マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームプログラムの2016年4か月間の新規参加者数を分析

2016年07月18日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局は、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2016年4か月間の新規参加者数の国別人数及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計をようやく(恐らく2016年7月上旬過ぎでしょう)発表しました。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局が公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員によるマレーシア語口頭説明を基にしています。他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2016年4か月間の特徴 

  • 日本人の参加者数は2015年4か月間の約 52%です、つまりに対前年同期間に比してほぼ半分に減った。
  • 全世界からの参加者数が昨年同期間(2015年4か月間)に比べて約 2割減った。
  • 年間参加者数で日本は2011年以来3位を大きく引き離す2位でしたが、今年4か月間は3位に肉薄される人数となった。

【2016年1月から4月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 7人、2月 6人、3月 23人、4月 11人、5月 人、6月 人
7月 人、8月 人、9月 人、10月 人、11月 人、12月 人
4月までの合計:47人

参考までに過去3年間の新規参加者数を月別に示します:
2015年:1月 12人、2月 13人、3月 18人、4月 47人、5月 23人、6月 34人、
    7月 10人、8月 18人、9月 34人、10月 40人、11月 11人、12月 40人、年間合計 300人

2014年:1月 47人、2月 51人、3月 29人、4月 26人、5月 41人、6月 16人
    7月 15人、8月 15人、9月 57人、10月 20人、11月 34人、12月 77人、年間合計 428人

2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、年間合計 739人

従って2016年4か月間は、昨年同期間の合計 90人より43人少なく、減少率 48%である。

B. 2016年4か月間の国別新規参加者数
1位:中国 137人、 2位:日本 47人、 3位:バングラデシュ:43人、 4位:韓国 26人、 5位 インド 19人、
以下主な国をあげておきます。順位を付けないのはこれらの国々以外は国名が公表されていないからです。
シンガポール 15人、英国 14人, 米国 12人、オーストラリア 11人、台湾 10人、
その他の国々の合計 90人、

C. 世界中からの新規参加者数
世界各国からの 2016年4か月間の新規参加者数の合計 424人、 
比較として 2015年4か月間の合計は 522人です。従って2016年は前年同期間に比べて 19% ほど減少した。

注:月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えば1月に申請してその承認が3月にずれ込むことはあり得る。 従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、あるまとまった期間で何人承認されたかに注目すべきです。


【イントラアジアの分析とコメント】

ここで書くことは今回(2016年7月上旬過ぎ)発表された数値を基にしているので、仮に数値修正が施されれば、内容に齟齬をきたすことは当然ありえる。マレーシアマイセカンドホーム当局が後日、一度発表した数字を修正することがこれまでにも複数回起きている。

1.日本の新規参加者数の4か月間合計をみると、2013年が 238人、2014年が 153人、2015年は 90人、そして今年は47人ですから、3年連続して目に見えて減っている。しかし既に何回か言及したように、2012年と2013年の2年間は日本として異常に多人数の年間新規参加者数を記録した年と言えるので、その2年間は比較の対象外とします。実は2011年は2014年とほぼ同じ年間参加者数でした。

そこで2014年の数字を基準にします。現時点で、今年は2015年以来の減少傾向に歯止めがかかっていないと評せます。

2.上記に示した2015年4か月間の世界中からの新規参加者数は対前年同期間比で 19%の減少率なので、日本の減少率 48%は世界中から合計新規参加者数の減少率より明らかに大きいことがわかる。
また参考までに 2015年の世界中からの年間参加者数は2014年比で28%減でした。こういう数字から見ると、今回まだ4か月間だけですが日本の減少率はいささか大きい。

3. 中国は2016年4か月間で 137人、2015年同期間は 176人だったので 22%減ったことになる。よって世界中からの減少率に近い。 世界中からの新規参加者数における中国が占める比率は 2015年4か月間が 34%、2016年4か月間が 32%である。大体同じ比率です。

マレーシアマイセカンドホームプログラムの参加者数において、この数年中国による寡占状態が続いていることに変わりはない。2014年には中国一国で全体の42%も占めたことを思えば、この比率減少はマレーシアマイセカンドホームプログラムにとって好ましいことといえる。もっとも国別比率にはほとんど言及することなく参加者総数だけに注目するマレーシア当局にとっては、好ましくないでしょう。

4. 2016年4か月間を対前年同期間比で比べると、上位3か国で増えたのはバングラデシュだけで、それもわずか3人増だけという微増です。4位の韓国はほぼ同じ人数でした。
マレーシアマイセカンドホームプログラムの傾向を調べると、上位5か国、とりわけ過去3年は上位3か国、の増減が全体の参加者数合計に圧倒的影響力を示している。

5. まだ1年間の3分の1をまとめた統計数字なので、この時点で年間を予測することは早すぎます。ただ世界中の年間参加者数合計が 3200人から3600人というそれまでにない多人数を記録した、2012年と2013年並みの参加者状況を繰り返すことは無理でしょう。


【当ブログは、商業主義には縁がなく、旅行マスコミは気にしない】

 マレーシアマイセカンドホームプログラムにおいて日本はこの数年減少傾向にある、と当ブログでは既に数回指摘して、次のように書きました:「その理由を推測すれば、定年後・引退後の海外長期滞在の候補地としてのマレーシアブームが落ち着いたまたは以前ほどの熱はなくなった言えそうではないだろうか。」

今や、海外長期滞在プログラムに参加を期待している、興味を抱いている日本人の間では、間違いなく数年前のマレーシアブームはなくなった、と判断しても過言ではないでしょう。

マレーシアマイセカンドホームプログラムへの日本人の新規参加者数において、2012年は 816人、2013年は 739人でした。Intraasia のそれを評した「異常に多人数の年間新規参加者数を記録した」という表現が的を得ていることが皆さんにもおわかりになることでしょう。

”日本人の海外移住先 No1の人気国”といったような宣伝文句はしょせん泡沫(うたかた)の文句ですから、イントラアジアにはどうでもいいことだ、と以前書きました。この数年の日本人新規参加者数の減少及び今年2016年4か月間の少なさは、まさにその泡沫さが示されている。

当ブログは、時々強調しているように、 マスコミや業者が創り出している海外ロングステイのイメイージにこだわらない人たち、ブームや商売臭に満ちた宣伝に捉われずにご自分が、加えて配偶者も、マレーシアに興味あるまたはできればマレーシアに住んでみたいという方々、を応援します。

参考:年金額月10万円でも工夫と意識の持ちようでマレーシアでちゃんと暮らせます。
『月額10万円に満たない年金でもマレーシアロングステイはできる』- 画面左にあるカテゴリー ”総論と分析と考察から”に載せています。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。