▲映画自体は冴えなく、正直全くつまらないのだが、三浦春馬のアクションのキレのみ光る映画「天外者」
自由が丘大人の音楽教室 新沼健です。
三浦春馬が好演していると評判の、映画「天外者」を見てきました。
主演の三浦春馬は、朝ドラ「あさが来た」でディーン・フジオカが演じ、一躍、その名と功績が日本中に知られるようになった、五代友厚の人生を青年時代から逝去するまでを演じました。
五代友厚の友人・坂本龍馬に三浦翔平、縁のあった女郎役に森川葵、妻役に蓮佛美沙子などが脇を固めました。
実写やCGなど、映像は実にきれいなのですが、肝心のドラマがちっとも盛り上がりません。
海軍伝習所、上海での蒸気船買付、薩英戦争、イギリス留学、明治維新後などなど、”男・五代友厚”の盛り上がりどころありそうなエピソード全てが中途半端。明治の元勲の扱いも極めて中途半端。
それでは女郎・森川葵との悲恋で泣かせるのかと言えばこれまた中途半端。
健気に夫を支える妻・蓮佛美沙子に見せ場があるかと思えば全く無く、蓮佛美沙子の無駄遣いに終わりました。
映画として評価できるのが綺麗な映像のみという、正直、あまり鑑賞をおすすめできない作品ではありますが、三浦春馬のアクションのキレは見所と言えるかもしれません。
▲三浦春馬に対するイメージが変わった「TWO WEEKS」
多部ちゃんとの共演映画や、ドラマ「オトナ高校」などから、俳優・三浦春馬には軟派なイメージしかなかったのですが、一昨年のドラマ「TWO WEEKS」での結構なアクションのキレなどから、軟派なイメージを大分見直していたのですが、本作でのアクションシーンもなるほどキビキビとキレがあり、脚本と演出次第では、もっともっと面白い映画になったのではないかと思うとかなり残念です。
映画冒頭、五代友厚が女郎・森川葵の身投げを止めるシーンが有るのですが、彼はその瞬間、このシーンを思い出し、自分で思い留まることは出来なかったのかなあ、などとぼんやり上映中に思いました。
当作品上映前の予告編によると、三浦春馬が出演する作品はまだまだ控えていて、当作品が最後の公開作品となるわけではなさそうなので、私は特にファンというわけではないのですが、次作に期待します。
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