▲ 面白かったドラマNo.1になり損ねた「アンナチュラル 」
東京
自由が丘のセレクトショップ、ブティック自由が丘101の新沼健です。
ブティック自由が丘101とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
ドラマ「アンナチュラル 」の最終話(第九回・最終回)を時間をおいて見ることにしていたせいで、「2018 冬ドラマを斬る!」を忘れていました。春ドラマの第二話・第三話が放映されているという間の悪さですが致し方ありません。
第一弾は、「アンナチュラル 」です。
脚本、映像、編集、俳優(キャスティング)、主題歌のどれを取っても、私が見た冬ドラマの中で一番完成度が高かったドラマだと思います。
石原さとみ、市川実日子、井浦新、窪田正孝、松重豊など主要キャストはもとより、竜星涼など登場シーンはほんのわずかなのに印象深いキャラクターもいて、制作者の優秀さがよくわかるようです。
重いテーマなのに後味が悪くないのは、石原さとみの抑えた演技と主人公・三澄みことの純粋な、彼女なりの正義感が私の心を打ったせいでしょう。冒頭で恋愛要素を取っ払ったおかげで、おじさん世代にもとても見やすい作品となりました。
相棒役の市川実日子が映画「シン・ゴジラ」に続く好演で存在感を示しました。しかも「尾頭さん」を些かも感じさせることなく、東海林夕子という別個のキャラクターを成立させたのは全くもって見事でした。石原さとみ以上の好演だったかもしれません。
一話完結という形をとりながら、今シリーズ各話に通底していたテーマが恋人を殺された井浦新の物語でした。
肝心要のその物語解決編の最終話(第九回・最終回)がそれまでに比べると今一つの感が否めませんでした。
最終話を前に期待値がとても上がってしまったせいかと、冷却期間を置いて見直してみましたが、やはり同じ感想でした。
なぜそう思ったかというと、物語の展開が概ね予想通りであったこと、井浦新と恋人の回想シーンがベタすぎで、作品のテイストにそぐわないように思ったからです。
とはいえ、毎週次回が楽しみであったのは間違い無く、第二シーズンを超強力に期待しています。
ベスト回は第五回「死の報復」です。
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