ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

ラリーキングライブ宗教討論会(1)

2007-01-31 02:46:57 | 英語
大分前ですが、CNNのラリーキングの番組で面白いのがあったので、ちょっと、それをここに紹介してみます。今問題のイスラム教が出てこないのが、ちょっ と、物足りない気がしますが、それぞれの宗教の考え方が垣間見れて、なかなか興味深いです。 今回は、神について語り合っているところです。 ユダヤ教のカバラ研究者のアーロン師の話が、私には、刺激的です。 そして、この番組で初めて、ロバート・サーマン教授を知りましたので、忘れがたい番組です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 Larry King Live Aired March 16, 1999 - 9:00 p.m. ET
Prominent Religious Figures Give Their Prescriptions for Spiritual Health

LARRY KING, HOST: Tonight, the secrets of spiritual health with some of the most prominent religious and spiritual experts in the world. In Los Angeles, Dr. Deepak Chopra, best-selling author and founder of the Chopra Center for Well Being; also in Los Angeles, Rabbi David Aaron, scholar of the Jewish mystical belief called the Kabbalah. In Atlanta, Franklin Graham, son of the Reverend Billy Graham. He runs the relief group Samaritan's Purse. In Detroit, Marianne Williamson, author of two best-selling books on healing and prayer. And in Portland, Oregon, America's foremost expert on Tibetan Buddhism, Robert Thurman. And they're all next on LARRY KING LIVE. Lots of things to talk about in this hour with five people who deal with it every day of their lives -- spirituality, belief. What is -- what -- Deepak Chopra, when I say God, you think what?
キング:今夜は、世界的に有名な宗教、霊魂の専門家をお呼びして、魂の秘密を解き明かしていきます。ロサンゼルスには、ベストセラー作家で、チョプラセン ターの創設者であるディーパク・チョプラ博士と、ユダヤ教の神秘的信仰カバラを研究するデビッド・アーロンさん、またアトランタには、ビリー・グラハム師 を父に持ち、サマリタン・パースという救済組織を運営するフランクリン・グラハムさん、デトロイトには、癒やしと祈りについて2冊のベストセラーの著者で あるマリアン・ウィリアムソンさん、そしてオレゴンにはチベット仏教に関するアメリカの権威のロバート・サーマンさんにお越し願いました。今夜は色々盛り だくさんです。ゲストは毎日、魂の問題に触れている人たちです。精神性、霊魂というのは一体何なのでしょうか?ディーパクさん、神とは何ですか?

 DEEPAK CHOPRA, M.D., EDUCATION DIRECTOR, CHOPRA CENTER FOR WELL BEING: The immeasurable potential of all that was, is and will be, the infinite, unbounded, eternal intelligence of the cosmos.
チョプラ:過去、現在、未来のすべてに渡り量り知れない潜在能力に溢れている、宇宙の永遠の知性ですね。

 KING: Franklin Graham, is God a -- a being?
キング:フランクリン・グラハムさん、神は「存在」ですか?

 FRANKLIN GRAHAM, BILLY GRAHAM'S SON; PRESIDENT, SAMARITAN'S PURSE: He's a spirit, Larry, and we know that he is the creator of all things, that he -- he loves us and cares for us. And he created you, and he created me.
グラハム:彼はスピリットです、ラリー。そして彼はあらゆるものを創りました。彼は私たちを愛し、気にかけてくれます。あなたも私も彼の創造物です。

KING: Is he looking at us now, Rabbi?
キング:ラビ、神は今も私たちを見ていますか?

RABBI DAVID AARON, AUTHOR, "ENDLESS LIGHT: THE ANCIENT PATH OF THE KABBALAH": Absolutely. アーロン:勿論です。

KING: Is he judging us?
キング:裁いているんですか?

AARON: No, loving us all the time.
アーロン:いいえ、いつも愛してくれています。

KING: How do you know that?
キング:どうしてそれが分かるのですか?

AARON: How do I know that?
アーロン:どのようにして分かるか、ですか?

