オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

「9deys Queen 9日間の女王」

2014-03-10 23:22:03 | 上川さん
9days Queen 9日間の女王」赤坂ACTシアター

今回はある事情で危うくこの舞台、観ることができなかったんですが
なんとか無事観劇が叶いました。ほっ、ほっですが、前日まで昼の部と
思い込んでいたという間抜けな私・・・夜!夜の部でした!お~アブナイ!

隆也さん、昨年の9月(8月)から、立て続けに3つの舞台出演となり
ファンとしては嬉しいやら忙しいやら・・・嬉しいに決まってるけどさ~

16世紀のイギリス。この時代はなんでもありの、まさに血を血で洗うと
いうそんな背景の物語は少々苦手!
ああ「ヘンリー六世」もありました。あの時の帰り道もド~ンと何やら重い
気持ちが勝ってしまいましたが、今回はどうなんだろうかな~?と。


「9days Queen」とは運命に翻弄され、在位わずか9日間で位を奪われた
実在のイギリス“最初”の女王、最期は自分の信じるものを守り抜き、自ら
断頭台に向かい若くして命を絶たれたジェーン・グレィの物語。


苦手な理由のひとつに人物系図の複雑さがありますが、「9days・・・」は
比較的に登場人物もシンプルで、開演前にパンフレットに目を通さなかった
私でも分かりやすく、集中かつ引き込まれた。
そのせいかとても短く感じました。  

ジェーン・グレィを堀北真希さん。ジェーンそのもので適役。

宮殿内の家庭教師ロジャー・アスカム隆也さん。
ストーリーテラーとして物語を進めます。

ジェーンにとってロジャーは学問だけでなく心も育んでくれる家庭教師。

その上川ロジャーは、全身から深いというか大きいというか、半端ない
包容力が感じられて、思わず頼りたい、包まれたいと思ってしまう~~

ポスターのロジャーの佇まいがとてもその時代っぽいもので素敵に
仕上がっていたが、パンフレットの写真も同様にス・テ・キ!!
勿論舞台の上のロジャーは「静」のお芝居だが存在感は圧倒的。

他に出演されてる役者さん達もよかった。

神保悟志さんを生で拝見できるとは!!だし、銀粉蝶さん、田畑智子さん
超注目してた江口のりこさんなどなど・・・・
そして久世星佳さんはとても好きな女優さんだ。

田山涼成さんは上手いな~
もしかして隆也さんと「ゴチ談議」なんかしてたりして!?

音楽もいい。場面に見事に合っていて、特にメインとなっているあの旋律は
秀逸です。
・・・が、舞台を離れて自分の部屋とかで聴けるかは・・・自信ないな~(笑)
だってなんか背筋がゾクッとするんだもんね。

ブラックバードの青葉市子さんのギター演奏と生歌はなんとも贅沢で
効果抜群・・・・でもジッと開演から終わりまでってお疲れ様ですよぉ。

さてこの舞台、すでにTV放送されるそうです。

4月26日(土)  CS TBSチャンネルにて

東京のみの公演なので遠方のファンにとっては嬉しいですね~
私もCS申し込まなくちゃ!!!

で、まだ千秋楽までも日がありますし、詳しく書いてもな~と思いつつも
ラスト、ジェーンの命を守ろうと、その手だてを伝え説得するロジャーと
揺るがない覚悟のジェーン。二人の心の叫びのようなやりとりに
あちこちですすり泣きが・・・・・

私は、「高尚な哲学などいらない!」とまで言い放って説得するもすでに
ジェーンには届かない、それを受け入れなければならないロジャーの
無念さ、悲しさ、悔しさ、虚しさなどの感情の波が、観ているこちらに
押し寄せてきてホントに切なかった。

ジェーンに対しては、ただただ「どんなに恐ろしかったろうに!?」と!

そして正直・・・・見終えた時
なんてこったい」という気持ち。

こんなひどいことがあってたまるかという怒り。

日本の戦国時代だっておなじようなものだったんでしょうけどね。
愚かしい争いは現在でも断たれることなく脈々と世界のあちこちで
起こり続いているという現実。

人間って進化してるのかしてないのかわからないな。

ま、気を取り直して次はまた土曜日。

もう少し上川ロジャーに近づける席で~す