ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

昨日は憲法記念日でした

2010-05-04 17:05:41 | 憲法

新緑がまぶしい、爽やかな季節になりました。自然のたくましい生命力を感じます。憲法記念日にもかかわらず、なんだか憲法論議は盛り上がりませんね。
まあ、日本の経済が現在のような状態だと、憲法どころではない、ということでしょうか。
いや、こういう時代だからこそ、国家の基本の法である憲法を論じるべきではないか、という意見もありますが・・・・。読売新聞はこんな社説を掲げています。 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100503-OYT1T00009.htm

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八方ふさがりの日本。いま、憲法改正論議の暇(いとま)はない、と言う人は少なくないかもしれない。

Many people might say that with Japan in the economic and political doldrums, the nation cannot afford to spare any time or effort to discuss revision of the Constitution.

だが、こうした時だからこそ、国の統治の基本を定めた憲法の問題に立ち返ってみることが必要ではないか。

 But just because Japan is in such a feeble state, we wonder if perhaps it is all the more necessary to get back to the issue of the Constitution since it provides the fundamentals for governing the state.

政治や経済の危機的な状況を打開する一助になるはずだ。

Giving constitutional debate a push could help overcome the political and economic crises confronting the country today.

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やはり憲法九条でしょうか。
こんな憲法では、「国際社会」では、闘えないのではないか、というのが私の率直な意見です。
この屈辱的な憲法九条に対して、明確に「No!」と、反対表明しているのが、大川隆法氏が率いる幸福実現党ですね。 私は、幸福実現党の憲法改正案には賛成するところが多いですが、特に、この部分は、大いに賛同するところです。ここは、本当に明快ですね。さすが、大川氏は、オウムなどと違って「大人」ですな。

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原始仏教では、「人を殺してはいけない」、「戦ってはいけない」と説かれていますが、この両方の教えを守ると国が滅びるのです。そのために、釈迦族も滅びました。仏教のこの思想をそのまま実践すると、国家としては滅びる可能性が極めて高いので、これは中道に戻す必要があると私は見ています。
 少なくとも、「主権国家として自国を守る」という一線は、きちんと引くべきです。「日本の国民をさらうようなことは絶対に許さない」「日本の領土を勝手に占有することは許さない」という専守防衛的なところについては、国家として毅然とした対応をすべきです。

「国家の気概」127p~128p

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非常に明快ですね。
政治家もこうでなくてはなりません。
ちっとは大川氏を見習いなさい、と声を大にして言いたい(笑い)。
憲法九条の思想の根幹に流れているのは、大川氏も指摘しているように、原始仏教的な非暴力主義ですね。確かに、これは宗教思想としては妥当なのだが、この非暴力の思想がこの現実の世界に持ち込まれてしまうと、大いなる災厄をもたらすことになるのである。これが、普通の人間としての感覚なのですね。この現実の、現象世界には、警察は必要なのです。この当たり前の感覚を取り戻せていない人たちが日本に多いのも又現前たる事実なのですね。

何故なのか?

このあたりの原因を大川氏は次のように分析している。

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憲法九条の思想は、条文を読むかぎりでは、基本的に植民地思想です。それは、「軍事的侵略をして相手の国を占領したとき、その国の軍隊を完全になくしてしまえば占領統治には非常に有利なので、一切、軍隊を認めない」という思想に見えます。
 それを、憲法の前文では、哲学的、思想的に、いろいろ美化して説明しているわけですが、それも一種の占領思想、植民地思想であり、憲法九条そのものも、やはり植民地思想だと私は思います。

「国家の気概」(129p)

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憲法九条を「押し頂いている」人たちは、要は、占領軍のマインドコントロールにいまだにかかっているということなんですね。早く現実に目覚めなさいということなんです。でも、幻想の状態が気持ちいいんでしょうな。現実に目覚めたくない日本人はやはり多い。まあ、これもいたし方のないことではあるんですが・・・・・。

映画「マトリックス」の中に、次のような場面がある。

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モーフィアス なぜ君がここにいるのか教えよう。君はあることを知っている、だからここにいる。
 何を知っているのか説明できないが、感じはあるだろう。世の中の何かが間違っていると生まれてこのかたずっと感じてきた。それが何だかわからないが目の前に存在する。心の中のとげのように君を狂わせる。この気持ちが君を私のもとへと運んだのだ。私の言っていることがわかるかね?

