ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

子猫山准教授との共同戦線『ロンネフェルト・デカフェTB』 アトランティック・ウォールを越えろ!

2014年04月18日 | 紅茶・デカフェ
 
※アトランティック・ウォール:大西洋の壁(たいせいようのかべ、Atlantic Wall)は、
            第二次世界大戦中にイギリス本土からの連合国軍の侵攻に備えて、
            ナチス・ドイツによってヨーロッパ西部の海岸に構築された、2685kmに及ぶ広範囲な海岸防衛線。




子猫山准教授…と、そのブログ。
それは紅茶ブログにおいてのひとつの突き詰めた方法論への挑戦ともいえる。
私がその研究に出会ったのは、去年の4月であった。
今も4月である…1年後の4月である。

うおおおおおおお~!!
半年以上ブログ更新してねーじゃん!!
なにこの前回の記事の右上の2013年8月の文字?
俺、そんなに長いこと気を失ってたのか?(←急展開のアニメの常套句)
地下牢にどんだけ監禁されてたのか?(←ベルセルクのトラウマ)

みなさんすいません。ご無沙汰しております。
去年の7月から、薬局仕事の傍ら、以前からやってた自分の仕事を再開することになりました。
今も2足のわらじを履いて仕事中。さてその仕事とは? 候補は5つ。
①国境なき医師団
②ロシアのスパイ
③海外青年協力隊
④イギリスのスパイ
⑤その他

いや~気を失うにも地下牢に監禁されるにも、いろいろ事情があるんです。ええ、このとおり。

さて、月1~3で上げてた紅茶ゴシップ記事、実はこんなに体力と気力と暇が必要だったとは。
(↑知ってたよ。知ってたけどさ。これほどとは思わなかったのorz)
ストレス解消にR-18の駄文は書けても、紅茶ゴシップは書く気力がない。
つまりこれ一記事入魂の証…要するに、去年の7月までものすごくヒマだったんだよ。
やっぱよゆーの産物だよね、ストーカーって。
ノーブル且つ変態の私には優雅で閑じゃないと紅茶の記事なんて書けなかったのです。
気づくのおせーよ。

だが、このシリーズだけは完成させなければならない、という気がかりがひとつだけありまして、
それが、デカフェ・シリーズ“超臨界二酸化炭素抽出法の光と影”なのだ!!
すでにもう、キャストも落とし所も全部手中に掌握しているにもかかわらず、
気力という決定的なピースの欠落によって未完成のまま放置されてしまっていたこのデカフェ・メソッド研究。
去年の7月、夏だから♪っていうだけの理由でプールに突き落とされたディルマのデカフェ紅茶TB(クソ)。
その記事はこんな風に〆ている。

CO2法ではチェンバーに茶葉を入れる前に、蒸気で蒸して茶葉を柔らかくしてからカフェインを抽出するらしい。
そのときに浄水でなく、塩素殺菌された水道水を使ったのか?
それで果たして塩素臭がこんなふうに残留するものなんだろうか?
そして、この前評判の嘘っぷりはなんなんだ。
CO2法ってこんなもんなのか?
謎は深まるばかりである。

この現象が他でも起きているかどうか、またしても検証を続けなければならないな。
塩素臭・風味の抜けっぷり、の検証てか。なんか食指が動かねー。
美味さの検証じゃねーのな。不味さの検証って、もうやだなぁ。
しかもCO2法のデカフェはコスパ悪いんだよ。


だが、そのコスパ最悪のCO2法の検証に持って来いの、まさにどストライクなでカフェ紅茶を持って
我が闘争に駆けつけてくれた勇者が存在する。
その方こそが、今回も無駄に長いタイトルのトップと記事の文頭を飾る“子猫山准教授”、
そしてそのどストライクなデカフェ紅茶とは

ロンネフェルトである。

それは私があのいい加減な独善ジャッジで決定した『独断と偏見で語る美味い茶葉ランキング』の第3位。
『とうとう上位3位 どうせまともな記事にはなるまいと? ふふふ・・・油断は禁物だ君たち』
詳しくはググってくれ(←ウィキとかのリンクも貼らない横暴さ)。

事の起こりは、このブログに興味をもって下さった子猫山准教授の訪問から始まった。
更に、或る(人には言えない)某(悪魔的・黒歴史)論文についての討論で我々は直接の交流を持ったのだが、
子猫山准教授も紅茶のブログをお書きになられているとの情報に閲覧を試みる。
しかし私はそのブログを読んで驚愕した。
ロンネフェルトの詳細な解説ブログ…いや、これは詳細なデータ付きのカタログではないか!
それも日本では手に入らないレア物件の宝庫と言っても過言ではない。
どうやら准教授は、なんと個人輸入を行われているということが判明。これはスゴい。
それについて興味があり、質問をしてお答えいただきながらその中のデカフェの文字に気がついた。
以下、その子猫山氏のメールの一部抜粋である。

『ロンネフェルトの個人輸入ですが、某掲示板のラプサンスーチョンスレにて、その方法を知りました。
昨年中頃まで、日本で販売されているロンネフェルトの種類があまりにも少なかったので、
ロンネフェルトのファンの方の間では、個人で輸入することが一般的になっているようでした。
私はイギリスの会社
http://www.cupoftea.uk.com/
http://www.tee-kontor.net/ (ドイツ語)
に、英語でオーダーしていました。
円高時代は送料入れてもなんとか国内価格の半額程度に抑えられていましたが、
現在ポンドもユーロも円に対して高騰しておりますので、個人輸入のうまみはそれほどないというのが現状です。
日本では手に入らない、ロンネフェルトのシルバーパール、茶園ものアッサム、工夫茶、ハーブティーなどの
「珍ティー」を輸入する程度です。
ロンネフェルトにも、Ceylon Light & Lateというデカフェインティーがあります。
ただ、100g/2100円と品質の割に高価なため、おすすめはできません。
(本来、5ポンドとか6ユーロ程度で売られているものですから……)』


