ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

『雪見Cafe』

2013年02月17日 | 雑感・詩
ひんやりと唐突に
思考の空白に雪が降る

ちらちらと切片が
冷たさかあたたかさか
判別のない夕暮れの空気に
まぎれ、消える

やまない…やまない…

静かに降り積もりながら
僕を囲み封じ込んで
いつの間にか
守られたような安全な部屋

中は暖かい
少し赤い指先
滲んでいる涙と
詰まりかけた鼻
夜が進むのに
暗闇を明るんで雪明り
街頭がいつもより
幻想にまかれて煙る

そうだね
甘い香りがいい
バニラとか
桃とか
紅茶の中に溶かしたい虚無とか
絶望とか
いいね
五感しか頼れない今夜
雪を見ている
厚い木のテーブルに寄り添って








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2 コメント

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ゆき (みんつ)
2013-02-18 23:11:53
ふう…
うっとり
静かに寒い感じがいいですね…
甘い香りがしてきます…
返信する
ありがとうございます♪ (Nirvana・Cafe)
2013-02-19 09:36:09
みんつさん、こんにちは
コメントありがとうございます!

この冬は、神戸でも雪がちらちら降ることが多くて
6年ほど住んでた新潟のカフェなんかを思い出しまして。
粉雪亭っていう紅茶専門店があり、いまはなくなってしまったんですが
そこのキーマンが絶品でした
私のキーマンの味覚のデフォはそこでした。

雪の降り積もる歩道をひとり歩いて、暖かいカフェに入り
詩を書きながら、窓の外を見ている…
…という記憶が、雪を見てたらふと蘇り、こんな詩が。

静かで寒くて甘い香りが伝われば、もう本望です
ありがとうございます
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