KING: How do you know he or it or she is there?
キング:彼、それ、彼女、どう呼んでいいか分かりませんが、どうして存在していることが分かるのですか?

AARON: I think that's an experience. There's a certain experience. It's like how do I know love is real. I know love is real because I have experienced the reality of it. And I know that God is real because I have experienced God.
アーロン:経験ですね。何故愛が本当に存在するのかは経験に基づいているのです。愛を実際に経験したことがありますので、愛が実在していることを知ってい ますし、神を実際に体験しましたので、神が実在していることを知っています。

 KING: Marianne Williamson, I say God, you think what?
キング:マリアン・ウィリアムソンさん、神とは何ですか?

MARIANNE WILLIAMSON, AUTHOR, "THE HEALING OF AMERICA" AND "ILLUMINATA": Love, much like the rabbi just said -- love. ウィリアムソン:ラビ(アーロン)さんのおっしゃるように愛ですね。

KING: But love between two people represents God? Love of a child? Love of a mate?
キング:たとえば、人と人との間の愛が神の愛ですか?子供やパートナーへの愛が神の愛ですか?

WILLIAMSON: All love.
ウィリアムソン:すべてです。

KING: Love of a brother?
 キング:兄弟への愛もですか?

 WILLIAMSON: There is no love but God's. God doesn't exist in form. He is the content. So whether it's love between two people or love among nations or love for our children, it's all the same spiritual content.
ウィリアムソン:神の愛だけが存在します。神とは特定の形を持つものではなく、その中味だけが存在します。二人の間、あるいは国通し、子供への愛、すべて 同じものであり、神の愛です。

 KING: Robert Thurman, your definition?
キング:ロバート・サーマンさん、あなたの定義を聞かせて下さい。

ROBERT THURMAN, COLUMBIA PROFESSOR OF BUDDHISM; PRESIDENT, TIBET HOUSE: Well, Larry, when we think of God, we think of Buddha, enlightenment, which means both love and wisdom. But we don't think of a creator, because we believe that you and I, Larry, and all beings in the world co-create the universe. There's no one being who is responsible for the whole thing in our belief. But love and wisdom, we're fine with that.
サーマン:ラリー、神と聞くと、私たちはブッダ、悟りというものを連想します。しかし、創造主のことは考えません。ラリーや私、世界中の人々がこの宇宙を 共に創り上げたと考えています。一人だけが創ったのではありません。しかし、愛と智慧という考えは受け入れます。

宮崎正弘の国際ニュース早読みより

2007-01-26 06:38:29 | 東京裁判
評論家宮崎正弘さんを知ったのは、天安門事件の時に刊行された「中国の悲劇」という本を読んでからです。この本に感銘を受け、それ以来、宮崎さんの本は注目しています。最近は、たくさん出ているので、読んでいない本もありますが・・・・。
宮崎さんのメルマガの特色は、読者の声が非常に充実していることです。読者からの現地情報は非常になまなましく、マスコミでは見逃されている裏情報ともいうべきものを知ることができます。私はいつも、読者の声を先にチェックします。
今回転載させていただいたのは、南京事件を取り扱った出鱈目なプロパガンダ映画に対する反論会見と、その反論の映画ともいうべき「南京の真実」の映画化についての記事です。
現代は、情報戦争の時代である。反論すべきことはきちっと反論しておかなければならないと思います。この南京事件問題は、歴史解釈の域を超えて、政治の道具に使われています。この情報戦争の時代においては、相手のプロパガンダに対して、的確、有効な反論を敏速に発しながら、相手の野望を打ち砕き、破壊していくことが、個人や国家の指導者には求められているのでしょう。

◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。

http://www.melma.com/backnumber_45206/">http://www.melma.com/backnumber_45206/">http://www.melma.com/backnumber_45206/