そこで私は思わぬ自らの穴に気がついた。
「ロンネフェルトのデカフェ事情はどうなっているんだろう?」という穴に。

なぜこのような穴が生じたのかは、私の類まれなる分析能力ですぐさま判明。さすが私。
それは“コスパが悪い高級紅茶パッカーを近年無視してたから”…orz…である。さすが私。

そう、あのドイツのパッカーなんだから当たり前にあろうはずのロンネフェルトのデカフェ。
既出の氏のメールにもあるように、《Ceylon Light & Late》というものがある。
これはUKデカフェの調査時にネット上でたまに目にしていたと後から思い出した。
そう、子猫山氏もご指摘の通り、コスパが圧倒的に悪い。
100g/650円~700円とかいうレベルをシノギを削って勝負してる私に100g/2100円は目に入らないです。
目に入れたら痛いわ(笑)。そんで爆走スルー。
で、以下ワタクシの返信。

『ロンネフェルトの個人輸入の件、ご紹介頂きありがとうございます。
5~6年前より、だんだんと通販で扱う種類が少なくなってきてましたよね。
私の好きなイングリッシュブレックファストもリーフの扱いがなくなってしまいましたが。
>現在ポンドもユーロも円に対して高騰しておりますので、個人輸入のうまみはそれほどないというのが現状です。
うむむむ。確かに安倍政権になってから急激な円安ですもんね。
しばらく国内パッカーの商品を開拓しますか…。内需拡大のために。
ただし、ロンネのデカフェは盲点でした!ご指摘いただきありがたいです。
これだけは、デカフェ道の追求上いかせていただきます。』


超臨界CO2法の問題を追求しなくてはならないこの時期において、この情報は貴重である。
そのメソッドは美味しいのか、それとも根本的にダメなのか?
それともパッカーに差があるのか?
ディルマの記事をお読みいただいた読者諸氏にはこの気持ちお分かりいただけると思う。
よし、このコスパの荒波をかぶりながら、このロンネのレビューをしてみるしかないな…と、
珍しく経費を掛けようとほんのり思い始めた時に、その奇跡は起きた。

ある春の日の午後、コスパのいいクソアッサムを飲みながらのほほんとしていると、
急電が入ったと秘書(←マイPCの中古富士通FM-V君)が連絡してきた。
以下急電内容である。

お久しぶりです。 子猫山です。
先日ロンネフェルトの個人輸入をしたときにデカフェのティーバッグを入手しましたので、
デカフェ研究の一環にと思い、今回メールを差し上げた次第です。
前回お話しした「セイロン ライト・アンド・レイト」は、私の購入した店では扱いはありませんでした。
海外製紅茶の中ではわりと飲める品物を出しているロンネフェルトですが、
数百種類ある中には、思わず壁に叩きつけたくなるような味のお茶というのも存在しておりまして、
今回のティーバッグも、もしかしたら漁港臭漂う恐怖のお品物かもしれません。
では郵便にて送ります。


ぐあーーー!! なんということだ!
奇特にも程がありますぞ子猫山准教授!!
すぐさま返信を打つ。

ロンネフェルトのデカフェTB…たぶん今、わたし的に研究対象として最もホットなデカフェ。
デカフェの聖地ドイツの本格的超臨界二酸化炭素抽出デカフェを飲める日がとうとう…
ありがとうございます。感謝にたえません。感慨無量です。
実は、超臨界二酸化炭素抽出法のデカフェで美味しいのは全部アールグレイだった
ということにふと気づきまして。
美味しいノンフレーバーのCO2法デカフェは存在しないのか?
CO2メソッドは、紅茶の風味を残すのに最も適してるというのはガセネタなのか?
…という疑問と只今格闘中なのです。
それを検証するのにこのロンネフェルト・デカフェは最高のキャスト。
もうドハマリ過ぎて、子猫山様がテレパシーでこの状況をキャッチして下さった気すらします。
黒歴史バンザイ!(←最後はイミフ)


そして、すぐさま郵便が届いた。早かった。こんな仕事できるんだ日本郵便。
そして、すぐさま開封…その中身が凄まじかった。

 

これが緩衝材って、どういうことでしょう?
ロンネフェルトのアソートTB。20個以上あった。全種類違うんですよ! これが!
紅茶、緑茶、ハーブティ、ルイボスなどとにかくTB全種じゃないんですかね。
そしてその中から現れたのが本体のデカフェ。

 

もうそのままさっそく箱を開けてみた。

  

ドイツのTBの箱って紅茶もハーブティもこういうギミック多いよね。
箱のまま置いておいて、下から抜くっていう「タワー型」パッケージ。
湿度高い日本に住む日本人としては、箱は密閉しておきたいんだけど…いいなぁ、乾いた欧州。
でも一個一個ポリ系の袋(香りを逃さない特殊フィルムらしい)にパックされているからその心配はないんですが。
このデカフェTB、ドイツの通販サイトでは25P(37.5g)4,55ユーロ(=640円)で販売。
この価格なら毎日飲んでもそんなに懐は痛まない。だが輸入されたら3倍~5倍と思われる。
(ちなみに日本のロンネフェルトの通販サイトでは、同じ25PのダージリンTBが税込1616円也)

早速もう飲んでみる。開封したら試飲一択だぜ。
期待と不安に胸踊らせて試す、初ドイツCO2法デカフェ紅茶。

箱書きには1.5gとある。葉っぱはこれ。

そしてTBの浸出時間にはあるまじき4分の文字。
本気だロンネフェルト。CO2法は風味が抜けているので、パンチを出すにはこれくらい掛けないと。
しかし1.5gってのは控えめな数字だ。でも他のアソートも全部1.5gだからこれがTBのデフォ。
1.5gだから150mlぐらいで勘弁してやるか。
というわけで、TB付き、TBなしを同時に2カップ、150ml・4分で浸出する。
さあ、ディルマの二の轍を踏むか、それともクオリティーと企業努力で持ちこたえるか?

