ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

ご近所のスーパーにおけるなぜかアイリッシュ・ブレックファスト 

2011年04月06日 | 紅茶・ブレンド
つい先日のある日のこと

職場の隣にある大安売りのスーパーの雑踏の中で
私はあらぬものを発見してしまった

見たことないトワイニングの緑色の缶である

缶には
《アイリッシュ・ブレックファスト》
とあった

え?
知らないですよ…これ
いつ発売されたんだ?
本国では普通のラインナップなのか?
しかもトワイニングなのにアイリッシュ
100g缶の《クオリティ》シリーズだ

…と天下のトワイニングなのに知らない商品が有ることに
少々悔しい気分
だがあまり出回ってはないに違いない
輸入食料品店でも見掛けたことないし
少なくともそこらのスーパーには陳列されないだろうな…


そのスーパーは普通のスーパーには珍しく
トワイニングの紙箱リーフティーがあり
あとは普通のトワイニングのティーバッグ
リプトンのイエローバッグ日東紅茶のデイリー
仕入れの誰かが多少なりとも紅茶好き?
思わず買って帰る
…しまった
給料日で気が大きくなってるぜ
久々に100g/700円の茶葉を買ってしまった
いや…先日のBOHの方が遥かに高い
30g/450円だぞ
100gに換算すると1500円だぞ
さすが幻のマレーシア紅茶
トワイニングのクオリティのラインナップが安く感じてくる


さて
アイルランドの紅茶に手を出したのは
15年くらい前に遡る
実家の近くのパルコ内の輸入雑貨店で偶然見つけた
アイルランドの某紅茶会社のブレックファストが皮切りであった
それまではあまりアイルランドの紅茶について知る由もなく
アイルランドが実は紅茶消費量が世界1位で
イギリスより多いというのは茶飲み話としては有名ではある

さすがにヨーロッパ人ではないのでね
しかも15年前の日本では
そんなには紅茶の情報が飛び交っているわけではなかった
まだ携帯がありませんでしたし
インターネットもその時代は触れ得ない領域…

しかし
いつからネットも携帯も出始めたんだっけ?
1997年頃、ツーカーの携帯を持ってた気がする
まだ画面が3行分しかなかったな
カタカナしかメールのやり取りが出来なかった
分厚くてアンテナがあって
小型トランシーバーみたいだったぞ


私がアイリッシュ・ティに遭遇したのは
その2~3年前の頃である



さて調べによると隠れたファンも多いらしい
このアイリッシュブレックファスト
アイルランド紅茶はだいたいアールグレイ以外は
ブレンドものはCTC…つまり濃く抽出出来る
つまりミルクティー用
それはアッサムがメインってことだな

缶の裏を見ると
茶葉はインド、ケニア
アッサムメイン、ケニアで色とコクの底上げと低価格化を図る
『アイルランドで好まれるタイプの紅茶でミルクとの相性は抜群です。濃厚でコクのある味わいは手鍋を使っていれるロイヤルミルクティーやチャイなどにもよくあいます。』
とある
その下に
《1杯分:茶葉3g、お湯140ml/浸出時間:約3分》
というおすすめの召し上がり方が記載されている
この書き方は丁寧だな
湯の量は大事だ
初心者がリーフティーを淹れる時に必要になる
ここでしくじると
「紅茶ってそれほど美味くないね」的な話になりうる


さて淹れてみよう
蓋を開けるとやはりCTC
内袋に入っている
では《おすすめの召し上がり方》通りに浸出してみよう

3分あまりが経過し浸出完了
当然ゴールデンルールです
が初めての茶葉は底の丸いマグカップを温め
そこに茶葉を投入し湯を分量入れる
敢えてティーポットでは淹れません
一杯分ですからね
リハの打ち合わせみたいなもんですな

さて香りです
これは中国茶式に浸出用のマグカップが聞香杯となる
おお
久々のアッサムの鋭く強い香りだ
だがアッサムだけではないな
このケニアは大変良いですよ
美味いディンブラのフラワリーな香りに似たものがあるね

ではまずストレートで

香りが良いし
渋味が極力押さえてあり
ベルベットテイスト
曰く滑らかな舌触り
ストレートでも美味しいではないか
やたら濃厚だけど…
色がギネスに近い?