この会見の模様はジャパンタイムズでも報じられていますが、「今日の覚書、集めてみました」で、このジャパンタイムズの記事が翻訳されています。このブログは英語メディアで日本がどのように報じられているか、注目すべき記事が翻訳紹介されていますので、お気に入りのブログです。
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 ついに良識人が立ち上がった。
嘘放送はもう許せない!!  「南京の真実」を映画化
  南京大虐殺なる政治プロパガンダの嘘を世界に向けて発信
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 今朝(1月23日)、都内のホテルで歴史的な記者会見が開催された。
 
 日本の保守陣営が大同団結し、誤謬だらけの戦後の歴史認識と中国がばらまくインチキ
歴史解釈の訂正のために、映像というもっとも効果的な方法での反撃が開始されたのであ
る。
 南京攻略戦の真実を伝え、中国と米国の政治謀略「南京大虐殺」の嘘を暴くドキュメンタアリー映画「南京の真実」の制作発表と記者会見が開かれた。

 この映画は情報戦でもあり、英語版、中国語版がつくられ世界同時公開を目指す。
 またインターネットの動画による配信も計画されている。公開は南京70周年の12月を目処としている。

 記者会見は超満員となった。
まずプロジューサー兼監督の水島総氏が挨拶、ひきつづき上智大学名誉教授の渡部昇一氏が「田中上奏文のインチキを当時、だれも真剣に反論しなかった。情報戦にやぶれることはかくも凄まじい結果をまねく。メディアにはメディアで、情報戦には情報戦で闘おう」。

 南京学会会長でもある東中野修道教授は、
 「おととしニュー・オーリンズを襲ったハリケーンのときに、強盗、強姦、放火,暴行が蔓延していると言う噂が拡がった。調べてみるとデマであった。
 南京の報道は陥落(1937年12月13日)から三日後に米国の新聞にでたが、爾後、東京裁判まで一切語られることが無かった。
突如、1946年からの東京裁判で浮上し、1972年本多勝一の『中国の旅』で、中国側の宣伝キャンペーンが開始された。そこで南京に派遣された、生き残りの将校に数知れずインタビューしたが、誰もが「このまま(嘘の不名誉がばらまかれたまま)では死ねない」と言った。
 南京陥落から蒋介石軍は、漢口から重慶まで逃げて、その間、じつに300回も外人記者団との会見を開いたが、ただの一回も南京問題がでてこなかった。
また当時の国民党中央宣伝部の用意したプレス・リリースにも一切現れていない。国民党報告には、一件の殺人事件さえ報告されていない」。



 ▼国会議員も超党派で支援に駆けつけた

 記者会見には国会議員も多数が詰めかけ心底からの熱弁を振るった。
 まず西村真悟(衆議院)議員は、「いよいよ日本側の反撃が開始される。これまで日本の議会は中国の工作に屈服してきた。虐殺は1927年の国民党の南京入城のさいに起きた。あれこそが南京の真実である」。

 松原仁(衆議院)議員は、
「当時、外国人が居住したのは『安全区』で、しかし国民党は『安全区』のなかにさえ砲台をつくった」。

戸井田徹(衆議院)議員。
「選挙区の講演会で挙手を求めると、じつに90%の日本人は『南京大虐殺があったか、どうか、知らない』と答えるほど、関心がない。我々の先輩は少なくともいまの日本人よりは立派だった。あんな事件を日本人が起こすわけはないのに、たとえば国会図書館関係筋ではBC級の裁判資料さえ、公開を憚ってきたのである。ようやく公開される運びとなって、行動はこれからだ」。

渡部郎(衆議院)議員。
「ティンパリーの嘘放送は蒋介石国民党の宣伝だったが、あれは米国を参戦させるための謀略文書。ところが、いまの日本人は歴史をしらず、大学入試どころか、高校で日本史が選択科目、日本人が自国の歴史を知らない。超党派で、この問題に取り組まなければならない」。

赤池誠章(衆議院)議員。
「中国社会科学院の学者らと議論したが、彼我の差は大きく、歴史認識が縮まることはない、と確信した。中国の歴史解釈とはときの権力者に正当性を付与するのが目的であり、政府の正当性を喧伝する武器。その道具に日本が使われているのだ」。