4分を待ち、蓋を開ける。思ったよりかなり水色が濃い。ぶらっく。まるでUKご庶民紅茶。
 
さて、匂いを嗅ぐ。弱いが、紅茶の香りがある。やはりほんの少し塩素の香りがする。
これは…まさかCO2の匂いなのか?(←CO2に匂いがあるなら、自分の呼気が塩素臭いわ)
まぁ、調べても無臭とか炭酸ぽいくらししかない。塩素臭いのは塩素の匂いだろう。
だが、気になる程ではない。プールに連れていかれた気にはならない。せいぜい水道水程度。
おお、自宅の洗面所くらいなら移動してやらんこともないぞ。
まずい喫茶店の浄水器通してないお冷の方が臭い。
さて、ストレートで一口飲んでみる。

いままで飲んだノンフレーバーのCO2法のデカフェでは一番美味しい。飲みやすい。
ジクロメデカフェには味も風味も及ばないが、香りが残っているし、風味はそれなりに温存され、
温度が下がり始めると良い渋みと甘味が出てくる。
飲んでしばらくすると、後口がやけに甘い。良い葉っぱだと思う。
TB有りも無しもさほど変わらないのが嬉しい。
ほんの少しだけTB無しの方が甘さと風味が1割強になってる程度。
ドイツ人良い紙使ってるな。日本の紙クオリティ。
さすがロンネフェルト。ドイツ人の会社だねぇ。

多分セイロンとアフリカ系のブレンドだと思う。マイルドさにケニヤ臭さが若干漂う。
濃い目に淹れたらミルクティーもいけそう。でもTBは確実に2個要るな。2個で200ml。
硬水で淹れたらもっと味が変わるように思う。

ロンネ>>クリッパー>>>>ディルマ

だが、CO2法に共通する傾向は確実にある。塩素臭。これは多かれ少なかれある。
そして、茶葉の質、茶葉の種類にも問題の所在があるようだ。
というのがロンネフェルト・デカフェを飲んでわかったような。


さて、そんなこんなで、浮かれていたところ、子猫山准教授から思わぬ情報が入った。
以下、メールの抜き書きである。

私の注文するドイツの店には、日本に入ってきている「セイロン・ライト・アンド・レイト」がなかったものですから、
(その代わりイギリスの店にはあるのです……)
ティーバッグのデカフェをお送りすることとなりました。
ロンネフェルトの特徴としまして、名前が一緒のもの
(レッドベリーズ、ウインタードリーム、イングリッシュブレックファストなど)でない限りは、
ティーバッグと紙袋売りの品物の中身が違うものだそうです。
アールグレイも、紙袋売りとティーバッグでは内容が違います。
なので、デカフェのティーバッグが日本に入ってきてないこと、日本のアソートから外されていることを考えると、
もしかしたらティーバッグの方は、溶剤抽出法をとっている可能性があります。
webで検索した限りですと、セイロン・ライト・アンド・レイトの方は確実にCO2法だと言えるのですが……。
でも、Nirvana・Cafe様がCO2法に共通する問題を抱えている、とおっしゃるのだから、
おそらく今回お送りしたデカフェもCO2法であろうと思います。


…な、なんと。
もしかしたらこれ溶剤抽出かも知れぬ?
うおー、また早とちりかよ! 希望的観測が現実と混同されている例のヤツ?
それにしてはCO2メソッド臭がハンパないんだが。
ジクロメでは無いと思う。あれだけジクロメ抽出を飲みまくったら、違うことぐらいはわかる。
するとこれ…まだ見ぬ「酢酸エチル」なのか?

日本語・英語・ドイツ語のグーグルサイトをかなりの濃度で検索したが、
このTB、カフェイン抽出法についてヒットしやがらねぇ。
そして、このTBデカフェ、本気で日本には入ってきてないようだ。
日本語のサイト、ブログ、ネット通販、ひとつも引っかからない。
ドイツ、イギリスなどのヨーロッパ圏にはあるのに。
というわけで謎は深まり、また返信。

…さて、子猫山さんのおっしゃるとおり、日本向けのアソートから外されているということは
有機溶剤系の可能性が十分ありますね。
私もwebでいろいろ調べては見たんですが、このデカフェTBに関してはメソッドの情報がなく
セイロン・ライト・アンド・レイトははっきりとCO2法と書かれている状況ですよね。
ただ、ドイツは(コーヒーのデカフェのケースですが)有機溶剤はジクロメではなく酢酸エチルが主流みたいですので
味がイギリスのデカフェと違うんでしょうか。CO2法のデカフェに似てるんですが。
これも想像ですので、ことの真偽はロンネフェルトに訊かないとわからないようですね。
もう、すっかり「ロンネのデカフェは全部CO2」という先入観が…いつものことですが自分が恐ろしい!
ツッコミいただき、感謝です。
最近ニュースでよく報道されている、印刷会社の換気不足で胆管がんになったという訴訟の原因物質が
実はイギリスのデカフェの溶剤のジクロメだったりするんで。
ジクロメは低温で完全に揮発するから濃度が全然違うんで問題ない(by英国紅茶メーカー)…らしいですが、
毎日飲むとするとあまりよろしくないのでは?という昨今です。
せめて酢酸エチルのに変えたいです。けっこう切実。

