ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

不都合な真実

2007-02-09 16:59:59 | 
ニューズウィーク日本版2月7日号で、地球温暖化の特集記事が掲載されていたが、日本のこの冬の暖かさも、やはり、地球温暖化の影響ではないかな、と思う。もうこの流れは止まらないのではないかと思う。いくら科学者が警鐘を鳴らしても、人間が欲望を追求し、快適さを求める、「煩悩的」存在である限り、地球の温暖化という現象は止まらないと思う。はなはだ悲観的であるが・・・・・。正直、もう遅いのではないかなとも思う。ニューズウィークのゴアへのインタビューで、地球温暖化阻止の「伝道師」ゴアが、「今、行動しないのは正気じゃない」と語っているが、多くの人には、よそ事のように思えるのではないか。みんな、自分のことで精一杯なのである。勿論、私もだが(苦笑)。根本的な意識改革はできないのではなかろうか。それこそ、出家するような心構えにでもならない限り、ちょっとした意識改革はできるかもしれないが、根本的な生活スタイルの変革はむずかしいと思う。ニューズウィーク誌のこの記事の中で、「ガイア理論」の提唱者ラブロックは警告する、「人類はエンジンの壊れた小さな船でナイアガラの滝に向かっているようなものだ。」と。地球は、そのような身勝手な人間にとって「不都合な真実」に直面させるべく、終末的な破滅へ向かって、休むことなく、進んでいくのだろう。


「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成19年(2007年) 2月8日(木曜日)号に、今、話題を呼んでいるアル・ゴアの映画「不都合な真実」を観た読者からの感想が掲載されていましたが、非常に詳しく内容を紹介されていて、なかなか面白いので、このブログにも転載させてもらいます。
http://www.melma.com/backnumber_45206/


(読者の声3)暇つぶしに『インコビニエント・ツルース』という映画を観に出掛けました。インコンビニエントとはコンビニの否定形だから便利でないという意味、ツルースはツルー(本当の)の名詞形だから、ふたつの単語をつなげると”便利でない本当”、これでは意味が通じず、辞書を引くとコンビニエントには、都合のよいという意味があり、そうすると、映画のタイトルの意味は”都合のよくない本当のこと”となります。席に着いて映画が始まるとテーマはすぐ”地球の温暖化”だと判り、タイトルの意味が解けました。 世界の二酸化炭素の三割以上を出すアメリカが、地球温暖化の主犯だと訴えているのです。 辞書を引かなくてもよかった。(苦笑)
スタジオと思しき場所に集められた人びとが、2000年の米大統領選挙でブッシュに敗れたアル・ゴアを取り囲んでいる映像が映し出され、ここが二時間近い映画の舞台でした。
大型ディスプレイに次々と映し出される写真、イラスト、図表、グラフを駆使して、ゴアが類まれなスピーチ力を武器に(これ自体たいへんな見物です)、手振り身振りを交えて、説得力とユーモアも具えた熱弁を理路整然と展開します。
ゴアは話の劈頭、「元、次期大統領のアル・ゴアです」 とジョークをまぶし、観客の爆笑を誘い、途中にアニメを挟んだり、ゴアが環境問題の講演で世界を駆け抜けている飛行場、機内、講演会場のシーン、昔の家族・故郷の古色的な処理をした映像を繰り返し挿入して、変化をつけたテンポのある進行で、高校生以上なら理解できる内容で、観るものを飽きさせません。

キリマンジャロ、アルプス、ヒマラヤなどの、世界各地の有名な雪山の数十年前と現在の写真を並べて、雪の多寡を見比べさせ、北極や南極の氷が解けて次々に崩れ落ちる衝撃的なシーンを映し出し、グリーンランド大陸の土台が解けた雪水に浸蝕され崩壊するさまをイラストで示し、海面上昇でサンフランシスコやニューヨークの水没する地域をその航空写真を塗りつぶして示し、深層海流の消滅とそれがもたらす表層海流温度の急激な変化を予想し、赤道での一度上昇は極点では十二度もの変化となると説き、早ければ10年後に地球(に棲息する人類)が破滅すると主張するのです。映画のタイトルが”本当のこと”と銘打っていながら、そりゃ何とかの”大予言”じゃないのとチャチャを入れたくなるのは私だけでしょうか。

ゴアの環境問題への取り組みは、俄か仕込みでなく学生・青年時代からだと丹念に解説し、小さいわが子が交通事故に遭ったことがその問題へゴアを向かわせた決定的な切欠になったとお涙頂戴的な箇所もあります。ゴアが育ったブラック・アンガス(肉用牛)の遊ぶ緑り豊かな牧場や水温む川の流れる田園風景が繰り返し写され、これを失いたくないという素朴な思いを訴えます。
しかしこの映画を学校の授業で使ったら、生徒の父兄が政治的なキャンペーン映画を教材にしたとその学校を訴えたよし。
たしかに、大統領選挙に出た男の活躍を宣伝し、主張をプレゼンテーションしている映画ですから、政治性が無いとはいえません。 フォードやGMの車の販売台数が落ち込み、トヨタ・ホンダの売れ行きが伸びるだろうと棒グラフで示されていて、反日プロパガンダも卒なく入れ込まれています。若い人ほど、ショックを受けるだろう映像や悲観的な大予言に満ちています。

これを観て想ったのは、先月アメリカのユタ州で行われた、米映画界のリベラル派の雄ロバート・レッドフォードが立ち上げたサンダンス映画祭で上映された「南京」のことです。
この映画のプロデューサー、AOL元副会長のテッド・レオンシスが、アイリス・チャンの「レイプ・オブ・ナンキン」を読み感動して、制作を思い立った映画です。
監督のグッテンターグはそれを肯定していないようですが、映画祭でこれを観た人から聞くと、 日本軍の残虐性を強調して描いた仕上がりになっているそうです。
その映像には、大戦中ハリウッドで作られた反日映画「バトル・オブ・チャイナ」の上海攻撃の映像がそのまま南京の戦闘シーンとして借用され、日本軍の残虐性を描く制作意図のもとに、都合のいい映像を修正編集している疑惑が拭えない作品です。
 つまり活字と偽装写真でつくられた噴飯アイリス本の映像化に他ならないのです。
アイリス本が噴飯物であることは、日本の名のある出版社が邦訳版の出版を忌避していて、未だに日本語で読めないことがその証左です。

映画「南京」はまだ観ていませんが、キャンペーン映画のクリーム(極み・精華)と言っていい出来栄えのゴア映画を観ると、アメリカは侮れない国だと思うのです。
ゴアの父親も政治家(上院議員)で、彼が副会長を務めたオクシデンタル石油の創始者アーマンド・ハマーの実父は米共産党の創立者で、ハマーはレーニン・スターリン他のボルシェヴィキと親交があり、ハマーの妻はCIAがソ連スパイと断定したロシア女性でした。 米の左傾勢力とゴアの主唱する環境運動が地下水脈で繋がっていて自由世界を溶かそうとしているのです。
映画「南京」には在米華僑人界がかかわっていて、彼らの背後にはペキン政府がいます。日本で孤軍奮戦している映画『南京の真実』の制作陣を応援する気持ちがふつふつと奮い立ってきました。
日本からの反撃映画の成功を祈らずにはいられません。
  (HN生、品川)

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