鷲尾英一朗(衆議院)議員。
「若いひとに歴史の真実を残しておかなければならない。全世界を相手に、この情報戦を闘わなければならない。大変な作業となるが、ともに闘いましょう」。

笠浩史(衆議院)議員。
「教科書問題、歴史認識問題は、国会でさえ、過去の難しい問題は好い加減にせよという意見を聞く。このどうでもいいさというムードに危機感を抱く」。

松本洋平(衆議院)議員。
「歴史の真実を明らかにすることは、国の名誉と誇りの回復であり、これからの日本人が世界に胸をはっていきていくためにも是非とも必要である。

稲田朋美(衆議院)議員。
「愛国暴走は中国人にとっては正義、偉い人を庇うのも中国人の正義。真実を追究してやまない日本人と天地のへだたりがある。先日も百人斬り訴訟で、我が国の最高裁判所が、百人斬るという嘘は、限りなく嘘に近いが、一部灰色である限りは個人の名誉云々は争えない、として不当判決をだした。国家の名誉を守るのは裁判所ではない、政治家である」。

松下新平(参議院)議員は、
「宮崎県選出だが、歴史の真実を伝えるのは政治家の責務であると認識している」。

大江康弘(参議院)議員は、
「国会の議論の虚ろなこと、多くの議員は、この歴史問題に関心が薄い。台湾のことでも、本質議論に関心がうすく、たとえば関空第二滑走路を早めに完成することが決まったのも、理由は「華僑大会」が関西で行われるからというではないか」と現状のひどさを訴えた。


▼米国でも常識と扱われている南京

さて、会場には加瀬英明、藤岡信勝、佐藤和男、中村アキラ、大高美貴、井尻千男、小山和伸、日下公人、勝岡寛次、佐藤克己、篠沢秀夫、田中英道、高森明勅、西尾幹二、西村幸祐、水間政憲、三輪和雄、八木秀次、山際澄夫氏ら、列挙できないほど夥しい有識者、大学教授、ジャーナリストが集合した。
それぞれが、この映画への期待と所信を連続的に表明した。
このため、記者会見は質疑応答を含め、じつに二時間にも及んだ。

映画『プライド』をつくった経験もある外交評論家の加瀬英明氏は、
「米国では南京とナチスが同列におかれて南京虐殺は常識となっている。日本の国益を守るべきである」

教科書問題の偏向と闘う藤岡信勝氏は、
「アイリス・チャンの考証もされていない本が基礎となっているが、アイリスの翻訳さえ日本では左翼系出版社も、あまりに誤りが多いので出さなかった。
こんな出鱈目本を基礎に、あのアメリカが映画を作ったのだが、日本でさえ文部省検定では南京事件があったことを書かないと検定が通らないという惨状を呈している」

国際法に詳しい佐藤和男名誉教授は、
「東京裁判は日本人に罪悪感を抱かせるための政治ショーに過ぎない。原爆投下は史上最悪の犯罪だが、南京は米国の原爆犯罪のすり替えだ」。

大東亜戦争の研究で知られる中村アキラ教授は、
「政府が何もしないので民間が立ち上がったのである。南京に参加した多くの将校にインタビューしたビデオもたくさんある。南京は完全なフィクションである」。

歴史に詳しい勝岡寛次(明星大学教授)は、
「日中共同歴史研究はなりたつまい。中国は最初から、侵略戦争という政治用語、プロパガンダ語彙を持ち出してきている。之では議論が成立しない」。


▼日本人いがいに日本人の不名誉は回復できない

機密文書を連続的にすっぱ抜くジャーナリストの水間政憲氏は、
「世界の反日ネット網が完成しており、こうした歴史解釈の偏向ぶりの嚆矢となったのは中国帰国者連盟だ。およそ1000人が洗脳され、命と引き替えに出鱈目な証言を72年からなしてきたからだ。82年から中国の歴史教科書に南京事件が掲載されるようになったのだ」。

