尾根に出てからは雪はあったがヤブはなく歩き易くなる。だが雪道など歩きなれないからこんな調子だとアイゼン持ってくればよかった はあとのまつりで休み休み登る コースタイムなどどうでもよくなった コースタイム気にするどころか山頂登頂が危ない われわれはそれほど年食っているから体力消耗が激しく体力に自信ないからつい臆病にもなる やっぱり山が低いから苦しさもこらえごろでやっと頂上登頂 誰もいなかった 狭い頂上は雪一面で腰をおろす場所もない。立ったまま昼飯かと思わせたが相棒はどこにあったか板を一枚探してきた。私は切り株があったから雪払いお弁当包んだビニール袋を敷く。あとからひとり またふたりと勢いよく登ってきた 彼ら彼女らは元気いっぱい 若い 雪の上へ持参していたか敷物をもっていたようでなんなく座り込み昼飯。装備の携行品が違う。
雪が残る道路を歩いて行く 壇特山登山口の標示でようやく登山開始 登りはじめたとたん雑木が横倒しで道を塞いでいたから通行止めかと左の踏み分け道にはいる。だんだん道が消えて谷間のざれでとうとう道がわからなくなる。相棒は立ち往生してしまった。右上に稜線がみえていたからそれまでやぶこぎしてあそこまで登ろう 後戻りが正解だろうが低い山 やぶこぎはいつまでもあるまい ところどころ雪残り すべりそうになる急峻な山を懸命に稜線まで登りつめた。見下ろすと段々畑が山の中腹までつづき 未だ棚田でがんばっている民家が見えていた。稜線に出ると雑木がきれいに刈り払われ尾根道が頂上につづいている。