これはティーポットで二杯分淹れて
3分で最初の一杯はストレートで堪能してから
後の一杯をミルクで楽しむべきだな
香りが良いからすぐにミルクを入れるのは少々もったいない
などとしばしストレートを味わう

さあ
おすすめのミルクティーだ
勿論牛乳は温めないで先にカップに入れる
その上から熱々の紅茶を注ぐと牛乳が煮える
ミルクの新鮮な香りを殺さず熱いミルクティーになるこうすると
私的な感覚としては後からミルクを入れるよりも
紅茶の香りとミルクの香りの両方が生きる
これが香り高いまろやかなミルクティーの秘訣だと
私は勝手に思うのだが…どうだろう?
ミルクを先に温めると臭みが出るしタンパク質は固まるし
よろしくないので牛乳は生・室温に限る

あぁーっとぉ
ミルクティーを語ってしまった
これ前にも言いましたっけ?
いやぁ記憶がボケ老人並みで…
良く言えば鷹揚って言うんですかね
育ちの良さがにじみ出てて

まぁだから敢えてガツガツ調べないのよね
(↑下の身分では横着者ともいうらしい)
こうやって偶然隠れた紅茶に巡り逢うのが人生の楽しみなのにぃ

そういう高貴な方はグラム単価などこだわらないってか

まあ良い
コンセプトが違うんだよ
研究だから!


話がズレた

一口頂く
甘い!
このミルクティあま~い
コクのへたらないのは美味しいミルクティーの条件として当たり前
その上に甘味は茶葉とミルク扱いの勝利
しかも茶葉のフラワリーな香りがフワッと残る
これがアッサムの仕業

赤缶のイングリッシュブレックファストより
香りが良いしコクとキレがある
セルティックの勝ちです(笑)
(値段が違うから比べても仕方ないですが)


やはりこのブレンドはティーポットに二杯出しで
ストレート分を先に頂いたあと
更に浸出すること3~4分
(湯の量は1杯分、茶葉の量はその時点で2杯分←ここ大事!)
ティーコジー必須
カップに生牛乳先入れで
一気に茶を注ぐ

これで完璧だろう


缶が緑色なのはアイルランドだからですね
いわゆる“シャムロックのグリーン”ってヤツでさあ


いずれ某アイルランド紅茶もご紹介致そう
つい先日のある日のこと
神戸のデパ地下にエディアールを探しに徘徊していると…

続く!(←それはつまり来月の給料日以降に)


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昨日 (花鑢)
2011-04-10 13:11:46
デパートでこれを見かけた。
ティーブティックのアッサムを購入後。
ご縁がない感じで寂しかったぞ…

そいえばDimahとかいうセイロン葉を台所の奥から発掘した。頂き物なんだろうが…かなり古くなってて若干香りが飛んでるのが悲しい。
昨日デパートで同じ物を見掛けてびっくり。
125g/1600円
高っ!

ああもったいねぇなぁ…
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嫌がらせの如く (花鑢)
2011-04-10 13:27:09
連米だ。
Lが抜けてた。ディルマのウダ・ワッテ。
封が開いているのが悔やまれる。両親ともコーヒー党だから来客の際に開けたんだろうが…

大量のひじきとか送らずに、これを送って欲しかったぜ…

返信する
似たような経験 (nirvana-cafe)
2011-04-12 18:18:52
私の母がかなり年上の知人(80代の女性)の家の片付けをしに行った時のこと
「お歳暮やお中元にもらった紅茶が余っちゃってねぇ」
と言う知人にもらった山ほどの缶入りリーフティをでかいレジ袋に入れて帰宅
それらがすべて3~5年ものの、意味の違うヴィンテージと化していた
フォション、ウェッジウッド、リッジウェイ、あたりだった(捨てたりなんだり全部は覚えていない)
あれは飲めないな…
香りと味はかき消え
どう頑張ってもカビ臭い(疑似プーアール臭)

本当に《早めに》くれ!
多分2~3ヶ月でなくなる

ディルマはセイロンの有名店だな…ああもったいない

お中元とお歳暮にリーフティを贈ると違反行為に問われる法律を作るべきではないか?
ゴーストフィッシングみたいだ…悲し過ぎる
全国に飲まれない美味い高級缶入りリーフティがどれだけ戸棚の奥に陽の目を見ずにしまいこまれているかと思うとゾッとする…私にくれ~
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