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サロメ/東京文化会館(二期会)2019

2019-06-23 | オペラ
サロメ/東京文化会館(二期会)2019

作曲:リヒャルト・シュトラウス
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:ヴィリー・デッカー
美術:ヴォルフガング・グスマン
演奏:読売日本交響楽団
出演:サロメ:田崎尚美、ヨカナーン:萩原潤
   ヘロデ:片寄純也、ヘロディアス:清水華澄
   ナラボート:西岡慎介

舞台いっぱいに大階段が広がり、中央に亀裂が入っていて、上手が低く沈んでいる。亀裂の下がヨカナーンの棲家。衣裳美術を含めてモノトーンのねずみ色。唯一、赤いのが処刑人の冠とヨカナーンの首の切り口。登場人物はこの大階段を登ったり降りたり、出たり入ったり、ウロウロ、ウロウロ。

難しい舞台だ。大階段以外何もない。何もない所で芝居するんだから。大変だと思う。空間が広くて緊迫感が出にくい感じ。遠くから見たので歌手の表情とか動きの細かい所は分からなかったこともあり、余計に緊張感が伝わらなかった。意図的ではあったと思うけれど、リヒャルト・シュトラウスのカラフルな色合いと舞台のモノトーンは対照的な感じになっている。そもそも、話のおどろおどろしさと美しく流麗な音楽が対照的とも言える。

舞台の方に意識が行き過ぎていたせいか、演奏や歌唱に関する印象が残っていない。

19.06.09 東京文化会館

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