ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

オウム事件を忘れないための参考図書「洗脳原論」

2009-09-14 15:07:50 | カルト
マインドコントロールとは何か

オウム事件のときに、よく論じられたのが、マインドコントロールについてでした。
オウム信者はマインドコントロールにかかっている。
確かに、そのような批判は当たっているところはある。

ポアを宗教行為だと信じて、殺人行為を犯したのに、それが唯の殺人行為だったと分かったときの後悔の思いなどは確かにマインドコントロールによってもたらされた喜悲劇の典型だといえるでしょう。

「ですから、ポアをする場合には、そのポアの対象となる人は、将来において今よりも悪業が増えることはあっても、減ることはないという断定が必要なわけです。そういう人のカルマを見切る能力が必要とされるわけで、そういう能力があって初めて今ポアすることが、その人の救済につながると言えるわけです。そして、そういう能力がグル麻原にあると思われていました。
 しかし、よくよく考えた結果、今ではそう思ってきたのは誤りであったと思っています。・・・・・・(中略)人間としてある限り、全知者にはなれないと思うのです。」
「私にとってオウムとは何であったのか」早川紀代秀著207p

早川さんも、逮捕されて、冷静に過去の行為を分析するなかで、ようやく自分の誤りに気が付いたということですね。
でも、遅すぎますね。

このような事態に陥らないために、騙し合いの現代世界に生きる現代人は、洗脳に関する基本的な本を読んでおくことは、自己防衛のための教養の一つということでしょう。

脳機能学者苫米地さんの「洗脳原論」などは、洗脳に関する基本書の一つでしょう。

「洗脳は、本人もしくは保護者の同意のいかんにかかわらず一方的に行われ、その過程において、無意識を直接的または間接的に操作する。本人に顕在化して伝えられる情報以外にも、隷属化させるアンカーなど、客観的に正当性を吟味できない種類の情報の埋め込みがされる。」
「洗脳原論」34p

私は、ある意味、オウムは、大きくは、東京裁判史観の犠牲者の一つとも言えるのではないか、とも思っています。
無意識的に、自民族を隷属化させるアンカーである自虐史観が埋め込まれていて、最終的に、同じ日本人を殺害するという、自民族虐殺行為を押し留めることができなかった、というところに、それを感じます。

そういう意味では、幸福実現党が掲げる占領憲法改正論は、東京裁判史観からの脱却を提言しているということであり、評価できるところです。そして、なぜ、オウムはつぶれて、幸福の科学は、これから大きな影響力を及ぼしていくのか、という理由の一つになっていると思う。幸福の科学のほうが、カルトではあるが、歴史認識の部分において、より多くの日本人に訴えかける力を持っているという点で、「大人」だということなんですね。

Michael Jackson - " Heal The World " Live At Gala 1992