今回子猫山さんのメールで知ったセイロン・ライト・アンド・レイトは、CO2法でしかもリーフのデカフェという、
私の探し求めていた理想のデカフェだということがわかったんですが
お値段高~い(笑)
しかも日本のサイトはなにをどうこじらせたのか
「酸素でカフェインを抽出」とか「真空で抽出」とかあって
あまり超臨界二酸化炭素抽出法という記述が見られないのはなぜでしょうねぇ(笑)
酸素では抽出してないし、真空はプロセス的にCO2を注入するまではチェンバーの中は真空ですが
二酸化炭素入れた時点でもうそれ真空じゃないし(笑)
子猫山さんのおかげで、いろいろとネタ的にも面白いことになってます。
“真空”の件は調べたんです。勉強になりました。ありがとうございます


だが、ここから怒涛の子猫山准教授の追撃が始まる。
以下、その序章である。

CO2メソッドにつきまして、私ももやもやしているので(笑)、
思い切ってティーバッグを購入したドイツに問い合わせてみることにしました。
ロンネフェルトは、環境や添加物に配慮した企業で、情報開示もはっきりしています。
そのあたりの事情は、ゴールドマイスターを持つ店には、あきらかにしていると思うんです。
ドイツから返事が来次第お知らせしますので、しばらくお待ちください。


なんという勇者! あのレオパルト2を率いるドイツ連邦軍と一戦交えてくださるとっ!
外国語音痴で、読み解きこそすれ、コミュニケーションは勘弁して下さいという私のようなヘタレを
子猫山氏が援護射撃ではなく最前線突入してくれるという…なんという特攻野郎Tea-TEAM!
みかんさん、無謀な人が一人増えちゃったよ…(え? 仕方ないですか。ではあとで役どころを確認しましょう)
こうしてドイツ戦線の火蓋は切って落とされた。

そうこう言ってるうちに、その最前線から電報が送られてくる。

先ほどドイツから電信受信。

Unfortunately we can not answer your request promptly.
We will inform us in the coming week and you will promptly reply to your question.
(不運にも、私たちはあなたのリクエストに速やかに答えることができません。
私たちは次週に私たちに通知するでしょう。また、速やかに質問に答えるでしょう。←エキサイト翻訳)

今週内に結論は出ず。
先方も調査中。待たれよ。


子猫山大尉(やはりここはH・M・マードック大尉だろう。俺ハンニバルだし)、
見事、夜戦にて先制攻撃に成功! しかも暗号文で作戦が漏れないようになっている。
きょうび、暗号文もエキサイト暗号翻訳という素敵なサイトのおかげで解読は自由自在。
ドイツの店ならドイツのロンネフェルト事情にも詳しいだろう。

と、その日の作戦行動は予定以上の成果で終了。
だが翌日、事態は急展開を迎える!

ドイツ軍急襲だ。
予想を越える速さで、子猫山大尉からの急電が入ってきた。

急告。ドイツから返答アリ。

Today we would like an answer to your question.
The Teavelope Decaffeinated tea is made with the CO2 method.
(今日は、あなたの質問への答えをしたいと思います。
Teavelopeカフェイン抜きお茶は、CO2排出の方法で作られています。←グーグル翻訳)

ロンネフェルトのティーベロップは超臨界二酸化炭素抽出法にてカフェイン除去が確定。
これにてドイツ戦線においての作戦行動を終了する。


キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

やはり、CO2法だった! こんなに早く情報が入手できるとは!
メール画面を何度も読み返しながら、子猫山大尉の狙撃の手腕にしばし感慨にふけった。
さながら海を越える紅茶ストーカー。私の上を行くこの執念の追撃にはかすかな敗北感さえ覚える。
そして、防戦から一転して速攻に転じるその速さはさすが合理的なゲルマン人。
敵ながら天晴れな応酬だった。ドイツ軍ならではの統制の取れた命令系統。
暗号解読機をエキサイトからグーグル翻訳に変えての俺様の英断も見逃せない。

そしてやはり、この独特の風味は思ったとおりCO2メソッドだった。

そして、あることに思い至る。
もしやこれ、1面スクープなんじゃね?
だってありとあらゆる思いつく限りの検索掛けて(たぶん私だけじゃなく子猫山准教授もweb調査してくれたと思う)、
日本語サイト・海外サイト、どこ見てもこのTBのカフェイン抽出法の明確な説明が一切ない。
つまり見た限りではこれってお初の情報なんだよね。
ああ~! とうとう世界初、来たかも~!?
するってーと、もしかして海外からの調査でこのブログがヒットするってこともあるんだよね?
ここにしか無い情報じゃんそれってば。

ここに至り、そんなことを考えて、これはぜひ英語で検索に引っかかるようにしておかねば…
というわけで以下、このTBが手に入る諸外国の皆さんのために英語で記載する。

Ronnefeldt Teavelope Decaffeinated tea is made with the CO2 method.
Ronnefeldt Teavelope Decaffeinated tea is made with the supercritical carbon dioxide extraction method.

ヒャッハー!!

…とかなんとか浮かれてる場合かよ。
これって子猫山准教授のお手柄だよね?
これ横取りしていいんですか、いいんですか、ほんとにいいんですか? という私に、
「この記事を書き上げ、そして本土に拡散するのが君の役目ではないのか?」
というお言葉を私に投げ、そしてゴシッパーが唯一勇者になれる舞台を用意して去っていくって…
子猫山准教授~!! どんだけ男前なんすか~!

