ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

哀愁のティーバッグ研究室 友人は死地から紅茶を…阪急百貨店英国フェアは紅茶地獄における友情 

2011年10月05日 | ティーバッグ研究室

前略、花鑢
キミが逝ってもう1週間になる
月日の経つのは早いものだ
先日キミが送ってくれた数種類の紅茶を毎日飲んでいる
本当はキミが飲み尽くすはずだったこのアッサム
キミは本当にアッサムが好きだったな…



…初っぱなから不穏な感じですみません
ええ…素敵に『死』が見え隠れ♪
花鑢さんは立派に散っていったのだ
いつも通り見た目は元気そうでなによりですよ
私に紅茶を送ってくれる気力があるんだから
ゾンビだろうが生き霊だろうが死霊だろうがバンパイヤだろうが
いい人です…ええ、破滅的に


そんなこんなで前回は例の『知覧やぶきた紅茶』を送ってくれた花鑢
今回はなんと死地に赴く道中、通りがかりで迷い込んだ《阪急百貨店 英国フェア 2011》
…あああ~オレ逝かなくて良かった
恐ろしや紅茶地獄ではないか
万札が飛ぶわ(笑)

この方にとってはそこが死地だったわけじゃないんですけどね(←猛獣の檻に入れられた)
まあ、それは個人的な変態趣味の領域なので
サクッとスルーしまして(←お前に言われたくないと言われそう)
話題の中心は紅茶地獄の方です(←どのみちそんな運命)


酒で大荒れの胃袋にやたら多い(らしい)アールグレイの試飲に次ぐ試飲
というのがレポートの皮切りだったが
その後次々と送られてくるレポートに
「東インド会社」セイロンなんか登場
そして最終レポートがこれ
・ルピシア キャメロンハイランドFOP 50g
・ハロッズ オランガジュリーアッサム 125g
・JING アッサムブレックファーストTB 37.5g
・東インド会社 セイロンTB 25g
・ドーセットティーTB 250g
以上購入…と
(詳しくは花鑢本宅FC2ブログ『蛮勇に再び挑む』を読まれたし!)

そしてそれらを背負って呆然と帰宅したティークリッパー花鑢の目の前に
出掛けた隙にご母堂のご購入した知覧紅茶が100g自宅待機…
花鑢家にワイマール共和国のごとき紅茶のハイパーインフレーションが襲う
再度茫然とした吾が友人はSNSに告知をうつ
『あの…紅茶いりませんか。母が知覧紅茶100g買っとった!! 』
コメ返『おお~!玉突き衝突!スイートだよママ!くれ~!』
その返信『ありがとう…(涙)各種詰め合わせ味見セット送るわー』

紅茶をくれるのにありがとうと言うヤツがあるかっ
ひたすら人の良い…ええ、破滅的に


そういうわけでいま上記の5種類の紅茶にプラス
ルピシアのラプサンスーチョンと知覧紅茶の
計7種類が私の手元にあるのである


さて、なぜこれがティーバッグ研究室の一環として記事に上がるかというと
この涙の詰め合わせセットにはティーバッグが3種類入っている

しかもお初ばかり
しかもそのうち2つは名前も聞いたことのないメーカー
しかもそのうち2つは高級茶葉
きっちりレビューせねば沽券に関わる←そんな大層なものありません
つまりもう口には入らないかも知れない…という方が正しい


ではご紹介していこう

《JING Tea(ジン・ティー)》

お初目にお目に掛かります
全く未知のイギリスの紅茶屋
詳しくはリンクでごらん頂ければ幸いである

「…2004年にエドワード・アイズラーによって設立された
ロンドンと香港に拠点を置く英国のティー・カンパニーで
「JING」とは、北京語で「欠かす事のできない基礎」「本質的な基盤」などを意味する」
(以上コピペ)

JINGの引用された漢字がどこにも載ってないのが残念です
金?経?京?精?
誰か知ってます?


さてこのジン・ティーのアッサムブレックファーストである


「アッサムのみを使用した深いこくと甘みの絶妙なブレンドをお楽しみください。
朝食の定番です。 生分解性のティーバッグ入り。」

当然CTCではない
ツヤのある漆黒のリーフである
なるほどこのティーバッグはただのナイロン三角バッグ
ではないんだな

さて、いつものように、150mlの新鮮な熱湯で淹れる
カップに直入れして蓋をする
待つこと4分

さあ入りました
カップから立ち上るのは正統派のアッサムの香りだ
オーソドックスで豊かな赤紫蘇の香り
クセがないね
教科書的ともいえるような素直さ

ストレートでまず一口
味は渋みの抑えられたシンプルで屈折のない
爽やかな感じ
濃厚というタイプではないが
しっかりとしたコクがある
美味しいのでそのまま半分飲む
あ…ミルク入れなきゃ(笑)

ミルクを入れると素性の良さがマイルドに発揮される
ミルクの甘みにコクが加わりなめらかな舌触りに
ミルクも紅茶も特性が減衰しないところが優秀


“素直な良い子に育ったよね、お隣の息子さんもう大学生ですって”
“そうそう国立のいいとこ入ったみたいよ”
とお隣の大学生の坊ちゃんに道端で明るく挨拶された主婦2名の会話

…このアッサムは、その歪み無く育った某有名国立大(決して私立ではない)
の大学生の爽やかイケメンめがね男子である
良い意味で苦労をしていない素直さと伸びやかさ
(花鑢曰く“お育ちの良い感じ”)
だが良家のご子息じゃない、普通の中流階級家庭の…である
(しまった…擬人化してもうた)

そういう意味「安心のアッサム」である
基本のアッサムを一切裏切らない仕様
そのかわりあまり個性的という作りにはなっていない
そういうコンセプトなんだろうな
15バッグ/1050円
1パック/70円…研究室史上最高値か?

値段はともかく
JINGとは「欠かす事のできない基礎」の意味が
伺える一杯と言えよう


しかし…むむむ…
すげーな
このエドワード・アイズラーって男(英語のサイトとか調べたよ)
1979年生まれだって
若いなー
まだ32歳かよ
8歳から紅茶を飲み
プラハのティーハウスで美味い中国茶を飲み16歳で覚醒
ウィンチェスター大学とロンドン大学で学び…ビジネス学科か?
19歳で中国に渡航し3ヶ月雲南やらなんやらウロウロする
漢方なんか大学で勉強してるのか

それで会社名がJINGなわけね

しかしこのフリッカーの写真(リンク先…リンク出来なかった、残念)
まさに歪み無く育った中流の大学生そのまんま
社長の雰囲気がきっと商品の特性に反映されてんだろーな



ここまできて今日は力尽きた
続きは後日…(ええぇ~)

だって寒いし雨もふってるしぃ


近いうちに残りの2つをレビューしたい
かなりな希望的観測を述べ

寝るか…