 評論家の西尾幹二氏。
「サダム・フセインの処刑を東条英樹とならべて朝日は、日本の保守派に言いがかりをつける戦術にでてきた。 勝利者が負者を裁くという意味で、拙速だったという点で、ニュールンベルグ裁判と東京裁判は似ているが、これは保守の反論を防ぐ目的もあった。もとより人道の罪などと東京裁判はナチス裁判の側杖を食った形である」。

東北大学名誉教授の田中英道氏。
「ナチ、原爆、そして文革。この三つが二十世紀の歴史的犯罪だ。文革へのすり替えが、中国にとって南京大虐殺だった」。

 篠沢秀夫(作家、学習院大学名誉教授)は、
「電車内で足を踏まれたら、足を踏んでますよ、くらいは言っても良い」

 ジャーナリストの山際澄夫氏、「日本人の名誉を回復させるのは日本人しかいない」

 大高美貴(ジャーナリスト)さんは、
「恐れを知らない中国の行為は、死者への冒涜である。チベットも蒙古もウィグルも、日本が立ち上がることに大いに期待しており、そしてアジアに幸せがくる。
この映画作製による思想戦は、日本の崇高な使命だ」。


▼ふりかかる火の粉は取り払わなければならない

多摩大学教授もつとめたエコノミストの日下公人氏。
「中国の反日プロバガンダは米国に主舞台。理由は日米離間。であれば日本側の反撃も米国に焦点を当てて、狙いを米中離間におくべきだろう。

歴史学者の高森明勅氏。
「インテリジェンスがいかに国益にとって重要であるか」

 さて会場に小生も出向いたので一言つぎのように述べた。
 (宮崎正弘)「田中上奏文が嘘であることは昨今ようやく世界的にばれてきたが、南京は、いってみれば日本にふりかかった『シオンの議定書』だ。
帝政時代のロシア秘密警察のつくった偽造文書『シオンの議定書』がユダヤ人虐殺に正当性の口実をあたえ、やがてナチスが援用した。ユダヤ人は本当に虐殺された。
もし“南京大虐殺”なる偽造文書まがいの嘘放送、政治プロパガンダを、このまま日本が放置してしまったならば、やがて日本人をまちうける運命はいかなるものになるのか? ふりかかる炎は取り払わなければならない」。

 なお、詳しくは「映画「南京の真実」制作委員会 電話(5464)1937
http://www.nankinnoshinjitsu.com/


今月の雑誌の注目記事(2)

2007-01-14 22:10:02 | 仏教
今日は、非常に天気が良く、気持ちいい一日でした。
午後から、近くの運動場で、軽いジョッギングをしました。
ハンカチ王子こと斉藤佑樹君も早大の野球部で、始動しました。
本当に斉藤君は人気がありますねえ。
早大の野球部の監督も取材陣の多さにびっくりしていましたが、
やはりこれだけ騒がれるということは、何か、持って生まれたものがあるのでしょうね。
ともかく、爽やかです。
斉藤君の笑顔を見るだけで、気持ちよくなります。
斉藤投手が、将来の日本のプロ野球を引っ張っていくことは間違いないでしょう。
いまから、楽しみです。

一月の半ばともなると、かなり日が長くなりました。
こうして、だんだんと春に近ついていくのですね。
一年の時期でもっとも好きなときは、いつか、といえば、やはり今現在の一月、そして二月でしょうか。
寒いなかにも、未来にむけて、万物にエネルギーが蓄えられて発散されるときを待っているというような時期。
それがこの季節ではないだろうか。