だが、その発揚のお言葉も虚しく、運命のいたずらかはたまた紅茶業界の陰謀か、
このやり取りをしていたそのまさに7月のとある日に、新たなミッションへと向かわねばならなくなったのだった。


監禁か、隔離病棟でも入れられたか、月日は流れ…
4月じゃん。なう。


というわけで、このたび草稿のままずぅぅぅぅぅぅっと気になってたこの記事を完成させようと思い立つ。
なぜかというと、ヒマができたから。という単純明快な理由。
つまり、ノーブルで繊細な僕の心に、このプロジェクトを完成させようという余裕が出来たのだ。
これも神の采配と言えよう。

とにかく、完成が遅れたことは快く戦果を譲って頂いた子猫山氏には平謝りせねばなるまい。
あれだけ浮かれまくってこのザマかよ…まあ、確実に俺様クオリティではあるんだが。

…ごめんなさい。早く完走しますorz。



だがこのあと、われわれを第二次ドイツ戦線が待ち受けているとは、
この時点で誰一人予想だにしなかったのである!

つづく~っ!?



P.S.
日本には一切輸入されていないと思ってたこのロンネフェルトデカフェTB。
実は今回のリサーチで、まるふ商店という通販サイトで唯一扱ってたことを発見。
でも“只今品切れ中”。1458円也。











最新の画像もっと見る

35 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです! (みかん)
2014-05-30 09:50:55
こんにちは!お久しぶりです。
みかんです。
いやはや、もの凄いレポートありがとうございます!
面白かったです!
子猫山先生の活躍にも大感動!
凄いです!
お二人の特攻ぶりに
ドイツ軍もこれで少しはおとなしくなるでしょう
(↑なんのこっちゃ?)

わたしは、ここのとこ、すっかり
ヘタレた人生送ってましたが
元気を頂きました。

子猫山先生のブログを拝読したら
なんと!私が紅茶にはまるキッカケとなった
海外ドラマ「メンタリスト」の主人公が使ってる
カップを入手されていて
もう!超ド級ビックリしました。
安物と高をくくっていたカップは
案外高いメーカーものだったのです!

話はかわって
この間買ったティーバッグは
カルキ臭かったです。
フツーの紅茶なのに。
こっちは、紙の漂白の臭いなんでしょうね。

それでは、今後の活躍を楽しみにしています。
お元気で!
返信する
こちらこそ! (Nirvana・cafe)
2014-05-31 23:42:23
みかんさん、こんばんは!

いえいえ、こちらこそ半年以上もブログを放っといたヘタレブロガーですから。
人生いろいろですよね。
お疲れ様です。

半年寝かせておいたので、程良く熟成されてるのだけが良かったですが、
子猫山教授との熱い誓いをこんなに引っ張ってしまい
ほんとに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
子猫山様は私と違う方向に先鋭的で凄いです。
メンタリストのカップがみかんさんとかぶってるとは楽しいです。
そしてまたニャンコかぶりです。
またたびがどっかに仕込んであるかの如き猫ホイホイ。
どんな魔法なんでしょうか?

カルキ臭のTBですか。日本製なんでしょうか。
期せずしてプールに突き落とされたみかんさん。
あれは堪りませんよね。ご同情申し上げます。

今後、活躍できるか不安ですが、どうかこのシリーズが完結できるように天に祈って下さいませ(←すでに他力本願)。

ではありがとうございました!!
みかんさんこそお元気で~♪






返信する
はじめまして (ginger)
2014-06-02 15:07:24
こんにちは。
先日デカフェの記事が偶然目にとまり、大変興味深く読ませていただきました。

私も紅茶好きなくせに胃が弱く、デカフェに走るも納得いかず、Nirvana・cafe様とよく似た経緯をたどっております。
(一番好きな紅茶も同じ、デカフェ・レビューもほぼ同意です)
胃の調子をうかがいつつ、試行錯誤する日々でございます。
(私もこれしか楽しみがございませんので…)

今後もデカフェについての考察を楽しみにしております!

返信する
ありがとうございます! (Nirvana・cafe)
2014-06-02 19:56:45
gingerさん、こんにちは!
ご閲覧、コメント頂きましてありがとうございます♪

いろいろご共感頂き、大変心強いです。
デカフェ紅茶はまだまだ認知度が低く、
また、紅茶マニアによるマニアックなレビューがほとんど無いのが現状で、
もうこれは自分で飲んで書くしか無い、といった現実です。
とはいえ、ジクロメのヤバさに輸入モノを飲むのも暫く前からためらわれ、
かといって、マズいCO2を飲み続けるほどの忍耐力はなく
では美味しいがコスパの悪いブランド物を飲み続けるような消費量ではなく、
面倒くさいんで、「じゃさ、フツーのやつを1日1杯でどうよ?」
とかその都度自分に交渉しながらの薬物依存生活です(笑)。

まぁ、好きなものを好きなだけ飲み食い出来るような贅沢な現実はない、という
当たり前の教訓が存在するだけなんですけどね。
それは嗜好品や飲食以外の趣味でも言えることですが。
SMが好きだからって好きなだけプレイしたら、身体が持ちません(←極端な例でごまかす)。

すでに結論じみたデカフェ考察へのステップはあるのですが、
なんだか気力がなくて進んでいません。
でも今後はクライマックスへと今年中に雌雄を決するつもりでいます。
お暇な時にでも、またご閲覧お待ちしております♪
返信する
またまた共感 (ginger)
2014-06-03 12:36:51
すいません、もう共感しまくりで、ついまたコメントを…

私はアルコールにも弱く、甘いお菓子もそれほど好きではないので、せめてお茶くらい普通に飲みたいのですが、
胃がへなちょこなだけでなく、
12時を過ぎて(注:お昼のです)カフェインを摂ると夜眠れない(なぜか昼寝はできる)という特異体質(?)なため、
午前中にしかカフェイン入りが飲めません。
しかも、甘い物がやや苦手だけどもこれは大好きというダークチョコ(カカオ70%あたり)とお茶を一緒に食べると、
体調がいまいちな時などは心臓がドキドキしてくるという情けなさで…
貧血気味なので、朝にパンを食べるときでもカフェイン入りのお茶は飲みません。
スコーンなどの焼き菓子と一緒にたっぷりのミルクティーをガブガブ飲むのが好きなのですが、
朝にそんなものは欲しくなく、
やっぱりお菓子は午後のお茶と共にいただきたいため、かたっぱしからデカフェを試し、失望…
3時のおやつにミルクティーをガブ飲みはあきらめ、
きっちりおいしくいれた紅茶を一日一杯ありがたく(午前中に)いただくというスタイルにとりあえず落ち着きました。

