ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

元町 ダンケ ~バターブレンドコーヒーは絶品だった~

2010年07月22日 | 珈琲
ひょんなことから
神戸が本拠地となり1年

ここは
カフェの街だ

なにしろ紅茶の年間消費量が
日本一の街である

こちらに来て初めてわかったことも多い

UCCは神戸の会社だとは知らなかったし
モロゾフ・ユーハイム・ゴンチャロフ・アンテノール・本高砂屋…
みな神戸本店の超有名店ではないか!

もともと関東圏の出身であるため
西には疎い
歴史的発見と
東西のいろいろな文化の違いに
毎日わくわくの日々である


           *


ある日元町の鯉川筋をダーリンと二人でぶらぶら
そんなとき彼の美味いものGPSが何かをキャッチ

そこにあったのは珈琲専門カフェ

DANKE

とある

…そういえば
神戸のカフェ・スイーツ本にあったな…
たしか「バターブレンドコーヒー」
神戸の老舗といってたなぁ

しかし珈琲はなにしろ
「飲めない・苦手」ときている
彼もどちらかといえば紅茶党
だが、彼はどうしても「ここは美味しいと直感が告げている」
といってきかない

…せっかくだから入るか
私が残したら替わりに飲んでね
などと言いつつドアを開ける

う…
この香り
美味い珈琲屋のオーラが…

カウンターでは渋いマスターが黙々と
流れるようなリズムと鮮やかな手つきで

いや実際あれは流麗とでもいうしかない
あのドリップをカウンターで観覧するだけでも
あそこに行く価値があるんじゃないか?
茶の湯の「お手前」を見るような

ひとつのエンターテイメント

一杯立てのペーパードリップ
である
しかしあの粉の量は20g以上
これは…

大倉のホワイトマスターピース
から立ちのぼる香り
バター…確かにバターだが
このえもいわれぬマイルドな感じはなんだろう
しかもいっさいバターの油が表面に浮かない
不思議だ…

そして、ひとくち

あ~
これはほんものだ
いろものじゃない
なんでバターをブレンドしようなんて思いついたんだろう?
この味わいも香りも完全に珈琲と融合している
まろやかで優雅なコクと香り…絶品だ

豆はビター
酸味はほとんどない
私も彼も酸味のある珈琲は飲めないし嫌いなので
このベースの豆のブレンド自体がとても好みだ
(うわ~これは…!)
というような顔で彼がこちらを見る
同じようなことを感じているんだろう

そして
すぐわかるこの感じ

胃に来な~い!

実際おかわりできるかも
と思ったほど
胃に軽かった
たぶんバターのおかげだろう
バターは胃腸の熱を取る働きがある
これはインドのアーユルヴェーダで薬として使われるくらいだ
(その場合はギーといってバターの油脂分だけを取りだしたものを使う)


創業1977年 これは御影本店
元町店は2006年オープン
こちらはお兄さんがマスター
実はまだ御影の本店に行っていない
楽しみは取っておこうってことかしら~


ちなみにこちらどのスイーツも美味しい
特にコーヒーゼリーはこれまた絶品


そしてそれ以来
我が家の神戸における珈琲探訪が始まる