新沼健 日々独言

映画・ドラマの感想、美味しかった料理、街歩き、世相に関する私の考えなどを書いています

映画「侍タイムスリッパー」

2024年10月29日 13時17分34秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画「侍タイムスリッパー」


先週家人を連れて二度目の観賞に行ってきました。 家人は初見です。
「時代劇なんて……」などと言っていた家人も、上映中は大爆笑したりして満足げでした。

脚本の完成度が高いと、映画はとんでもなく面白くなることを実感させてくれる良作です。

何役もこなした監督・脚本の安田淳一氏は、「スターで映画を作るのではなく、映画でスターを作りたい」そうなんですが、主演の山口馬木也もそうですが、風見恭一郎役の冨家(ふけ)ノリマサが、正統派二枚目である上に、貫録が有り、素早いアクションもこなすとなれば、これから先、オファーが殺到するかも知れません。

完全に初見なのですが、殺陣師役の峰欄太郎も実に渋くて良い役者さんと思いました。

劇中、山口馬木也が、「自分より殺陣も演技も達者な人がこの撮影所に一杯いる(意訳)」と言っていましたが、見たこと一度もない役者さんが自然な演技をこなすのを見ると、安直な(どこかで見たような役者たちばかりの)キャスティングでドラマや映画を作っている「大」プロデューサー達に猛省を促したいです。

また見に行ってきます。

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映画マラソン13/100 「ランボー」

2024年10月28日 13時09分24秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画マラソン13/100 「ランボー」


10/26 13/100 「ランボー」配信
分類 アクション
脚本 シルベスター・スタローン他
主演 シルベスター・スタローン

ベトナム帰還兵のランボーは戦友を訪ねた。
しかし戦友は既に死亡していた。
死因は枯葉剤による癌であるとのことだった。

食事をしようと町まで歩くランボーだったが、パトカーに乗った保安官に呼び止められパトカーに乗せられた。
保安官は町外れの街道でランボーを下ろし、「お前のような他所者はこの町に立ち寄ることを許さない(大意)」と言って立ち去る。

しかし意を決したランボーは来た道を引き返し歩き始める。
バックミラーでそれを見た保安官はランボーに職質をかけ身体検査をし、大型ナイフを所持しているの見つけ、留置場に入れる。

ランボーを洗えという保安官の命に従い、全裸のランボーに放水する警官たち、ランボーのヒゲを剃ろうとカミソリを手にした警官が近寄る、ランボーを警棒で羽交い締めにする別の警官、それらはベトコンから受けた拷問をランボーにフラッシュバックさせた。

一瞬のうちに警官達をなぎ倒し、大型ナイフを取り返したランボーは警察署から脱走し、山に逃げ込む。

山狩りをする警官だが、ランボーのベトナム仕込みのトラップにより各個撃破される。

州兵が派遣されるが、軍用トラックを奪い取り街中の警察署に逆襲をかけるランボー……

という話でした。

映画公開年である1982年は、ベトナム戦争終結から7年後で、それまでにベトナム帰還兵に関する映画「タクシードライバー(1976年)」「ディアハンター(1978年)」が次々に製作されていたという背景があります。

当作品は「ランボー」シリーズの第一作ですが、ベトナム帰還兵への故無い差別や、彼らの心的外傷などを描いていて、完全に戦争アクションに振り切った後年のシリーズ作とは別物と言えるほど作風が違います。
しかし、アクションの切れ味は鋭く、テンポよく小気味よく進む物語は娯楽作はかくあるべき、と思わされる秀作です。

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タサン志麻レシピ「トマトチーズ肉巻フライ」

2024年10月25日 11時32分01秒 | グルメ
▲タサン志麻レシピ「トマトチーズ肉巻フライ」


家人がタサン志麻レシピで「トマトチーズ肉巻フライ」を作ってくれました。

ミニトマトに豚バラ肉を巻き、とろけるチーズで被い、パン粉をつけフライにしたものです。

半分に切って中身をお見せしたかったのですが、中がキレイに見えるようカット出来なかったので割愛します。

食べ応えが有り、特製オーロラソースが良くあって、とても美味しくいただきました。

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日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」

2024年10月22日 10時47分38秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」


日曜劇場の秋ドラマ「海に眠るダイヤモンド」がスタートしました。

令和と昭和を行ったり来たりするようで、昭和の舞台は昭和30年代の「軍艦島」こと長崎県・端島と端島炭坑になるようです。

初回を視聴した限り、他のドラマとは比較にならないような圧倒的な予算をかけ、在りし日の端島を生き生きと画面に再現しています。

日曜劇場プラス脚本・野木亜紀子ということで、秋ドラマダントツの期待作で、初回は期待を裏切らない大作感でした。

とはいえ、脚本・監督が同じコンビの映画「ラストマイル」が大作感はあるものの、面白さ的には映画「侍タイムスリッパー」に大差負けしていると言うことも有り、予算の多寡は面白さに比例しない、ということも実証されてしまいました。
本作の2回目以降に期待しています。

さて、数年前のコロナ禍の最中に、「軍艦島」に上陸したことが有り、廃虚となった「端島」を実際に見てきましたので、ドラマの「端島」の町並みの出来栄えに驚きました。
上陸した際に撮った、廃虚・「端島」の写真をアップします。




















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映画マラソン12/100 「博士の異常な愛情」

2024年10月20日 12時59分45秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画マラソン12/100 「博士の異常な愛情」


10/19 12/100 「博士の異常な愛情」TV
分類 コメディ(?)
脚本・監督 スタンリー・キューブリック
主演 ピーター・セラーズ ジョージ・C・スコット

映画マラソン12/100は「博士の異常な愛情」(原題DR.STRANGELOVE)でした。

反共に凝り固まった空軍司令官が自らの部隊・パトロール中のB-52戦略爆撃機34機に対し、独断でソ連への奇襲核攻撃を下命する。

下命された「R作戦」の指令解除には3桁の暗号を送信しなければならなかったが、唯一、その暗号を知っていた空軍司令官は自決してしまった。

爆撃機が核爆弾を投下するまで2時間ほどの時間しかなく、アルファベット3桁の暗号を一つずつ送信するとなると17,576通りあるため2日半かかってしまう。

そこで米大統領は作戦本部に駐米ソ連大使を招き、ソ連首相へ電話させ、爆撃機の飛行コースと攻撃目標、現在位置などを通報し、爆撃機撃墜の要請をする。

「R作戦」を下命した空軍司令官の副官としてイギリス空軍大佐が派遣されていたが司令官に軟禁されていた。
司令官が自決した後に司令官のメモ書きから3桁の暗号を推理しそれを米大統領に通報。

指令解除を受け、34機中30機は引き返す。
4機は撃墜されたと言う情報だったが、内一機は対空ミサイルに被弾しながらもソ連へ飛行を続けていた。

飛行を続けたB-52は、対空ミサイルの被弾により受信機を損傷し指令解除の暗号を受け取れなかったのだ。

B-52は指令を実行、ついに核爆弾は投下されてしまった。

スタンリー・キューブリック監督作品で「名作」と言われる作品です。

1964年公開と言うことで、1962年の「キューバ危機」を背景に、米ソ核戦争が現在以上にリアリティがあったのでしょう。

B-52のコックピットや「R作戦」遂行手順はとてもリアルでした。

コメディ要素は理解できるのですが、ブラック過ぎて笑えません。

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