そんな水が増えたら浸かるようなところ放っておいたらどうで 放ってあったのだが掘り出してみると砂地だがなんかつくれそうな気がして掘り起こしてみた 浸かって流されたらあきらめる それにここはお猿も来るし 鹿も ウサギもいるところ 浸かる前に食べられるかも知れない
うどの土よせしているとみょうがが出てきたから掘り出して移植する 移植先は川原近くのくぬぎ園のした ここは年に何度か浸水するところ 集中豪雨になるとだむ放流で増水して川原近くにあるこの畑は浸水してしまう
昨年たくさん実をつけた庭の次郎柿が芽をだしかけている 早く剪定しないといかん 剪定はさみを取り出し木の下に立つ どんな風に剪定していいかわからない わからないまま 伸びた枝を中間からカットしてしまう 芽をだしかけているから強度な剪定もせずに徒長した枝だけカットした
しいたけ菌を植えたくぬぎは山林に再び運び込んで木陰で一年間積んでおく。原木のなか 菌が蔓延するのをまつ はやいものは半年くらいから生える 私のしいたけづくりはずーっと以前からこの方法でやっている 最近のやりかたは知らない 菌を植えて何度か水槽に浸す方法もあるらしいが知らない
早くしないとウドの芽が出てしまう ウドの株に土を寄せ上げ白根ををつくる ウドは地面の浅いところから芽を出してくるからそのままのウドでは根っこの白い部分がまったくなくて筋ばかりの茎ができてしまう ウドは茎の根っこの部分を食べるので白い茎ができなければ意味がない 土を寄せて肥料袋を半分に裁断したもので覆って芽の出るのを待つ
「これだけしかないの」たった2パックしかなかった生しいたけを手にとったおばさん 「ああすみません 生えてこないんです」日曜市へ出店する気などさらさらなかったからしいたけ原木の仕込みができていなかった しいたけはクヌギの伐採から菌をいれて一年山林で保存し菌が原木に蔓延するのを待ってホダ木として使うのでシイタケが生えるまでに一年かかる たくさん作っていたのだかそんなにつくってもしいたけばかり食べられない でシイタケつくりを休みかけていたのだった
おじさんがデコポンをにらんでいる かごを指さして 「そのみかんください」「五個でいいですか」袋にいれながら「黄色いブンタンもありますよ」「ひとりですからそんなに食べられないから」器量の今いちデコポンが売れた 味もそんなに甘くなってない デコポンの収穫直後は酸っぱいところあってしばらく追熟して店に出している。甘い 酸っぱいは人によって度合が違うから一概にうまいとは言えない
店の前で立ち止まったおばさん わけぎ が目にとまったらしく 陳列のわけぎ一束さげて 「これください」「ありがとうございます」「それだけでいいの」なんだか安くて申し訳ないような言葉 「自家製ですから安くしています」こんな買手の人もいる 安くていいのかしら お金は払いますよ と聞こえる もっと安くしてください という人もいるし
日曜市に出したブンタンがおみやげに使われた トイレから店に帰るとふくろにいっぱいブンタンをいれている 「そんなに買ってくれたん」「里の墓参りのおみやげにするそうです」自家製無消毒栽培をキャッチフレーズにしているブンタンは使い物にできるようなきれいなものでない 消毒してないから見た目はきたないのだがみやげものに使ってくれる
今になって三楽園で全滅した菜の花を惜しむ 植えた苗全部食べられたのだから悔やんでも悔やみきれない 自宅近くの畑でつくった菜の花は少量で出荷するにはしたが日当たりがいいだけに菜の花の寿命が短く早くも花がが咲き出し収穫を完了する