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愛の妙薬/昭和音大2023

2023-11-07 | オペラ
愛の妙薬/昭和音大2023

作曲:ドニゼッティ、指揮:ニコラ・パスコフスキ
演出:マルコ・ガンディーニ、演奏:昭和音楽大学管弦楽団
美術:イタロ・グラッシ、衣裳:アンナ・ビアジョッティ
出演:
アディーナ:山口はる絵、ネモリーノ:髙橋大
ベルコーレ:岩美陽大、ドゥルカマーラ:小野寺光
ジャンネッタ:塚本雛

麦か稲かわからないけれど、刈り取られた穂を丸く巻いて大きなドラム缶のようにしたものや、穂を束ねたものなどを幾つか配置した農村風景。青空と黄色い穂の色が良く似合う、ゆっくりとしたのどかな雰囲気。柔らかいパステルカラーの衣装。明るく健やかな感じ。抜けるような空気。暖かい。のんびり、合唱、重唱を楽しむとしよう。

ドゥルカマーラは、リヤカーと自転車が一体になったような形の乗り物に乗ってやって来る。けばけばしく飾り立てた屋台のような感じの乗り物だ。小野寺は楽々と楽しげにドゥルカマーを歌って演じた。柔らかいバス。岩美はちょっとヤンキーっぽいベルコーレ。所せましと動き回って軽快に歌った。硬質で鋭い感じのバリトンで芝居も歌も良かった。ベルコーレが主役かと思ってしまうほど。髙橋はまじめな感じのテノールで、ちょっと低い声に聞こえた。幼い感じの芝居。人知れぬ涙はゆっくりと丁寧に歌われ安定していた。大変に良かった。山口はハキハキてきぱきした強いソプラノ。レチタティーボが良かった。塚本はしっかりとしたメゾで、見せ場の合唱の所は安定していて良かった。

演奏はしっかりと安定した感じで、歌にやさしい演奏だった。合唱も同様で、しっかり練習したんだろうなと感じた。合唱と重唱が楽しい。

23.10.07 テアトロ・ジーリオ・ショウワ

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