大きな建物のセンターに入る カレーにうどん ようやく暖かい昼飯になる 雨合羽を脱ぎくつろぐ 体のしんまで濡れてしまった人もいるようだ 私はそれほどではない 合羽がどうにか役目を果たしてくれていたから 汗で濡れた そで口が濡れた程度ですんだ 寒いからもう頂上へいかない人が続出 体を濡らすと体力ガタ落ちするから山頂へ行かない方がいい
弥陀ヶ原の湿原には木道かかっている 広い草原だが今日は霧でさっぱり見渡せない もくもくと室堂に向かう これだけ展望がないと歩く疲労がたまるばかり はやく室堂のセンターで休憩したいものだ
ようやく黒ぽこ岩の分岐へたどりつく 登山者がたくさん休憩しているがわれわれのグループは一人も見えない 知らない人ばかりだ あまりにもゆっくり登ってきたから待ち切れず先に行ってしまったのだ 仕方なく休憩とらずにふたたび歩く 休憩せず歩くと待っていてくれたのか最後尾のひとに追いついた
歩くスピードがあまりにも遅いためか後ろからきた団体が追いついてきた 道の横により団体に道を明け渡す 競って先を歩く元気はない あとからでもいい 体力消耗押さえて これからの登りに備える 室堂のセンターからまだ山頂登山が待っている
登る 横道 登る 横道を繰り返した 霧の中から前方の登山者がななめ上を連なって歩き出した どうやら黒ぽこへ登りにかかったらしい 風がきつく ザックにかけている雨合羽を再三再四吹き飛ばさる そのつどザックをおろしかけなおす
降り続く雨の中登りがつづく 見えているはずの室堂 弥陀ヶ原への登りも霧かかり全然見通せない 谷川の増水がざーざー激しく流れおちる中ゆっくりゆっくり登る
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