それからおいしい紅茶を探し求めて、やはりダージリンが好きだとわかり、
一時期ファーストフラッシュに凝りました。

…ダージリン、胃にきますね(泣)

その後、イギリス旅行でミルクティーのおいしさに目覚め、牛乳が入った方が胃に優しいはず♪と思い、安心していたのですが、
ハマるほどにイギリス風の濃~い紅茶でないと満足いかなくなり(黒い紅茶にたっぷり牛乳のあれです)、

胃が壊れてしまいました…

療養期間は、ほうじ茶ミルクや、濃く入れた麦茶(!)にミルクを入れた、お子様コーヒー牛乳なるものを、ふざけて飲んだりしていました。
(ほうじ茶牛乳は、入れ方を工夫すればデカフェティーよりもはるかに美味しゅうございました)

けれど、やはり紅茶への愛は断ち切れず(笑)、
少し胃が回復してきた現在、ある紅茶本で読んだデカフェティーの淹れ方なるものを実行中でございます。

お湯を注いで25~30分したらポットの紅茶を捨て、
新しく沸かしたお湯を注ぐというやり方です。(シンプル)
これでほとんどのカフェインは水に流れてしまうらしいのですが…(ホンマかどうかはわかりません)
当たり前ですが、薄くなります。
ですので、2度目に湯を注ぐ時に茶葉を一つまみ入れてみたりします。(なんか必死)
ちょっと香りがましになります…(味もディルマより100倍まし)

…気がつけば長々と申し訳ございません(汗)

妊婦さん以外にデカフェにこだわる方を初めて知り、
あまりに共感ポイントが多く、
だいぶ興奮してしまいました(恥ずかしい)

これからもデカフェに限らず、おもしろ紅茶情報をよろしくお願いいたします。








返信する
私もです! (Nirvana・cafe)
2014-06-04 22:50:44
gingerさん

私も実はめまいの前は胃弱でした。中学生の頃からの胃炎持ちでした。
ですが、数年前、奇跡的にカフェインとかタンニンでも胃が壊れなくなってしまい、
それで狂ったように今までの借りを返すかのような暴飲をした結果、めまいが発生。
顛末は『カフェインは致死量のある立派な合法薬物です…カフェイン・ジャンキーの末路』
http://blog.goo.ne.jp/nirvana-cafe/e/678aeacb81e78a470c73b3ba75539446
にまとめて書いていますので、お暇なときにでもご覧ください。

ですから、長年の胃弱の気持ちはほんとによく分かります。
なんで紅茶なんか好きになったんでしょうか(泣)
朝の空腹時に飲むダージリンの破壊力たるや(笑)。
それで1日中ムカムカして吐きそうになったりする。でも毎日飲む。
でもダージリンは美味しい。困りますよね。
本来なら喜ぶべきはずのティールームのポットサービスも、
全部飲むと胃がイカレちゃうので、残したりして悔しい思いをしたりします。
でも、私も濃いイギリス式アッサム系ミルクティーの虜です。懲りない奴。
私は厳密に言えばダージリンよりヌワラエリアの方が好きなんですが、
破壊力は変わりませんねぇ。
比較的良いのがキーマンでしたが、日常飲みの紅茶では無いですよね。

私もやはりマズいCO2デカフェにひとつまみ青缶を足す、というのをやってました(←必死な人2号)。
完全にカフェインゼロでなくてもいいので、これは有効でしたね。
その「デカフェティの淹れ方」は、究極の2番煎じを作成するってことですよね。
>お湯を注いで25~30分したら
と書いていらっしゃるんですが、これは25~30秒ですか?
私は2番煎じも弱いので、カフェインもタンニンもダメなんだと思います。
実際、デカフェはタンニンは全面に出ているようで、めまいはしないけど胃には良くないと感じました。
タンニン酸は萎縮性胃炎の原因物質なので、2重苦ですね。
あとからレビューしますが、セレクティーのセイロンOPデカフェはお試しになられましたでしょうか?
100%の除去率を目指さない方であれば、これは案外イケました。
80~90%のカフェイン除去という煮え切らなさ(笑)。
でも100gで977円+メール便送料150円也です。コスパは案外良い。
ルフナだと思われます。

しかし、ニッチトップなこのデカフェ記事に、これだけの臨場感あふれるコメントを頂いたのは初めてです。
感動しました。コメントいただき感謝です!
なんか「デカフェ研究していて良かった…」と感慨深いというか、
この世にまだ私のブログは必要なのかも知れない!的な妄想でいっぱいの気分です(笑)。
そして重ねて言えることは、胃が丈夫になっても飲める量は変わらないです(笑)。
見も蓋もないなぁ…でも人間場合により諦めは必要ですよね。
期待のない完全で正確な諦念は、最適な解決策をもたらしてくれると信じています。
後ろ向きな前向き(笑)。

では、またいつでもコメント下さいませ。
デカフェ情報なども教えて頂けると嬉しいです。
楽しみにいたしております。ではまた!
返信する
失礼いたしました’秒’です! (ginger)
2014-06-05 15:04:22
ごめんなさい。デカフェの淹れ方、25~30秒でした。

自分の胃の、タンニンへの耐久力がいまいちわかっていないのですが、2番煎じやデカフェでもしんどいと感じることはあります。
これはタンニンにも弱いということなのでしょうか…(悲)
Nirvana・cafe様、タンニンに弱い方が、ヌワラエリアがお好きですと辛いですね(泣)