さて、大法輪2月号の巻頭の口絵には、去年来日し、広島で、開眼法要を行っているダライラマ法王の様子が詳しく紹介されています。
そして、184pから189pにかけて、今回のダライラマ法王の招聘の責任者であられた野村正次郎氏の回想記が掲載されている。
いろいろ大変だった様子が伝わってきます。
この記事の中で、法王の信者に対するアドバイスも紹介されいます。
仏教というものは学習することが求められるということです。
頭を使わないといかん、ということですね。
特に、今回は、ナーガルジュナのテキストを学ぶことの重要性を説かれたということです。
なるほど、中観仏教の祖の空の哲学を学ばなければならないということですか。
しかし、これがなかなかむずかしいんですよね。
まあ、これは気長に学んでいかなければならないでしょう。
又、今回の落慶記念に行われたチベット密教の両界曼荼羅の灌頂会の模様も紹介されています。
今回のダライラマ法王によって、チベット仏教の血脈を日本仏教の曼荼羅の伝統へ加えられたということは、今後の日本仏教とチベット仏教のさらなる交流、そして、日本仏教のさらなる発展が期待されているということでしょう。



今月の雑誌の注目記事

2007-01-12 23:01:03 | カルト
中央公論2月号には、「「現代社会と宗教」を見渡すための30冊」という、宗教社会学者櫻井義秀先生の記事が掲載されている。
さすが、新進気鋭の大学の先生だ。むずかしそうな本、読んでいない本が、かなり挙げられているが、中には、なるほど櫻井先生も同じような本を読んでおられるのだあ、と納得した本もある。たとえば、ウィリアムジェームズの「宗教的経験の諸相」(岩波文庫)だ。この本は、アメリカの心理学者ジェームズが、イギリスのギフォードで行った講演をもとにして、刊行したものだ。宗教心理学の古典的名著といわれている本で、コリンウィルソンが世界的ベストセラー「アウトサイダー」を書くきっかけになったのは、この本に刺激を受け、啓発されたからだとウィルソンが書いている。

以前は、この「宗教的経験の諸相」は絶版になっていてなかなか手に入らなかったのだが、現在は岩波文庫から刊行されているようだ。いいことだ。
こういう宗教を論じている重要な本は絶版にしないでもらいたいものだ。私も、昔、学生の頃、岩波文庫で読んだのだが、なかなかむずかしい箇所もあって、読み飛ばしたところもかなりあった本だ。それで、再読しなければならないとずっと思っていたのだが、その本を紛失してしまい、新しいのを買おうと思ったら絶版だったこともあり、古本屋で探して日本教文社版の下巻を持っているだけだ。こんど、この櫻井先生の記事を読んで、上巻も読まなければと思った次第だ。宗教を考える上で必読の書ではないかという感じがする。元統一協会幹部で「マインドコントロールの恐怖」の著者スティーブン・ハッサンも推薦図書として挙げている。もしまだ読んでいない人で、このブログを読んで興味を持たれた方は、ぜひ一読してほしい。

現代世界で大きな問題になっている宗教テロリズムを考える上で参考になる本として、ユルゲンスマイヤーの「グローバル時代の宗教とテロリズム」が挙げられている。私はこの本は英語の勉強のためと考えて、原書を購入し、四分の三ほど読んだ。英語が非常に論理的であり、内容が面白いので、かなり快適に読めますね。そんなにむずかしい語彙も使われていない。やはり、この本はグローバルな内容を扱っているので、全世界の読者を意識しているのだろう。英語で情報を発信できることは非常に大きな影響力を与えることができるのだ。オウムとは何か、日本語が読めない世界の人たちは、ユルゲンスマイヤーやリフトンやイアン・リーダーのような学者の本を読んで知っていくのだ(かつてオウムがまだ健在だったころは、短波で自分たちの放送を英語で流していたことがあった。この放送は私も聞いたことがある)。だから、この人たちがどのようなことを書くのかがその団体に対する世界の人たちの認識を決めていくのだ。そういう意味で、オウムの人たちは著名な専門家の取材には丁寧に応じているのだろう。ユルゲンスマイヤーは、来日して、オウムも取材している。次のような文章もある。

In Japan, for instance, I was told by officials in Aum Shinrikyo that they would speak with me as long as I was not accompanied by Japanese journalist or schokars. I had the impression that they were concerned not only with objectivity--suggesting that non-Japanese could judge their situation more honestly--but also with the breadth of their audience. In talking with an American scholar they hoped to get their message to the wider world.

