ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

オウム特集感想

2007-09-30 19:55:29 | カルト
AFP通信の山路代表といえば、かつて、オウム事件が起こった時に、上九のサティアンに赴いて、サティアン内部で信者が修行している様子を撮影して、それをニュース23で流しながら、筑紫哲也さんとオウムについていろいろ語り合っていたことを思い出します。サティアンでは、かつてのダルマヴァジリさんにハルマゲドンなどについて質問していたなあ。なつかしい光景でした。AFP通信はいまだにオウムを追い続けているのですね。そのこだわりは素晴らしい。

番組の内容は大体想像していた通りでしたね。
教祖へのこだわりは、こちらも、AFP通信のオウムへのこだわりに負けず劣らず強力ですね。かつて「封印」したとされるヴァジラヤーナの教えも、堂々と教えられているらしい。番組に出演されていた滝本弁護士も、こんなに堂々と説かれているとは、と驚かれていた。まあ、事件から、十年以上過ぎていることもあり、だんだんと社会の記憶も薄れてきているからなあ、という幹部信者の言葉も流れていた。

又、公安調査庁のオウム担当の職員の方も登場されていて、オウムの危険性は依然として無くなっていない、いまだに教祖に絶対的な帰依をしているのだから、と語っていた。

しかし、本当に危険なのだろうか、という思いもあります。
ヴァジラヤーナやポアの思想が説かれているからといって、かつての殺人行為を宗教的な行為だとして正当化するとしても、実際にこれから大規模な殺人行為にまで及ぶパワーが現在の、そして将来のA派にあるのだろうか、という疑問もある。
たしかに不気味な存在ではあるのだろうが、映像から伝わってくる雰囲気は、とてもそんなパワーが感じられない、なんだか、教祖への思いが断ち切れない人たちの集まりという感じがする。勿論、未来への展望など微塵も感じられない。

オウム特集

2007-09-30 12:41:13 | カルト
アベルさんの掲示板を読んでいたら、TBS報道特集で、オウムの教祖原理派といわれる、いわゆるA派の最近の様子が放送されるそうです。
死刑が確実視される教祖への、絶対的な帰依が、ますます強まっているとのことです。少数精鋭で、教祖への絶対的な帰依を貫くということですね。
まあ、信仰者のあり方として、そういう姿勢もあっても仕方ないな、という思いです。
番組を見ての感想も、書いてみたいと思っています。

明日へ向かって

2007-09-29 22:30:19 | 東京裁判
安倍さんが体力の限界を理由に首相を辞任した。

「戦後レジームからの脱却」をスローガンに掲げて、保守派の期待を集めていたが、志半ばで挫折した。

 やはり、朝日新聞を筆頭とする、東京裁判史観を信奉する勢力の抵抗が予想以上に強力であったのであろう。勿論、国内のみならず、日本以外の国々の人たちの妄信(特にアメリカ)が頑強に、日本の「戦後レジームからの脱却」を困難にしたことも事実だろう。

 ここは、ひとつ、安倍さんの理想は理想として心の中にしまって置き、体力を養い、捲土重来(けんどじゅうらい)を期してもらいたい。憲法改正を柱とする「戦後レジームからの脱却」という構想は素晴らしいが、それは日本国民の考え方を根底から変えなければならない壮大な試みであり、生半可な決意では、とても達成できないと思う。

 私もかつて、生長の家の創始者谷口雅春先生の唱える、占領憲法破棄の思想に大いに影響を受けたものとして、安倍さんの唱える憲法改正の考えに期待したものです。が、まだまだ、日本国民の意識が、そこまで、高まっていないということも冷厳な事実です。やはり、生活が大事だ。憲法などにはとても意識が回らない。やはり、なんといっても、衣食足りて、礼節を知る、というのでしょうか、人間の生存が保証されて、初めて、回りのことに意識が向く、というのも、肉体を抱える人間の、偽らざる姿です。思想だけでは、人間は生きていけない。

 昭和四十九年八月号の生長の家機関誌の「理想世界」のコラム「灯台」で、当時の青年会会長の森田征史さんが次のような文章を書かれています。この考え方は安倍さんとも共通する思想でしょう。

灯台

 この夏、わが国は大東亜戦争終了後満二十九年を迎える。昭和二十一年から二十二年にかけて行われた極東軍事裁判では、あの戦争は日本の犯した世界に対する大犯罪行為であるとし、戦勝国家群は正当な裁判を開催せず、勝者が敗者を裁く事によって、通常戦争に対する罪。平和に対する罪、人道に対する罪を一方的にわが国に押し付けたのであった。

 昭和二十年から後に生まれた青少年は、こうした極東軍事裁判の影響をまともに受け、その上、連合軍の言論統制の中での教育において明治維新以後の日本近代史はアジア侵略の歴史であると教えたのである。しかも、こうした教育は今も日教組の手によって続けられている。このようにして教育された青少年たちは、父祖の築いた祖国日本の歴史に愛情と誇りを持つことができない。こうした青少年を見るにつけ、僕らの任務はたとえようもなく大きいことを知る。夏季練成会は、現在のわが国の中で開かれている唯一の真の学校である。人間の本当のあり方を学ぶことは勿論、日本民族の誇りと情熱を回復するための学習も行われる。明るく、強く、賢い日本の青少年を育てる場なのである。この理想世界誌の愛読者のみなさん、どうか御自分の弟さん、妹さん、そして顔見知りの青少年を練成会に誘ってあげて下さい。 <征史>

 私も、生長の家夏季練成会で、森田征史さんや、日本政策研究センターの伊藤哲夫さんの、過去の日本の行動を擁護する熱烈な講話を拝聴し、おおいに感動したものです。が、その当時は、問題意識も低く、自分の頭で考えた末に、そのような結論に達したというものではなくて、ただ、回りの雰囲気に影響された部分が大きかったように思います。今、様々な本を読みながら、改めて、生長の家の愛国運動の果たした役割の重要性を再認識しているところです。

 安倍さんの再起を祈念して、安倍さんともほぼ同じ世代の長渕剛の明日へ向かってstay dream を贈りたい。