こちらの素敵ブログを最近発見したばかりで、これからゆっくりさかのぼって読ませて頂こうと思っていました。
ご紹介いただいた記事は未読で、

カフェイン中毒の恐ろしさに驚きました…

胃が平気になると、3~4杯はいってしまうと思います。大好きだし、カロリーもないですものね。
でも、その行く末がめまいとは…
実は私も去年の春に、人生初のめまいを経験いたしました。
まさにNirvana・Cafe様の記述のまんま、布団の中で床が傾き部屋が回転し、歩くと道が斜めになり、廊下の壁にぶつかる…
幸い2,3日でおさまり、そのまま放っておったのですが、2ヶ月後に同じめまいに襲われた次の日から、激しい耳鳴りが始まりました。
2週間くらいで耐えきれず耳鼻科へ行くと、突発性難聴と診断されました。
医者によると、最初のめまいが起きた時から、48時間以内に治療を始めていれば治る見込みはあったが、時間がたち過ぎて治療不可能。なるべくストレスなく生活してくださいと言われ…(泣)
めまいの数カ月前から不眠にも悩まされており、さらに耳鳴りが加わって全く眠れなくなったので、絶対不眠症によくないであろうとお茶断ちするも、これがかなりのストレスで(号泣)
それでもしばらく、必死の努力でゆっくり生活(矛盾?)したおかげで、今はまあまあ眠れていますし、一杯だけならお茶が飲めています。しかし…
私もカフェイン由来のめまいだったりして!

1,5杯には吹きました~(笑) その計算面白過ぎです。
知人に、一日一個の卵は問題ないけど、3~4個食べたらじんましんが出て辛いという人がいますが、それにちょっと似ていますね。卵は一日4個も食べない方がいいと思いますが。

話がそれました。

一杯にしておかないといけないとはいえ、それではやはり紅茶インフレになりますね…
家族はコーヒー派で紅茶はほとんど飲まない(深入り豆の封を開けられた日にはその香りにあらがえず、つい‘コーヒーの日’にしてしまいますが、飲んでから必ず大後悔…)。
周りにお茶好きと知られているため、おみやげに中国茶などをいただくこともしばしば。
チョコレートと緑茶の組み合わせが好きで、おいしいチョコがあると緑茶に変更。
こうして他のカフェインを摂ってしまうと、紅茶消費がどんどん後退(焦)
好みの紅茶模索中に、アイルランド紅茶のティーバックを大量購入(送料節約のため)してしまった頃は、ほんとうに大変でした。
1パックでゆうに3杯分は淹れられるので、紙を破って半量にしたりしてると、
いつまでたってもなくならな~い!!(ハイパーインフレ)
とか言いつつ、がんばって飲み続けてなくなりそうになった頃には、もう二度と飲めないんだ…と、なんでか寂しくなったり(?)

せめて午前と午後、一日2回は飲みたいです。
(‘胃が丈夫になっても飲める量は変わらない’の言葉がこだまいたします…)

あとセレクティーといえば、紅茶好きの友人が、毎年セレクティーで選んだダージリンのファーストフラッシュを必ず私の分も注文してくれるので、セレクティーのサイトはノーチェックでした(笑)
カフェイン除去率も載せられているのは珍しいですね。
ちょっとましなデカフェを飲む時、「もしかして少ししか除いてなかったりして」とか疑ってたのですが、
80~90%除去とありますね(安心)
現在までヨークシャーティーの青をかなり飲んできたので、ジクロメショックでしばらくデカフェ自体から距離を置きたくなる今日この頃(笑)
立ち直ったらこれから試したいと思います(笑)

チャイのスパイスのカフェイン緩和力も興味深いです!!

色々と有益な情報をありがとうございました!



返信する
た…大変過ぎましたね… (Nirvana・cafe)
2014-06-08 01:00:50
gingerさん

すごいトリプルコンボでしたね。
不眠→めまい→耳鳴り、とは!
実は私も全部やりました(笑)。
コンボではなく単発技でしたが、どれも大変なのはわかります。

私は漢方薬局に勤務しているのですが、この連続技、よくご相談に来る方います。
もしや『脳過敏症候群』ではないでしょうか?
この症状は過去に偏頭痛を放置して
脳神経に負荷がかかった時に起きるものと言われています。
これを緩和するのには、傷ついた脳神経のケーブルを修復し、セロトニンの分泌を促す、
『ホスファチジルセリン』という大豆から作ったサプリメントと、
オメガ3系の油で、脳に不可欠な『DHA』を同時に摂取すると良いです。
もし、頭痛の既往歴がおありでしたら、このケースを考えてみてもよろしいかと存じます。
アメリカのサプリメントを扱っている通販なんかで両方安く手に入ります。
日本で買うとけっこう高いですよね、サプリ類。

ですが、この3つの症状、仰る通りカフェインの作用でもすべて出てくるんですよね(笑)。
そして、離脱症状では頭痛が…
漢方的には、不眠・めまい・耳鳴りは肝臓の失調と捉えられています。
カフェインの負荷で肝臓が疲労してこうなっているという可能性も。

私も紅茶好きと周りから知られているので、常にハイパーインフレです。
そして、妹が以前、緑茶のメーカーにいたので、実家から常に緑茶が配給されてくる。
今年も誕生日にいろいろな人からお茶を頂き、全部で1kgくらいになりました。
自分で買ったものと合わせると、今も多分1.5kgくらいは在庫してます。
売るほどあります。
しばらく自分に「買っちゃダメ、絶対」と言い聞かせております(←薬物なんで)。

では、くれぐれもお大事にされて下さいませ…
返信する
師匠と呼ばせていただきます (ginger)
2014-06-08 15:44:18
漢方薬にお勤めでいらしたのですか!

