嘉祥菓子」の故事に由来します。
○麦とろの日
麦ごはんの会が2001(平成13)年に制定。
「む(6)ぎとろ(16)」の語呂合せ。
栄養バランスが高く夏バテ解消効果もある「麦とろごはん」の普及を図る日。