ネオ マトリックスか?

モーフィアス それが何だか知りたいかね?
 マトリックスはあらゆるところにある。われわれを取り囲んでいる。今この部屋にもある。窓から外を見てもテレビをつけても見ることができる。仕事に行くとき、教会に行くとき、税金を払うとき、感じることができる。真実を隠すため目の前を覆っている世界だ。

ネオ 何の真実?

モーフィアス 君が奴隷だっていうことさ、ネオ。ほかのみんなと同じように君は生まれながらとらわれの身だ。匂うことも味わうことむ触れることもできない牢獄に生まれついた。精神の牢獄だ。

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奴隷にとっては、精神の牢獄のほうが気持ちがいいのである。
現実に目覚めるとは、「精神の牢獄」から脱却するということである。
だが、これは「精神の牢獄」の快適さに慣れ親しんできた奴隷にとっては、ここから脱却することは至難の業であると思いますね。
特に、ナイーブな日本人には難しいのではいかなあ。

ロバート・サーマン教授は「Infinite Life」の中で、このマトリックスについて次のように書いておられる。

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In inviting you to shift your perspective, I am similar to the rebel leader Morpheus in the popular movie The Matrix , when he offers Neo, his latest recruit in the battle to free humanity, a new perspective on life. Neo must choose between a red
pill, which will allow him to discover the truth, or a blue pill, which will return him to his ignorant, imprisoning, yet familiar reality. Like Morpheus, I am offering you a new way of looking at the world. Will you take the red pill or the blue pill? Will you choose to expand your concept of reality? Or will you choose to be "safe", to continue to live with your preconceived notions despite the fact that they may be false and thus will radically constrict your ability to impruve your situation and that of those around you?

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自民党など、綱領に自主憲法制定を掲げているにもかかわらず、どうも、改憲論議が湧いてこないようです。こんなていたらくでは、自民党に期待していた保守的な人たちが自民党を見限るのも仕方がない気がします。どこに遠慮、気兼ねしているのだろうか。

ところで、ビージーズのマサチューセッツはいいですね。ゴールデンウィークを利用して、帰省されている方も多いのではないかと思います。この故郷に思いをはせる歌でも聞きながら、この貴重なゴールデンウィークをゆったりと過ごしたいものです。

 Bee Gees - Massachusetts

 Massachusetts / The Bee Gees

Feel I'm goin' back to Massachusetts,
Something's telling me I must go home.
And the lights all went down in Massachusetts
The day I left her standing on her own.

 マサチューセッツに帰りたい気分だ
家に帰るべきだと何かが語りかけてくる
マサチューセッツのすべての明かりが消えてしまった
彼女を一人っきりにしたまま僕が旅立った日に

Tried to hitch a ride to San Francisco,
Gotta do the things I wanna do.
And the lights all went down in Massachusetts
They brought me back to see my way with you.

ヒッチハイクを重ねてサンフランシスコへ
自分のやりたいことを何でもやるために
マサチューセッツのすべての明かりが消えてしまった
明かりは君と歩んだ日々を思い出させた

Talk about the life in Massachusetts,
Speak about the people I have seen,
And the lights all went down in Massachusetts
And Massachusetts is one place I have seen.
I will remember Massachusetts...

マサチューセッツでの生活を語ろう
僕が会った人たちのことを話そう
マサチューセッツのすべての明かりが消えてしまった
そしてマサチューセッツは僕が訪れた場所のひとつになってしまった*
僕はいつまでもマサチューセッツを忘れないだろう