脳過敏症候群とは初めて知りました。症状はほぼ同じです。
しかし、もともと頭痛持ちではなく、耳鳴りが始まってからの頭痛なので、そこは当てはまらないようです。
でも、’脳神経のケーブルを修復し…’とは!
そんなことができるなら、修復したいです。なんか、別の理由ですでに壊れてるような気がします♡
大豆アレルギーではないのですが、大豆製品を摂るとお腹が異様に張れるので、なるべく避けています。
日本人なのに…。栄養あるのに…。
そういう体質では大豆系サプリは避けたほうがよいでしょうかね…(独り言です)

確かに漢方医には肝臓の失調を指摘されました。
幼少の頃から虚弱体質で、今回の耳鳴りを含め、今まで何軒かの漢方医、薬局を試してきたのですが、胃が弱すぎるのか、何を飲んでもムカムカして、数日でギブアップすることもしばしばでした。
胃弱を訴えて出してもらった漢方でさえ胃のムカムカで飲めないという…(どうなってんの?)
普通の人は問題ない何かの成分がアウトなのでしょうか。。
そんなこんなで漢方に疲れてしまい、今は飲んでいません(泣)

とりあえず、カフェインの負担でこれ以上肝臓を泣かせないように気をつけたいと思います。

何度も長々とすいませんでした。
色々と専門的なアドバイスをありがとうございました!
返信する
師…支障のまちがいでは(笑) (Nirvana・cafe)
2014-06-08 17:40:23
gingerさん

ホスファチジルセリン(略してPSと言います)はリン脂質という、化合物なんですが、
これは大豆のレシチン内に最も多く有ると言われています。
その他、肉、モツ(特に鶏のハツ)、卵黄、サバなどに多く含まれていますが、大豆が桁が1つ多いくらいダントツです。
ホスファチジルセリンの健康者の1日の十分な摂取量は100~200mg程度。
PSは日常の食事で大半は賄われますが、食べるものの選択によっては偏りが生じます。
大豆レシチンは100gあたり、約6gのホスファチジルセリンが含まれます(6%)。
日本人の平均レシチン摂取量は、1日3g。その6%は180mgです。吸収力に問題なければですが。
ですが、日本人は大豆の摂取量が半端なく多いので、これらのレシチン摂取量は大豆製品に依存しています。
つまり、大豆を摂れない人、アレルギーや体質のあわない人はホスファチジルセリンの供給が少なく、
神経の伝達に必要な神経鞘(電線に例えると絶縁するためのビニールカバー)の原料が足りない、
という状況に常におかれます。

頭痛が発生していない場合でも、過度のストレスや、もともとホスファチジルセリンの供給が足りなければ、
脳過敏症候群が発症する可能性が高くなります。
先程も言いましたように、神経は神経鞘という被覆に包まれて、伝達する電気が漏電しないようになっています。
ですが、その被覆素材は代謝されてしまうので、常に少しづつ供給されている必要があります。

そして、この神経鞘は、神経に必要な栄養を選択して取り込むという、大変重要な役割を行なっています。
更に、ホスファチジルセリンは、神経繊維にブドウ糖を代謝、放出させて、神経伝達物質と結合させることで、
神経伝達を高めると考えられています。
他にも個々の細胞膜のアポトーシスや、セロトニンやドーパミン、アセチルコリンの放出に関与しているため、
脳の大変多くの活動に寄与しています。
それで、認知症や、小児の注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療、鬱病などの脳神経の疾患も改善します。
つまり、それらの予防にもなるという事です。

…長々とめんどい説明ですね、すみません。

大豆は良い食品ですが、薬膳的に言えば、涼、つまり身体を冷やす食品です。
人間の体質は様々で、生まれつき冷えやすい人は、大豆は胃腸を冷やし、ガスを生じ、消化不良になります。
gingerさんは胃腸がもともと弱くていらっしゃるので、冷えるタイプの可能性があります。
ですから、大豆は人により良し悪しです。

幸いにして大豆アレルギーというものがあるため、
アメリカにはヒマワリ種子のレシチンから抽出したホスファチジルセリンのサプリがあります。
食事の内容も、サバや鶏ハツ、卵黄、モツ、皮付き鶏もも肉などを多めにするなどで、
ホスファチジルセリンを自然に増やすことが出来ます。

肝臓の失調は二次的な症状かも知れませんね。
私もそうですが、膵臓の働きが弱っていると、肝臓がつられて失調することが多いです。
・立ちくらみ
・食後の眠気、又は虚脱感
・すぐ低血糖になる
・疲れると股関節(片方)の前面に痛みが出る
・下まぶたにむくみが出る
・貧血
・全身の倦怠感
・乗り物酔いしやすい
・生理の血が多い
・少食
・胃が悪い
などが、膵臓の弱い人の兆候です。

漢方的には膵臓の弱い人の体質を「脾虚」といい、胃の問題が出やすいので、漢方も胃薬を出されやすいです。
でも、現代は日本の漢方も中国の漢方もいろいろな理由で、患者さんの体質判断や漢方理論が稚拙になっています。
これは私の師匠(中国人の漢方医)が両国の教育現場を知っていて、教えてくれた話です。
漢方で良い先生に当たるのはなかなか難しいかも知れません。
薬膳ではハトムギが膵臓を滋養しますが、これも若干冷やすので、冷え症の方はハトムギ茶には必ず生姜を入れます。
ナツメを煮て食べるのも良いですね。これにも生姜を合わせると膨満感を防ぎ、消化を促進します。お茶でも良いです。
gingerさんというHNも体質に合ってるのかもですね。

ながなが失礼いたしました。
こういう話題は止まらなくって♪
ではまた~





返信する

コメントを投稿