ユルゲンスマイヤーはオウムの人間から日本人のジャーナリストや学者を同伴しないならインタビューに応じると言われたが、このことから彼らは日本人を信用しておらず自分たちの発言が歪められて報道されることを恐れていること、アメリカ人なら自分たちの主張がより客観的に報道されるだろう、そして、アメリカ人と話すことにより、より多くの人たちに自分たちのメッセージを届かそうと考えているのではないか、という印象を持った、ということですね。つまり、オウムも「世界」を意識していたということだろう。

又、CNNのようなメディアの発達により、現代のテロリズムは、瞬時にして全世界に報道されることになるので、世界中の人たちが自分たちの行動や主張を知ることができるようになっていることが非常に大きな意味を持っているのではないかと指摘している。

The worldwide media coverage of the attacks on the World Trade Center, Bali nightclubs, Israeli markets, and the Oklahoma City federal building illustrates a new development in terrorism: extraordinary widening of terror's audience. Throughout most of history the audiences for acts of terrorism have been limited largely to government officials and their supporters, or members of rival groups. What makes the terrorism of recent yeas significant is the breadth of its audience, a scope that is many cases virtually global.

この本の中で、島田裕巳氏のこともちょっと触れられている。

According to Hiromi Shimada, who at one time publicly defended Asahara and lost his position as a professor of religion at a women's college as a result, Asahara taught his followers that he lived in a nonmaterial world.

ここに書かれているように、島田氏はかつてはオウム擁護の論陣を張っていて、そして大学教授の地位を失った。たしかにこのことは事実なのだが、こういう書き方に反発したことはないのだろうが(笑)、島田氏の本の中で、ユルゲンスマイヤーのオウムに対する見方に疑問を呈している。

「ユルゲンスマイヤーは、彼の暴力のパフォーマンスの背景に、善と悪とのあいだで壮大な「コスミック戦争」がくりひろげられているという観念が存在することを指摘している。オウム真理教のメンバーは、「世界は第二次世界大戦に匹敵する大戦争の瀬戸際にあると想定してきた」というのである。
(中略)ユルゲンスマイヤーの言う善と悪とのあいだで壮大な戦争がくりひろげられているという認識が、オウム真理教の信者全体に共有されていたという証拠はない。ユルゲンスマイヤーは、オウム真理教について論じる際、中村武と仮称されている元信者の証言にもっぱら頼っている。中村は終末論的な信仰を過度に強調しているが、それは彼の個人的な見解であり、信者一般の傾向を代表しているわけではない。ユルゲンスマイヤーは、自らの理論的な枠組みを前提とし、それに合致する対象者をオウム真理教の元信者から選びだし、インタビューしているようにさえ見える。その研究姿勢は、演繹的であって、決して事実から出発する帰納的なものではない。」
(島田裕巳著「オウムと9.11」(メディア・ポート)より)

そうはいうものの、この本は、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教のそれぞれの「テロリズムのロジック」を知る上で非常に参考になる。

その他に、櫻井先生独自のカルトにたいする対処方法も示されていて参考になる。

「筆者は、「「カルト」を問い直す」において、①カルト論争は「カルト」一般について回心の理論を論議するよりも、特定教団の宣教戦略や活動内容に即して布教・教化方法を検討するほうが実りあること、②眼前の若者や家族が統一協会やオウム真理教といった社会的に問題のある教団に巻き込まれている状況に、「信教の自由」「異質性への寛容」といった抽象的な規範論ではまったく社会問題の解決にならないこと、③大学キャンパス内の勧誘を放任する原則主義的なリベラリズムとリスク管理の甘さが日本のカルト問題の元凶であるとを、具体的な日本の事例に即して論じておいた。」


この記事に挙げられている30冊を指標として、今後の読む本を考えるのもいいのではないかなと思っている。私も、未読の本がかなりあるので、関心のあるものを読んでいきたいと考えている。